R4.7(1) A-17
次の記述は、デリンジャ現象(SID)について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。
- SIDの継続時間は、10数分から数10分の場合が多く、日照半球の太陽直下で最も影響が大きい。
- SIDによるD層とE層の電子密度の急激な増加は、短波(HF)帯の電波を異常に減衰させて通信不能な状態にすることがある。
- SIDが起こる原因は、太陽フレアにより、D層の電子密度が急上昇し、ここで電波が吸収されるためである。
- SIDによるD層の実効反射高度の低下に伴い、超長波(VLF)帯の電波の位相進み及び受信電界強度の減少が引き起こされる。
- SIDによる電波の減衰は、短波(HF)帯では比較的低い方の周波数が最も影響を受ける。
解法
デリンジャ現象とは、太陽フレアにより増大したX線や紫外線が原因となり、大気の電離効果が生じ、地球の昼側にある電離層のD層の電子密度が増加し、短波帯に通信障害を発生させる現象。数分から数十分継続する。