Diary 2005/05 |
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05/01 負け犬たちのバラード |
4/28,29戦線の消化は順調ですか?(挨拶) 私は全然進んでません(;´д⊂) ちょっと友人のPCをセットアップしたり、映画を見に行ったり例の副業の方でちょっと用事が入ったりしたもので……(^^; でもまあ今日はほとんど予定らしい予定もなかったのでそろそろゲームを進めようと思い立ちまして、まずは「サナララ」から着手することに。 私とねこねこソフトの付き合いも「銀色」からですからもうかなりのものになります。 そして私のかのメーカーに対する評価は常に進化してきました。 「銀色」は賞賛。 「みずいろ」は次回作への期待。 「朱」は失望。 「ラムネ」は諦念。 そう、主にマイナス方向に(´Д`; 正直「ラムネ」ではもはや「外れるだろうと思ったら外れた」というF&Cクラスの境地に達していたわけで、普通なら絶対もうそんなブランドの作品は買わないのですが、一方で「銀色」は大好きだったりしてなかなか見限れないのもまた事実。 「やればできる子」だと思っていたいのです。今までは「やってない」だけだと思いたいのです。 で、今回はそれこそ最後のご奉公くらいのつもりで手を出してみました。 これもダメだったら今度こそ買うまい、と。 そう心に決めてインストールして早速起動。 最初の文字列が表示されます。読み終わってマウスをクリック。カチッとな。 反応がありません。 あ、これはあれか! オープニングは強制オートモードになってるのか! なるほどなるほど、挿入歌と同期させるなんて時によく使われる強制オートモードですが、こういう場合の雰囲気を演出するのにも有効ですよね〜。 なんだ、のっけからなかなか凝った演出してくれるなぁ。 これはもしかしたらちょっと期待できるかも? そう思いながら待つこと3分。 最初の文字列から一向に先に進みません。 ……あれ? もしかして、これ全然オートモードじゃないの? いやはやまいったなあ、あっはっは。さっきは押したつもりになってただけだったかな? んじゃもう1回、カチッとな。 …………反応がありません(;´д⊂) 何度左クリックをしようと、Enterキーを狂ったように乱打しようと反応が返ってきません。 そのくせCtrlキー押下による強制スキップにはきちんと反応を返してスキップしやがるのです。 「このシナリオ、読むべからず」っていうエロゲ神の意思なのか!?(違 実際のところ原因が不明なのですが、他のメーカー作品や普通のアプリは何の問題もないので我が家の環境がNScripterの何かに干渉しているのかもしれません。 とりあえず休み明けに修正ファイルでも出ないかな〜なんて淡い期待をしているんですけど……明らかに環境依存っぽいから出ないかも。 これで出来が悪ければ別に悔しくもなんともないですが、出来が良かったら嫌な感じ。 とりあえずは最近は帰省時にしか使わないノートPCで動くことに期待します。 あっちの方が環境はクリーンだから期待できると思ってるんですが……トホホ。 連休入り直前の会社であったお話。 私は営業さんなのでお客さんの入金状況の確認や受注伝票との紐付け処理などでしばしば経理部門と電話で話します。 別のビルで働いている経理部門の人とは2年勤めてある主任さんを除くと1回も顔を合わせたことがないのですが、その事務の中にオレが勝手に「明日香たん」と呼んでいる稀にみる萌えボイスの人がいます。 イメージ的には北都南(ロリVer)+木葉楓というような感じの声、と書けばそのボイスの萌えっぷりが想像いただけるでしょうか。 まあ、「たん」とか言いつつオレのが絶対年下なんですが。 いつも 「○○さん(オレの本名)担当の入金で……えっと何番だっけ……あ、××版の案件なんですけど、これって今月引き当ててもらえます?」 とやりとりする度に 「○○さん、なんかじゃなくて“お兄ちゃん”か“ご主人様”って呼んでみてください」 と変態的な要求をしたくなっているのですが(病気)、ある日ぽてぽてとお仕事をしていたら経理部門の主任さんが数名ほど人を引き連れてウチの部にやってきました。 どうも見ていると営業メンバーに色々挨拶している模様。 電話やメールだけだと味気ないので、少しは余裕のあるこの時期に挨拶を……といったところでしょうか。 一担当のオレには挨拶回りは関係ないな〜と思いつつ仕事してると 「○○さん、今時間あります?」 と聞き慣れた萌えボイスが! リアル明日香たんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!! と思いつつ期待半分不安半分で声の方を向きます。 すると きょにう美人キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!! 萌えボイス声優さんのパターンで顔を見る→ぐんにょりのパターンを想定していたのですが、明日香たん普通に美人さんですよ? っていうかもう会社辞めて声優さんになろうよ。 表でも裏でも絶対人気出るって! 出るって!! わっふー、らっぱ、じごろっぱ!(クロノア風喜びのおたけび) 割と素で萌えちゃいましたよ(^^; 世の中適材はなかなか適所に行かないものだと思いました、まる ここで自戒の意を込めてある本から一節を。 「下っ端魔族はね……、惚れっぽいのよ……。 知能の割に経験が少ないから流されやすいのね」 私はどこぞの方のように哲学書から引用できるようなインテリゲンツィアではないので「GS美神極楽大作戦」よりルシオラのセリフ。 オレの知能が高いか低いかはさておいて、「経験が少ないから流されやすい」というのは常に心に留めておかなくては。 この前の雑記はどこへやらで三次元に萌えてる場合じゃないよ!(マテ ……まあ明日香たんの場合は限りなく声優に近い萌え方なので、別腹カウントでもいいかもしれませんけど(笑) とりあえず噴出しそうになるセクシャルハラスメント発言を封印しつつ、今後も彼女の声に萌えていこうと思うのでありました。 あ〜でも本当に声優さんにでもなればいいのになぁ。 あの声でエロゲ出たら絶対買うよ(そこから離れろ) 最後は映画の感想でも。 連休初日の金曜日に友人と一緒に映画「ドッジボール」を見てきました。 ドッジボールといっても炎のショットがどうこういう話ではなくて、いい年したオッサンが人生の起死回生を賭けてドッジボールをするというお話です。 ……すいません、何も間違った紹介はしていないんですが文章化すると凄くしょっぱい話ですね(^^; あらすじは公式サイトを見ていただくとわかりやすいと思いますが、要約すると 流行らないスポーツジムを経営する人の良さだけが救いの主人公は、まったくの無一文状態。 なのに近所にある巨大ジムが彼のジムの敷地を手に入れるために抵当権を買ってしまったからさあ大変。 1ヶ月以内に5万ドルを用意しないと立ち退かなくてはならなくなってしまった。 彼と、ジムにいついている常連たちは自分の居場所がなくなってしまうと額を寄せ合って相談するもなかなか打開策は見つからない。 そんな中、ある時メンバーの一人が広告を見つける。 ――国際ドッジボール選手権 優勝賞金5万ドル と―― とまあこんなお話のコメディです。 サブタイトルが「TRUE UNDER DOG STORY」となってるだけあって登場人物はいずれも冴えない連中ばかり。 みんな善人ではあるものの全然パッとしなくて、そのへっぽこ具合が笑いを誘います。 そいつらが「筋肉バカの金持ち」を地で行くようなライバルキャラに対抗してドッジボールを始めるわけですが、基本的なストーリーラインは初戦でボロ負けしたり、伝説的なコーチが現れて鍛えなおしたり、ライバルもドッジボールチームを作ってトーナメントに殴りこみかけてきたりと非常にベタなお話です。 語りたいテーマ的にも「負け犬だって諦めずに頑張ってればいつか報われるよ」といった内容でベタと言えましょう。 ここでスポ根感動物の流れになれば「スクールウォーズ」なんですが、徹頭徹尾アホコメディなのはお国柄なんでしょうか? なにしろ本国では「ターミナル」を抜いて初登場1位になったって話だからなぁ……。 コメディということで気になる笑いの方ですが、下ネタ率は高いですけど個人的には楽しめました。 先ほどのお話もベタでしたが笑いの方はそれ以上にベタで、筋肉バカの知性の無さを笑うネタか下ネタか、はたまたスラップスティックな笑いが全体の9割を占めるんじゃないかと思います。 もっとブラックユーモアとか凝ったジョークが好きな人には受け入れられないかもしれませんが、私自身はスラップスティックコメディにしても下ネタにしても(行き過ぎなければ)好きなので素直に楽しめました。 ベン・スティラーの濃すぎるくらい濃いキャラは反則だろ、あれは笑うって……。 とりあえずトレーラーを見てちょっとでも気になるタイプの人は見ても損しないと思います。 ただ、向こうの人には常識なんでしょうが一部のボディランゲージを使った笑いや、あるゲスト出演者が全然わからなかったので、もしこれから見に行く人で100%楽しみたいという人がいればパンフレットを買うことをオススメします。 ABC振興会のD姐さんがその辺わかりやすくコラムで説明してくれているので。 ところで世界的にドッジボールってどれくらい普及しているのか知りませんが、作中のドッジボールは我々が小学生の頃にやっているものとは全く別のルールなのでその辺ご注意を。 見ているうちにわかるとは思いますが、一方で何ヶ所か「あれ? ここルールと違ってない?」という所があったりなかったり。 まあ私自身細かいルール設定を知っているわけでもなし、恐らくは思い違いなのでしょうが……。 ちなみに私は最初アメリカではこのルールでやっているんだと誤解していたのですが、どうもそういうわけでもなくて映画用に考えた設定らしいです。 要するに作中でやっているのは「ドッジボール」という名の新しいスポーツということですが、見ているとちょっと仲間を集めてやってみたいような気がしてくるのが不思議です。小学生の頃の血が騒ぐというかなんというか。あれよりもスピード感があって、ロングスパンでの運動ができなくなった今の自分にはむしろ向いてるかも(笑) ま、何はともあれこのGWは結構見たい映画が目白押しなのですがまずは幸先のいいスタートで何より。 他のもこれくらい当たってくれると嬉しいんですけど。 <余談> この映画の中で主人公のピーターが 「目標があってたどり着けないより、目標を持たない方が傷つかなくてすむ」 というセリフを言うシーンがあるのですが、見ていて物凄く共感してしまいました。 いや私自身が割とそういう性格なものですから。 挑戦して失敗してヘコむくらいなら最初からやらなければ絶対失敗しないじゃないですか。 「友達」の関係から踏み出そうとして全部壊れちゃうくらいならずっと「友達」でいい、とかそーゆーのですよ。 とひとしきり納得した後でふと思いました。 このセリフに共感してるのって絶対TRUE UNDER DOGだよな(´Д`; 日和見主義よりチャレンジャーでいたいのですけど、なかなか染み付いた性癖は取れませんな。 |
05/05 本物という意味 |
東京でこなさなくてはならない用事も終わったので、GW後半に入ったところで実家に戻ってきました。 まあ実家……とはいっても私の場合、元々じーさんばーさんが住んでいた田舎がこっちにあって現在は親と妹がそこに同居しているというだけなので、全然昔からの友達などは存在しません。 それこそ先日メイド喫茶好きであることが判明した従弟がいるくらい。 したがって実家に戻ってきたとは言っても特に自宅にいる時とライフスタイルが変わったりはしないのが、ちょっと悲しいところです。 結局こっち来てもエロゲやるか仕事するかだけですよ(;´д⊂) ちなみに従弟くんですが、わざわざ名古屋に戻った後で御母堂にまで「いや結構かわいい女の子が多かったよ!」と報告したとかしなかったとか。 オレの家は親族一同までそんなか。そんななのか!? なんかこー先祖が何かしでかしたんじゃねえの? あるいは変な放射能物質がここら一体に埋まってるとか。 まあそれはさておき。 実家に戻る時、私は大抵の場合着替えを持っていくということをしません。 過去に持ってきてそのまま残していったシャツや、母親が父親の服を買うついでに(あまりサイズが変わらないので)こっちでの生活用に買っておいた服がいくらか置いてあるからです。 以前から保管されているものなので、当然見る人が見ればデザインなんかが古臭かったりするのでしょうが、その辺は全然気にしない人なので問題なし。 デブにとってはまず着られるサイズかどうかが重要なんで(ぉぃ んで、到着してみると衣装箱が既に出ていてました。 「今回、この辺の服を着るかなと思って出しておいたわよ」 とのこと。 準備が良くてありがたいことです。 早速室内で過ごしやすい服装に着替えるべく物色していたのですが……。 ――えっと、ママン? どうして「好きにゃの?」Tシャツが候補にあるんですかねえっ!? いまどきコムちゃんなんか恥ずかしくて着て歩けないよ!(そういう問題でもない) あと黒ネコ同盟のTシャツとか。 たしかさっき「この辺の服を着るかなと思って出しておいた」とのたまっていたような気がするのですが、どこに行くことを想定しているのかと問いたいです。 いやまあ、ここ最近は帰省する目的が ・ほっちゃんが声をあててるプラネタリウムに行きたかった ・ゆかりんのライブがあるから とかなりアレなものばかりだったのは間違いないのですが(^^; とりあえず椎名へきるSTARTING LEGENDシャツが出てこなかっただけ良しとするしかないのか……。 なんというかやっぱり我が家で最強のユニットはこの人のような気がした連休のある一日なのでした、まる さて連休入る直前ですが「パルフェ」コンプリートしました。 というわけで以前予告していたように総括コメントと各キャラの雑感を簡単にまとめようかと思います。 「なにを今さら…」な人も多いかもしれませんが、まだまだ買ってない人・買おうか迷っている人も多いと思いますので、そういった方の参考になれば幸いですm(_ _)m ◆総括 「パルフェ」は今後の美少女ゲームにおける教科書である。 全てのシナリオを終えて、ひとしきり余韻に浸った後で私はそう考えました。 この作品には神様が起こしてくれる奇跡なんてありません。 ヒロインが使える魔法の力も、世界の命運を握るような大きな敵も、それに立ち向かう主人公も、何一つ存在しません。 「実際にはいないだろう」というような語尾を使うキャラも、触覚で感情表現するキャラも、やたらカラフルな色の髪のキャラも(サブキャラを除けば)存在しません。 あるのは現実にもありそうな――実際にはあんなに悪人のいない世界はないとわかっているのですが――現実のほんの少し延長線上に存在するごく普通で、優しい世界。 お店を支えるちょっと変わってはいるけれど、でもどこかにいそうなヒロインたち。 これまたその辺にいそうなサブキャラ群。 ストーリーの筋だって血湧き肉踊る冒険も、人が死んで思わず涙する場面もありません。 用意されているのは、先述のヒロインたちとのテンポのいいセリフの掛け合いと、そこから生まれる楽しい日常、チームみんなとのかけがいのない信頼関係、ライバルとのちょっとしたケンカ、個々人の抱えるちょっとした悩み、そしてその解決、それから主人公とヒロインの想いが通じ合って良かったねという喜び・共感。まあそんなものです。 およそ特別なものは何も存在しません。 一般に「王道のラブコメ」と言われるもの、それをそのまま具現したのが「パルフェ」です。 ――って前回とモロにかぶってるのでアレなんですが、要するにですね。 何の奇も衒わなくても純粋な描写能力と話の組み立てだけでここまでの物が作れる、ということを「パルフェ」は端的に示しているわけです。 美少女ゲームにおけるシナリオの魅力ってつまるところ何かって考えていくと、「世界に浸る喜び」なんだと思います。 その世界で主人公としてヒロインと話していて楽しい、彼女が可愛いと思える、いつの間にか主人公に感情移入してて彼の運命に一喜一憂する――そういうのが根本的なところだと思うんですよ。 各メーカーはもちろんどうにかそれを実現しようとして、その一環としてオリジナリティを出そうと色々四苦八苦するのでしょうが、ぶっちゃけ面白さにオリジナリティなんていらないじゃん(マテ だって変なギャグがなくても気に入ってる連中とする会話はそれだけで楽しいし、別に誰かを殺したりしなくたって大好きな人が悲しんでいたらそれだけで悲しいんですから。 人間ってそんなもんでしょ? ま、実際のところはそれがお話で実現できることこそがまさに非凡である証左であり、その事実が十分オリジナリティなんですけどね(^^; 正直思考をまとめることを放棄している状態なので、読みにくいことこの上ない(言いたいことも多分何割かしか伝わってない)と思いますが、一切の飛び道具を使わず純粋な技量だけでここまで隙のない作品を作ったというだけでこれは教科書になりうるのではないでしょうか? 飛び道具を使うことが決して悪いこととは思いません。 面白ければ何でもいいと思いますが、これからもしこのジャンルの――とりわけ「ごく普通」の「王道ラブコメ」なんてものを作ろうって人がいたら、是非一度プレイして徹底的に学べるところは学ぶべきです。 あなたの書こうとしている話、その飛び道具は本当に意味をなしてますか? あるいはこのままならいっそ一か八かのギャンブルですけど何か飛び道具を使った方がいいんじゃないですか? 人によって見える物は違うでしょうが、何かの参考にはなるでしょう。 (まあ参考になっても反映できるとは限らないのですが^^;) 「パルフェ」……「Parfait」というのは私も詳しくないですがフランス語で「完璧」を意味するそうです。 あまりこういう言葉を使うのは好きではないのですが、「パルフェ」が限りなく「Parfait」に近い位置にある作品の一つなのは間違いありません。 本当に王道で、ものすごく丁寧に作られていて隙がなくて、誰にでも自信を持って薦められる一本だと思います。 不幸にして世間の評判ほどには売れていないようですので、もしちょっとでも興味を持ってくれた人は騙されたと思ってぜひ買ってみてください。 「騙された」なんて絶対言えなくなっちゃいますから。 以上、ウチにしては珍しくかなり信者めいた推奨コメントでしたっ。 最後はキャラクター別雑感。雑感なので脳汁垂れ流しだけど気にしない。 やった人にしかわからない記述も満載だけど気にしない。 (Edgeworth Boxは元々ネタバレとか気にしないサイトなので) 内容的にはかなりアレなんで、そういうの嫌な人は読み飛ばし推奨。 ◆雪乃明日香 あンまあああ〜〜〜い、甘いぞリチャード! コンデンスミルクを丸呑みしたよりも甘いわ! ……って「メタルウルフカオス」ネタは一般には通用しないですね(^^; 最初に声聞いた時には正直微妙だなと思ってました。 でも今ではあの声で「せんせ」「てんちょ」って言ってもらわないとダメです。 つか、「てんちょ」って舌足らずに言われるだけで萌えるダメな人がここに(マテ 彼女の魅力はなんといっても告白シーンその他で使われる机の上にあごを乗せて上目遣いにしてくるCGと、その後付き合いだしてからの桃色時空でしょう。 あの過剰なまでの甘さを前にして、ニヤける以外の対応ができるだろうか、いやできない(反語) こんな生徒に教えられるなら今から大学生に戻る! で家庭教師する!(辞職願いをしたためつつ) ◆涼波かすり 「ショコラ」のパティシェさやかちゃんが捨てキャラだったので(暴言)、パティシェもやってるこの人も捨てキャラに違いないと半ば確信してました。 だってボケ役ばかりの店内で数少ないツッコミもこなせるキャラ、しかも主人公をからかうことが生きがいなんてこんな人、どうやったってサブにいた方が輝くに決まってるんだもん(暴言2) というわけでキャラ的には初見で気に入ったものの期待はしていなかったのですが、なかなかどうして。 詳しくは語れませんが主人公とお互いに「相手は経験豊富なのに…」と勘違いする様子なんかほほえましくて凄くかわいかったです。 それと彼女で印象的なのはラストの告白シーンでしょうか。 いつ「お前が欲しいぃぃぃっ!」と叫ぶのかと期待したのは私だけではないはず(笑) ただかすりさんには1点だけ不満が。 なんでHシーンでせっかくの黒スト脱がすんだよう!(マテ もっと黒ストは大切に取り扱っていただきたいッ! ◆風美由飛 正直なところずっとこのキャラは苦手でした。 どうしても玲愛と競合してしまって美味しい部分を彼女に持っていかれがちというのもあるのですが、前作の美里の天然っぷりがさらにパワーアップしていて、ぶっちゃけ天才と何とかは紙一重状態になっていたもので(^^; そんな彼女でも接している間にベタベタ甘えまくってくるのが可愛く見えてくるのが不思議です。 最後までどっちかと言うと苦手なキャラなのは苦手なキャラだったんですけどね〜。 で、由飛についてはキャラ的な魅力よりもシナリオとしての出来が強く印象に残っています。 ファミーユの仲間の“家族”としての愛情、玲愛と由飛の間の愛情……そういったものが上手くEDに向けて表現されていて「ショコラ」とも違う「パルフェ」らしさ、より強くなった店の仲間との絆・家族というテーマが出た良いシナリオだったのではないかと。 ラストに「つまんない恋」が流れた時は思わず画面に向かって涙目で拍手してましたよ(微妙にヤバい人です、それ) ◆花鳥玲愛 ツンデレ・金髪・ツインテールと三種の神器を兼ね備えた神の子(笑) もう彼女については真面目に語るとハイパーキモい文章を量産できる状態なので、あえて控えますが死ぬほど萌えました。 ツンデレという4文字を具現化したらこの娘になるんじゃねえのか、というほどのツボ押さえっぷりは好きな人には抵抗不可能なのではないかと。 っていうか抵抗不可能でした。 主人公が「玲愛」って呼び捨てにしてくれるまでひたすら不機嫌そうにしていたくせに、「……玲愛?」って呼んだ瞬間、「いこっか仁」と返した彼女の笑顔。 それを見た瞬間、脳が沸騰するかと思ったよ?(病院行け) その後も何度もそのイベントを反芻して業務にやや支障を来たしたり、気づいたらアキバを一緒に歩く妄想をしていたり、婚約指輪を渡す想像をしていたりと脳内で勝手に関係が進行している辺りが我ながらキモいわけですが気にしません。 全部玲愛が可愛いのがいけないんや……。 告白のシーンやHシーンも彼女らしくて良かったなあ。 とノロケめいた文章はさておき、お話的にも上手かったと思います。 由飛と途中までかぶっているのに使う引き出しの違いで見事に全く異なるお話を描ききったというか。 プライベートと仕事、どちらを取るか……社会人なら永遠の命題かもしれません。 (まあオレはスチャラカなので平然とプライベート選びますが) 里伽子に代わるパートナーとして仁と支えあっていく姿もまた見てみたいものです。 なんか妙に文章に気合入ってますが、他のキャラは「好き」なのに対して玲愛はもはや「愛してる」の領域なので許せ(笑) ◆杉澤恵麻 結果として1番割を食ってしまったかわいそうなお姉ちゃん(^^; 相手が里伽子でなければもっと美味しいキャラになれたんでしょうけど……相手が悪すぎたか。 いわゆるだだ甘お姉ちゃん――弟を溺愛するお姉ちゃんが持ちうるフォースの光の面(姉としての愛情)と暗黒面(“女”としての愛情)を高いレベルで両方兼ね備えており、魅力的には十分なんですけどね。 こーゆー黒い部分も持ったヒロインって好きな人なので(^^; 主人公に自分の汚い部分を告白するシーンなんかはかなり好きですよ? ただ、彼女の場合どうしても競合してしまう里伽子との勝負になってしまうのが辛いところではありました。 あれを見ちゃうとどうしてもま〜姉ちゃんは弱く見えちゃうんですよね(´Д`; 結果としてかすりさんの時に予想していた「サブにいた方が輝くキャラ」に恵麻さんが就任してしまったというワナ。 やはりパティシェは鬼門なのかーーっ!? 仁くんのことを熱く語ったり、彼に近寄る女の子に急に冷たく接する時の恵麻さんは本当にステキキャラなんですけどねえ(^^; ◆夏海里伽子 今回の最終兵器。飛び道具。 「パルフェ」の世界を、仁の寄って立つものを全てぶち壊して、そして再生させる真のヒロイン。 巧みに張られた伏線、その回収の仕方などシナリオの上手さに関しては他の追随を許すところではありません。(他のシナリオも十分上手いのに) キャラ的にも共通ルートで時折見せる仁への露骨な執着や、告白をした後のイチャつきぶりなど十分な魅力を見せてくれます。 が、彼女についてはやはり仁にすら隠している「秘密」に触れずに語るわけにはいかないでしょう。 雪の中、その秘密を告白するシーン。 彼女の悲痛な叫びを聞きながら私はそのあまりに強い想いに打ちのめされました。 で、打ちのめされた挙句に友人にこんなことを喋ってました。 「もし恋愛というのがこんなに強い想いを指すのなら、自分は一生恋愛できない」 と。痛々しいですけど、かなりマジで喋ったのを覚えてます。 そこまでの強い想いを知っただけに「秘密」を乗り越えられずに終わるバッドエンドはマジで半日ヘコみましたが、それを見事に乗り越えて大団円を迎えてくれるトゥルーエンドでは仁や里伽子と一緒にポロポロ泣いてました(^^; 間違いなく現時点での丸戸シナリオの最高峰だと思います。絶対やるべし。 ただしプレイをするなら必ず最後で。 以上、キャラ別シナリオ雑感でした。 さてとラストにキャラ萌えと、シナリオ評価の個人的序列だけつけて今日は締めますかね。 長々と読んだ方、いらっしゃったらお疲れ様ですm(_ _)m *キャラ萌え満足度 玲愛>>>>>明日香>里伽子=かすり>恵麻>由飛 *シナリオ満足度 里伽子>>>>>由飛>玲愛>恵麻=かすり>明日香 |
05/15 もしも願いが叶うなら |
世間ではバカがバカなことをやって捕まっているようですがいかがお過ごしでしょうか? 世の中の方々から見れば「ご主人さま」と言われるゲームだろうが、「お兄ちゃん」と呼ばれる義理の妹とHしちゃうゲームだろうが変態性には大差ないんだろうなぁとか思うと嫌な気持ちにならずにはいられないMU-6です。 GWの終わりに見た『交渉人 真下正義』のセリフでこんなのがありましたっけ。 「キミは線の向こう側に行っちゃったんだね。でも、線のこっち側に残ってても似たようなことはできるんだよ。僕は、絶対に、そっちには行かない」 エロゲオタの99.9%以上には言うまでもないことなんでしょうけど改めて心しようと思うのでありました。 と真面目な話はさておきあかべぇそふとつぅのサイトに載っていた紹介文を見て以来、『魂響』が気になって仕方ない今日この頃。 元々絵的にはスクランの同人誌を買ってたりしてたくらいなので好きで、意識の片隅には留めていたのですがおまけシナリオに関する紹介文がイカレ……もといイカしすぎてます。 そのまま転載(色分け・太字の加工のみMU-6)してしまいますが曰く ○おまけシナリオは新人シナリオライター育成企画の為、文章力については暖かい目で見守って下さい。 また、突貫作業で追加したおまけの為ボイス収録についてはノンボイスです。宜しくお願いいたします。 ちょっと正直すぎじゃねえの?と(笑) いや嘘つきよりは正直者の方が好きですけど、広報用の文章としては正直なのは必ずしもプラスでない気が。 別にまだ本編を任せるには心許ない新人さんにおまけを書かせるのは全然構わないと思います。また、おまけは所詮おまけなわけでそれがスケジュールや本編の質を圧迫するくらいなら不要なシロモノです。追加が突貫になってしまうのは致し方ない面もあるでしょう。 でも、そこは伏せておいた方がいい領域なわけで。 ユーザーにはそんな裏事情なんて全然関係ないわけで。 この文章読んでも、私みたいに性格の歪んでいる人以外――たとえば本当にこの「学園ものIFルート」に期待していた人が見たらブルーになるだけで購買意欲は刺激されないでしょうに。 これを書いた人はよほど正直か謙遜家かはたまた考えなしなのか……(^^; だいたいにおいてエロゲのシナリオなんて「一度ダメ出しした後だと驚くほどいいものが仕上がってきます」と評されたシナリオが『Wind』だったりと、メーカー自らが自信ありげなコメントをしていても大変なことになっているのがザラ(まあminoriの場合は広報展開やコメントが上手いってのもありますが)なのに、「暖かい目で見守って下さい」とまで言われるレベルってどんな凄いことに? 「学園ものIFルート」って銘打たれていたのに、実は学園生の半分が未来人とか宇宙人の侵略が……とかそんな話だったりするんだろうか。 そんなわけで怖いもの見たさで買うかどうか悩む日々です(ぉぃ ちなみに個人的に今までやったエロゲの中で1番頭を抱えたシナリオ・テキストはlightの『WHITE ANGEL』なんですが、それすら超えてたらどうしよ? 先月末買ったねこねこソフトの新作『サナララ』を無事コンプリートしました。 前回は「動かねえよ!」と激怒したところで終わった『サナララ』ですが、ノートPCの方にインストールしてみたらアッサリ動きました。 全然意味がわかりませんがデスクトップPC内部の何かと競合してるんでしょう。 動作にマシンパワーを要求されるゲームじゃなくて良かったです(^^; 全4章からなるオムニバス方式のADVで総プレイ時間は12時間半。 途中別のことをやりながらプレイしてた時期もあったので、普通にプレイすれば10時間前後といったところでしょうか。 最近のゲームの中では比較的短い部類になるのかもしれませんが、廉価タイトルですしストーリーの内容的にもこのボリュームが正解だったのではないかと思います。 と、そういえば先にボリュームの話に行ってしまって肝心の出来についてコメントしてませんでしたね。 なかなか感想を語りにくい作品ではありますが、それでも一言でいってしまえばオレは好きです。 なんでこう微妙な表現を使っているかというと先述したように感想を語りにくいタイトルだから。 面白い・つまらないで分ければ面白かったと言えるのですが「じゃあどこが?」と聞かれると非常に答えにくい作品なんですよね(^^; というのも過去のねこねこ作品と同様に、あまり物語上のカタルシスというか大きな盛り上がりみたいなものが用意されているわけではないからです。 一応物語の終盤に位置する3章は全体から見るとかなり異色なほどにカタルシスを用意していますし、最終章の4章に関しては全体の締めということでちょっとした“奇跡”を用意して盛り上がりは用意していますが……3章はともかく4章の奇跡にしたって本当に些細なものですし、盛り上がりらしい盛り上がりという意味では本当に乏しい作品だと思います。 でも、それをなんで気に入っているのかというと……あえてあいまいな表現を使えば作品の雰囲気が非常にいいから、なんでしょうね。 今回の物語は「ちょっと不思議な普通の物語」。 ちょっとネタバレしてしまいますが、この世界にはどんな人にも一生に一回だけ神様が願いを叶えてくれる「チャンス」が存在するという設定になっています。 「チャンス」の順番が回ってきた対象者の元には、ルールを説明したりするための「ナビゲーター」と呼ばれる存在が訪れます。 とはいえ「ナビゲーター」は別に天使でもなんでもなく、ナビをやっている間は「チャンス」の対象者以外にはほとんど認識されないという点を除けば単なる人間。 「チャンス」を叶えてもらった人がそのまま次の「ナビゲーター」になることでこのシステムはずっと存続しているのです。 ……そんな「チャンス」のことをなぜ誰も知らないかって? 理由は簡単。願いを叶えてもらって、ナビとしての任務も終えた後、その人や関係者の記憶からお願いシステムに関する願いは消えてしまうから。 ここまで書けばもうおわかりでしょうが、全4章の物語はいずれもナビと対象者を主役に据えた物語となっています。 このお願いにおいては考える期間としておよそ1週間が与えられるのですが、ナビと対象者はこの1週間を(ナビはそれ以外やることないので)一緒に過ごしたりするのです。 全部が全部1週間に縛られているわけじゃないですけど、ぶっちゃけてしまえばどのシナリオも「お願いを考えている間、一緒にいた2人がいつしか惹かれて……」という筋書きは一緒です。 ただ私が気に入ったのはまさにそこで、筋書きと「ナビと対象者」という関係性とお願いシステムに縛られながらも4章それぞれがちゃんと一本の話としてよくできているところが良いなあと思ったわけです。 正直同じシステムの中でよくもまあこれだけ色々パターンを考え付くもんだと感心しちゃいましたよ。 先ほど「起伏はない」と書きましたけど、起伏はないながらも主人公とヒロインのやり取りなんかはほのぼのしていて楽しめましたし。 同じく起伏がなかった同社の『ラムネ』とは比べるべくもないと個人的には思ったのですが……やっぱり最初に「お願いシステム」という大仕掛けを用意したのが逆に入り込みやすくなって、良かったのですかね? この作品に関しては各章のオチ、それぞれの主人公がするお願いを書いてしまうと見所の大半は消えてしまうのであえて伏せますが、それぞれの章の主人公がするお願いが凄くちっぽけで、優しいお願い事ばかりで個人的には読んでいて凄く爽やかな気持ちになれました。 凄くいやらしいことを言えば主人公たちが願いを忘れた後で、その願いが叶う――例えば恋に落ちるだとか――までの紆余曲折についてはバッサリカットされていて、本当はそこが一番難しいのにズルいなぁと思わないでもないのですが……、それを描いていたら冗長になっているでしょうしで難しいところですね(^^; とりあえずコンパクトながらも主人公とヒロインのちょっとした成長ぶりはきちんと描かれているので読後感は良いかと。 ベタベタの恋愛物だとか、それこそ『みずいろ』みたいな萌えゲーを期待するとモロに肩透かしでしょうけど、普通にいいお話を読みたいなという人であれば手を出しても損はしないと思います。 つーわけでダラダラと書いてますけどまとめますと。 まったりとして、ちょっと心が温かくなる、そんなおとぎ話。 あまり好きな言葉ではないのですが「癒し系」ってこういうのを言うのかもしれません。 気持ちがささくれだってる時とかいいかも。 章立てになっててキリのいいところで中断しやすいですし、日々の生活のちょっとした息抜きにオススメっす。 ……それにしてもこのゲーム終わらせて1個だけ思ったことが。 ねこねこは短編の方が向いてるんじゃないのか?(ぉぃ 長編で内容の薄い萌えゲー(内容が薄いので大抵途中で萌えなくなる)やカタルシスのない伝奇物を出すよりは、これくらいのほんわかした短編を作っている方が適性が高い気がしてならんのですが。 とりあえず今回の出来が良かったので次も買うんだろうなぁとは思いますが、長編だったら悩むかも(マテ と褒めてばかりもシャクにさわるので最後にすごい暴言を書いておきます。 最近アホみたいに(平均して0.5〜1本/週)映画を見ているのですが、今週も見てきました。 『バタフライ・エフェクト』を。 最初はノーチェックだったのですがいつも見ている超映画批評さんで絶賛していたので公式サイトを見に行ったら、 「過去に戻る」 「運命を変える」 などぬぬぬ、何やら面白げなキーワードが並んでいやがるじゃないですかっ! 実はワタクシこういうループ物とか歴史改変ネタがかなりツボでして、『夏への扉』も好きですし『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズなんて好き好き大好き超愛してるですし、『infinity』もお気に入りですし『プリズマティカリゼーション』もゲームシステムと主人公の性格はともかくネタ的には大好きですし……そんな紹介文見たら行かないわけにはいきませぬ。 たまたま見に行こうと思っていた『タナカヒロシのすべて』が混んでいて見られなかったのもあって、こちらを消化することにしました。 とここで、わざわざ公式を見に行くのが面倒な人のために簡単なストーリー紹介を書きますかね。 主人公エヴァンは母親と二人暮し。父は存命だが精神障害があり病院に収容され、もうずっと会っていない。 幼なじみ達と一緒に楽しい日々を送っていた彼だが、一つだけ母親を悩ませる問題があった。 それはしばしば起こる「ブラックアウト」と呼ばれる記憶障害。 エヴァンには幼少期から時折奇妙な行動を取った上で本人は何も記憶していないということがあったのだ。 しかし、そんなブラックアウトも発生しなくなって数年。大人になったエヴァンは、ある時ふとした機会に少年時代から医師の薦めでつけている日記を読み返す。 そこに綴られた少年期の日々。気がついたとき、彼はその中に再び戻っていた。 まるで時を超えたかのごとく。 ……そんなことが数回続いてエヴァンは一つの事実に気付く。 自分が日記を読んで「戻った」時に起こした出来事は「今」にも影響を与えている、と。 それを知った時、エヴァンの自分と、かつての友人たちの運命を変えるための戦いが始まるのだった。 まあこんな感じでしょうか。ちょっと面白そうでしょ? で、まあオシャレ軍の総本山たる渋谷まで出向いて見てきたわけですがすげー面白かったですよ! 一応2時間近い映画なんですが、全編結構スピーディな展開で(まあ都合5回もループするので当たり前といえば当たり前なんですが)見ている間1回も飽きるということがありませんでした。 上手いなと思ったのが既存のループ物との住み分け。 ぶっちゃけ私も見に行く前はループ物ってこれまでにも山ほどあるわけで、それとどうやって差別化するんだろう? ってずっと思ってました。 でもですね、この作品のタイトルを忘れていたんですよね。 そう『バタフライ・エフェクト』――バタフライ効果。 ループ物の多くは主人公が過去に割と長いこと居座って、色々と状況を見ながら歴史を改変できるというケースです。 ゆえに状況次第で色々と対応策を練ることもできるのですが、『バタフライ・エフェクト』では原則として主人公が戻れる過去は「ブラックアウト」が起きている記憶の空白域(若干の前後は可能)にしか戻ることはできません。 読んだことがある人なら電撃の『タイムリープ』がイメージに近いかも。 主人公はその間にできることをするわけですが1回ごとのブラックアウトは決して長くないので、その間に起きた変化は決して大きくなかったりするわけです(というものの映画の中ではその時点で既に結構大きく変わってますけど)。で、当然ながらそれが未来にどういう影響を及ぼすか主人公にはわからない。 本来いた時間に戻ってきてその改変の結果どうなったかが脳に流れ込んでくる、その瞬間にしかわからないんです。 失敗するたびに主人公はまた戻るんですけど、それをすればするほど神があざ笑っているかのごとく悲惨な人生になっていく主人公。 彼の願いはたった一つ。 自分の周りの人たちが、とりわけ幼なじみで最愛の女性であるケイリーが幸せになってくれること。 そのたった一つの願いが何度ループしても叶わないのが見ていて切なかったです。 次こそは叶うんだろうか、というのと同時に次はどれだけ不幸な人生が待ってるんだろ? と矛盾した2種類の期待でやきもきしながらスクリーンを見守ってました(^^; 別に幼なじみ萌えだからエヴァンに感情移入してたわけじゃないですよ?(マテ 最後のオチは好みが分かれそうですが個人的にはありかな、と。 ハッピーエンドかと言われれば微妙ですがエヴァンの願いは叶ったし、ノーマルエンドないしグッドエンドではあるかなと(謎) 6年かけたというだけあって細かいところまで伏線をきちんと回収している脚本は見事でした。 1,2ヶ所だけ回収しきれていないように思える場所がありましたが……あれも海外版だったら回収されているんでしょうか? そこは個人的に見てみたい気もしますが、今のバージョンで十分話としては完成してるのでループ物好きの同士はどぞ。 <以下頭の悪い余談> どーでもいいですけど、これって絶対エロゲやギャルゲ向きのネタだと思いません? 最愛の女の子のために歴史を何度も繰り返して、カオスに翻弄されても運命に立ち向かう主人公。 これでループの途中で出会ってしまう同じく不幸な運命を背負った別のヒロインでも登場させれば完璧ですよ! ……とここまで考えたところで、すごく『YU-NO』っぽいなそれと思いました(爆) 剣乃……恐ろしい子っ! |
05/25 ゲーム脳の恐怖 |
みなさん、頭は大丈夫ですか!?(挨拶) ……って言葉の使い方を少し間違えました。皆さんの頭の働きは鈍くなってませんか? というべきでした。 別にゲーム脳なんてことを信じてるわけじゃないですけど、最近記憶力の低下を実感せずにはいられないMU-6です。 昔神童、今ただの人っていうのはよくあることですが、これでも昔のMU-6さんといえば記憶力の怪物みたいな人だったんです。 本気で読めば教科書なんかでも1回か2回読めば覚えられましたし、マンガやゲームの名場面やキャラ名なんて言わずもがな。 そもそも昔は毎月のパソパラで紹介されてる順にゲームタイトルを列挙したり、ページ内のCG配置まで暗記するなんてザラでしたし(脳を無駄なことに使いすぎです)。 え? よくそんなに覚えられますねって? いや1ヶ月に150回くらい読めばよほどのアホでなければ暗記しますよ?(アホ) まあそれは行き過ぎにしても3,4年前までは好きなジャンルに限定すればかなり記憶力に自信あったんですよ。 よく友達と電撃姫クイズとかやってましたし。 ※用語解説 電撃姫クイズ……MU-6の家に転がっている任意の電撃姫を友人が開き、それに関するクイズを出す遊び。 タイトルを読み上げて、それに対してメーカー・シナリオ・原画などを答えるパターンと、シナリオなどのスタッフ情報からタイトルを指摘するパターンの二通りで楽しめる。 それが楽しいかはさておき、電撃姫が1冊あれば他に何もいらない遊びなのでとりあえず時間潰しにはなる。 が、あまりに正解率が高いと微妙に退かれるので要注意(経験者談) ところが最近その記憶力に翳りを感じるようになってまして。 具体的にはエロゲのタイトルとかキャラ名を結構忘れるようになったんですよね(´Д`; さすがに自分がプレイしたヤツは概ね覚えているのですが……自分が買ってない物・買っただけ未プレイの物となるとかなりダメダメ。 昔はある程度メジャーなタイトルなら正確な発売日まで覚えていたというのに情けない限りです。 まだ若いのにこれではいかーーーんっ! というわけで買ってきましたよ、『脳を鍛えるDSトレーニング』! 早速久々にDSの電源を入れて起動。 ……なんつーか買う前にあまり内容の精査までしていなかったので(しろよ)、もっとゲーム寄りな物なのかと思っていたんですけど、実際にやってみるとう〜んなんだろう……知能テスト?みたいな感じの物がいくつか詰まってるソフトなんですね。 内容としては簡単な計算問題・小説の音読・人数数え(ある家を出入りする人を見て、最後に残ってる人数を答える)といったミニゲームというかテストというかそんな物が何種類か入っていて、それを使って脳をトレーニングしつつ「脳年齢チェック」で自分の脳の活動具合をチェックするってな具合になっています。 ただ先ほどは「知能テストみたいな」と書きましたがゲーム的な要素もあるにはあって、毎日トレーニングを続けていくと選べるメニューが増えたり、個々のトレーニングごとにベストスコアが記録されたりというのがそれに該当します。 最初は3個しかなかったメニューが開始3日で今は6個。 メニュー欄の空きを見ると最終的にあと2個か3個は少なくとも増えるっぽいです。 実際に脳が鍛えられているかはまだ全然わからないのですが、とりあえず自分は純粋にゲームとして楽しめています。 用意されているメニューの中身が数秒だけ表示される数字カードの配置を覚えるゲーム、ごく簡単な四則演算といった単純な物だけに逆に熱くなってしまうという。 パズルゲームにハマる感覚といえばわかりやすいでしょうか? 四則演算などは早く解いた方が評価が高いので当然全速力で解くんですが、そーゆーことやってると時々間違えちゃったりもするわけです。 24歳にして13-6を間違える屈辱。 これはちょっと計り知れないものがあります。 1問当たりに1秒かけてないとはいっても自分で自分を許せないというか。 あと7歳で九九をマスターして以来、17年経って初めて自分は7の段が特に苦手だと言うことに気が付いてみたり。 これはもう身につけた時のクセなんでしょうが、8×7は見た瞬間に「56」って答えが出るのに7×8は一瞬だけ思考が発生してるんですよ。 しかもその一瞬の思考というのが7×8を8×7に入れ替える過程だったりするのがニントモカントモ。 そんなに7の段苦手かオレ。 まあこんなわけで頭が活性化してるかは疑問ながらも、新鮮な驚きや屈辱感のおかげで楽しくトレーニングやってますです。 1個1個のトレーニングはごく短時間で終わるので、複数メニューをこなしても10分もあれば一日分が終わるのも息抜きにいい感じ。 ぶっちゃけ脳がどうこうは置いておいても値段以上に楽しめるソフトかと。 最大16人で計算バトルができるモードもあるんですが、これなんか大勢でやったらかなり盛り上がるんじゃなかろうか? 今度誰か対戦しませう>DS持ってる人 いつでも対戦は受け付けますよ! それはさておきエロゲの話。 1週間以上更新が途切れたことから察している方もいらっしゃるかもしれませんが、今ちょっと本業・副業見習い補佐代理ともに立て込んでましてほとんどエロゲをプレイできていなかったりします。 ここ最近でプレイしたのといえば『パルフェ』にハマった余勢で丸戸ゲーを極めようと買った『Ripple』と冒頭だけプレイした『らぶデス』のみ。 『Ripple』はシステムの想像を絶するクソさなど色々語りたい要素もあるのですが、とりあえず今日は『らぶデス』のお話。 『らぶデス』で一番不安なのはやはり自分の環境でちゃんと動くのか? ということでしょう。 我が家の場合、事前の『セクティービーチ』では60fps出ていたのでもっと余裕かと思っていたのですが、さすがにオプションに全部チェック入れると微妙に重いです。 正確に言うと普通にやっている分には滑らかに動作するのですが、画面が切り替わったり新しいキャラが出てきたりするタイミングでしばらく(大体10秒くらい?)謎の停止が発生します(´Д`; これはなんでしょ? データを読み込んでキャッシュでもしてるんでしょうか? 読み込み小休止の後は本当に滑らか〜に動くのがまた不思議なんですよね。 ちなみに我が家の環境は Pentium4 2.4GHz+Radeon9800 128MB なのですが、この環境だとCPU負荷率が常時100%をキープしているので、もしかしたらCPU処理速度がボトルネックになっているのかもしれません。 CPU負荷が100%になるゲームなんて『ショコラ』以来だぜ!(あれは単にシステムが腐ってるだけですが^^;) それともあるいは、これがもっとハイスペックなVGAボードだったら、もっと滑らかに画面切替ができるのでしょうか? いったん読んでしまえばスムーズなのでプレイ上大きな支障はないとはいえ、やっぱり切替時のタイムラグはストレスにはなるんですよね。 別のカードで試験はしてみたいけど、かといって新しいVGAカードを買うほどのお金はないですし……。 もしどなたかもっとパワフルな環境で動かしている方がいたら情報いただけるとありがたいですm(_ _)m ちなみにゲーム本編はまだまだ始まったばかりで、全ヒロインが出揃ってまだ間もないところ。 それゆえに出来についてどうこう言える段階ではありません。 でも、一つだけは言えます。 ポリゴンってすげえーーーーっ!!! いやホントすげえですよ。個人的にはモデリングが微妙だった『ゆめりあ』より遙かに好み。 なんか技術もここまで来たかって思うと感無量です。 コナミはオンラインゲームなんか作ってる暇あったら、このスタッフをヘッドハンティングして『ときメモ4』を作るべきだと思うんだよ。 絶対天下獲れるって! メタルユーキのやる気がないなら内田P(『ランブルローズ』作ったオッサン)でもいいから是非! それにしても動きってのは偉大ですよね。 冒頭にヒロインがアイスを食べていたら、それに主人公が横からかぶりつくってシーンがあるですよ。 で、ヒロインはしばらくジーッと彼がかじったアイスを眺めて、主人公に「食べないのか? 食べないならもらうぞ」とか言われて「もう人の気も知らないで!」と怒って主人公の口に残ったアイスをねじこんじゃう……という死ぬほどベタなシーンなんですが。 まあこれを立ち絵でちょっと頬を赤らめたヒロインを表示したって、それなりに見られるシーンだとは思うんですが、動きが付くとマジで別物。 主人公がいきなりかぶりついたのに驚く→アイスを眺める→ほんのり頬が染まるの移り変わりの所作がえらい可愛いのですわ。 あの眺める仕草は立ち絵演出では絶対にできますまい。 キャプった動画でも見せられればいかに可愛いかがダイレクトに伝わるのでしょうが……残念です。 まったくちょっと手を振ったり、小首をかしげる仕草がこんなに可愛いなんてなぁ。 ああ、リアル女子っていうのもこんな感じなのかしら?(大勘違い) ちなみにお話的には既にシナリオの細かいところの整合性が破綻していたり、OPムービーで遊園地を破壊しながら飛び回るヒロインの姿を見て(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルしている始末なのであまり期待できないとは思うのですが、とりあえず仕草に萌えることで厳しい現実に目を背けつつ進めようと思います。 ら、来週になればきっとある程度まともに遊べるはずなので……(^^; にしてもこれを見るにつけ『ときメモ3』はもったいなかったよな〜と思わずにはいられませぬ。 あれだって仕草にはなかなかこだわっていたわけで、もう少しモデリングが一般受けするものであれば、あるいは……。 あれからわずか3年半でここまで成長するのか……と技術進歩の速さに一人感心。 リアルな物理シミュレーションなんかは『HALF LIFE2』なんかに一日の長があるのかもですが、ポリゴン美少女を作るスキルなら間違いなく日本のゲーム屋さんが世界一だと思います。北米でも展開してる『DOA』や『ランブルローズ』もありますしね。 個人的に格闘ゲーム系のデザインには興味ないので、この流れをもっと大事に育てて欲しいものです。 最後にちょっと宣伝。 今週末、ラルフ兄さんが参加されるという東鳩祭2で売り子のお手伝いします。 もし当日会場にいらっしゃる方でMU-6にちょっかいでも出していくかという方がいらっしゃれば、立ち寄っていただければ。 手が空いている時ならばお相手できるかと思います。 場所なんかは兄さんのサイトを参照ってことで。 |