第一級陸上無線技術士試験 無線工学B 過去問題 R3.1(1) A-10 R2.1 A-12 H29.7 A-13

R3.1(1) A-10

次の記述は、図に示すように移動体通信に用いられる携帯機のきょう体の上に外付けされたモノポールアンテナ(ユニポールアンテナ)について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. 携帯機のきょう体の上に外付けされたモノポールアンテナは、一般にその長さ\(\,h\,\)によってアンテナの特性が変化する。
  2. 長さ\(\,h\,\)が1/2波長のモノポールアンテナは、1/4波長のモノポールアンテナと比較したとき、給電点のインピーダンスが低い。
  3. 長さ\(\,h\,\)が1/2波長のモノポールアンテナは、1/4波長のモノポールアンテナと比較したとき、携帯機のきょう体に流れる高周波電流が小さい。
  4. 長さ\(\,h\,\)が1/2波長のモノポールアンテナは、1/4波長のモノポールアンテナと比較したとき、放射パターンがきょう体の大きさやきょう体に近接する手などの影響を受けにくい。
  5. 長さ\(\,h\,\)が3/8波長のモノポールアンテナは、1/2波長のモノポールアンテナと比較したとき、\(50\,[\mathrm{\Omega}]\,\)系の給電線と整合が取りやすい。

解法

1/4波長のモノポールアンテナは、給電点における電流が最大、電圧が最小で給電される。1/2波長のモノポールアンテナは給電点における電流が最小、電圧が最大で給電される。よって、1/2波長のモノポールアンテナの方が、給電点インピーダンス(電圧/電流)が高い。

答え…3

R2.1 A-12

次の記述は、図に示すように移動体通信に用いられる携帯機のきょう体の上に外付けされたモノポールアンテナ(ユニポールアンテナ)について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. 携帯機のきょう体の上に外付けされたモノポールアンテナは、一般にその長さ\(\,h\,\)によってアンテナの特性が変化する。
  2. 長さ\(\,h\,\)が1/2波長のモノポールアンテナは、1/4波長のモノポールアンテナと比較したとき、放射パターンがきょう体の大きさやきょう体に近接する手などの影響を受けにくい。
  3. 長さ\(\,h\,\)が1/2波長のモノポールアンテナは、1/4波長のモノポールアンテナと比較したとき、携帯機のきょう体に流れる高周波電流が大きい。
  4. 長さ\(\,h\,\)が1/2波長のモノポールアンテナは、1/4波長のモノポールアンテナと比較したとき、給電点のインピーダンスが高い。
  5. 長さ\(\,h\,\)が3/8波長のモノポールアンテナは、1/2波長のモノポールアンテナと比較したとき、\(50\,[\mathrm{\Omega}]\,\)系の給電線と整合が取りやすい。

解法

1/4波長のモノポールアンテナは、給電点における電流が最大、電圧が最小で給電される。1/2波長のモノポールアンテナは給電点における電流が最小、電圧が最大で給電される。よって、携帯機のきょう体に流れる電流が小さい。

答え…3

H29.7 A-13

次の記述は、図に示すように移動体通信に用いられる携帯機のきょう体の上に外付けされたモノポールアンテナ(ユニポールアンテナ)について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. 携帯機のきょう体の上に外付けされたモノポールアンテナは、一般にその長さ\(\,h\,\)によってアンテナの特性が変化する。
  2. 長さ\(\,h\,\)が1/2波長のモノポールアンテナは、1/4波長のモノポールアンテナと比較したとき、携帯機のきょう体に流れる高周波電流が小さい。
  3. 長さ\(\,h\,\)が1/2波長のモノポールアンテナは、1/4波長のモノポールアンテナと比較したとき、放射パターンがきょう体の大きさやきょう体に近接する手などの影響を受けにくい。
  4. 長さ\(\,h\,\)が1/2波長のモノポールアンテナは、1/4波長のモノポールアンテナと比較したとき、給電点のインピーダンスが低い。
  5. 長さ\(\,h\,\)が3/8波長のモノポールアンテナは、1/2波長のモノポールアンテナと比較したとき、\(50\,[\mathrm{\Omega}]\,\)系の給電線と整合が取りやすい。

解法

1/4波長のモノポールアンテナは、給電点における電流が最大、電圧が最小で給電される。1/2波長のモノポールアンテナは給電点における電流が最小、電圧が最大で給電される。よって、1/2波長のモノポールアンテナの方が、給電点インピーダンス(電圧/電流)が高い。

答え…4