第一級陸上無線技術士試験 無線工学B 過去問題 R4.7(2) A-12 R4.1(1) A-13 R3.1(2) A-12 R2.1 A-10 H30.1 A-12 H28.1 A-12

R4.7(2) A-12

次の記述は、カセグレンアンテナについて述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

  1. 副反射鏡の二つの焦点のうち、一方の焦点は、主反射鏡の焦点と一致し、他方の焦点は、\(\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)の励振点と一致している。
  2. 一次放射器から放射された\(\,\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)は、副反射鏡により反射され、さらに主反射鏡により反射されて、\(\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)となる。
  3. 放射特性の乱れは、オフセットカセグレンアンテナのほうが\(\,\boxed{\quad\text{D}\quad}\,\)。
\[ \begin{array}{r c c c c} &\text{A}&\text{B}&\text{C}&\text{D} \\ 1&一次放射器&球面波&平面波&大きい \\ 2&一次放射器&平面波&球面波&大きい \\ 3&一次放射器&球面波&平面波&小さい \\ 4&主反射鏡&球面波&平面波&大きい \\ 5&主反射鏡&平面波&球面波&小さい \end{array} \]

解法

副反射鏡の二つの焦点のうち、一方の焦点は、主反射鏡の焦点と一致し、他方の焦点は、一次放射器の励振点と一致している。

一次放射器から放射された球面波は、副反射鏡により反射され、さらに主反射鏡により反射されて、平面波となる。

放射特性の乱れは、オフセットカセグレンアンテナのほうが小さい

答え…3

R4.1(1) A-13

次の記述は、カセグレンアンテナについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. 副反射鏡の二つの焦点のうち、一方の焦点と主反射鏡(回転放物面反射鏡)の焦点が一致し、他方の焦点と一次放射器の励振点が一致している。
  2. 一次放射器から放射された球面波は、副反射鏡により反射され、さらに主反射鏡により反射されて、平面波となる。
  3. 一次放射器を主反射鏡の頂点(中心)付近に置くことができるので、給電路を短くでき、その伝送損を少なくできる。
  4. 主反射鏡の正面に副反射鏡やその支持柱などがあり、放射特性の乱れは、オフセットカセグレンアンテナより少ない。
  5. 主及び副反射鏡の鏡面を本来の形状から多少変形して、高利得でサイドローブが少なく、かつ小さい特性を得ることができる。

解法

主反射鏡の正面に副反射鏡やその支持柱などがあり、放射特性の乱れは、オフセットカセグレンアンテナより大きい

パラボラアンテナの一種。大きな皿が主反射鏡で、皿側の放射器から放射して、お椀または玉子形状の副反射鏡で一度反射させ、それを皿でもう一度反射させるというものらしい。副反射鏡がお椀形状であるものをグレゴリアン、玉子形状であるものをカセグレンと分類している模様。お椀のくぼみが楕円的で凹、玉子の出っ張りが双曲的で凸。副反射鏡の存在そのものが主反射鏡による放射の邪魔をする、ということで主反射鏡に影を作らない位置に副反射鏡をずらしたものがオフセット型。

答え…4

R3.1(2) A-12

次の記述は、カセグレンアンテナについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. 副反射鏡の二つの焦点のうち、一方の焦点と主反射鏡(回転放物面反射鏡)の焦点が一致し、他方の焦点と一次放射器の励振点が一致している。
  2. 一次放射器から放射された球面波は、副反射鏡により反射され、さらに主反射鏡により反射されて、平面波となる。
  3. 主反射鏡の正面に副反射鏡やその支持柱などがあり、放射特性の乱れは、オフセットカセグレンアンテナより小さい。
  4. 一次放射器を主反射鏡の頂点(中心)付近に置くことができるので、給電路を短くでき、その伝送損を少なくできる。
  5. 主及び副反射鏡の鏡面を本来の形状から多少変形して、高利得でサイドローブが少なく、かつ小さい特性を得ることができる。

解法

主反射鏡の正面に副反射鏡やその支持柱などがあり、放射特性の乱れは、オフセットカセグレンアンテナより大きい

パラボラアンテナの一種。大きな皿が主反射鏡で、皿側の放射器から放射して、お椀または玉子形状の副反射鏡で一度反射させ、それを皿でもう一度反射させるというものらしい。副反射鏡がお椀形状であるものをグレゴリアン、玉子形状であるものをカセグレンと分類している模様。お椀のくぼみが楕円的で凹、玉子の出っ張りが双曲的で凸。副反射鏡の存在そのものが主反射鏡による放射の邪魔をする、ということで主反射鏡に影を作らない位置に副反射鏡をずらしたものがオフセット型。

答え…3

R2.1 A-10

次の記述は、カセグレンアンテナについて述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

  1. 回転放物面の主反射鏡、\(\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)の副反射鏡及び一次放射器で構成され、副反射鏡の二つの焦点のうち、一方の焦点は、主反射鏡の焦点と一致し、他方の焦点は、一次放射器の励振点と一致している。
  2. 一次放射器を主反射鏡の頂点(中心)付近に置くことにより給電線路が\(\,\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)ので、その伝送損を少なくすることができる。
  3. 主反射鏡及び副反射鏡の鏡面を\(\,\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)すると、高能率で低雑音なアンテナを得ることができる。
  4. 放射特性の乱れは、オフセットカセグレンアンテナより\(\,\boxed{\quad\text{D}\quad}\,\)。
\[ \begin{array}{r c c c c} &\text{A}&\text{B}&\text{C}&\text{D} \\ 1&回転楕円面&短くできる&小さく&小さい \\ 2&回転双曲面&長くなる&修正&大きい \\ 3&回転楕円面&短くできる&修正&小さい \\ 4&回転双曲面&短くできる&修正&大きい \\ 5&回転楕円面&長くなる側&小さく&小さい \end{array} \]

解法

カセグレンアンテナの副反射鏡は回転双曲面の凸面側

副反射鏡を主反射鏡の中心に置くのが、給電線路が一番短くなるパターン

主、副反射鏡の鏡面を小さくすると高能率とは考え難いので、修正

パラボラアンテナの一種。大きな皿が主反射鏡で、皿側の放射器から放射して、お椀または玉子形状の副反射鏡で一度反射させ、それを皿でもう一度反射させるというものらしい。副反射鏡がお椀形状であるものをグレゴリアン、玉子形状であるものをカセグレンと分類している模様。お椀のくぼみが楕円的で凹、玉子の出っ張りが双曲的で凸。副反射鏡の存在そのものが主反射鏡による放射の邪魔をする、ということで主反射鏡に影を作らない位置に副反射鏡をずらしたものがオフセット型。

答え…4

H30.1 A-12

次の記述は、カセグレンアンテナについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. 副反射鏡の二つの焦点のうち、一方の焦点と主反射鏡(回転放物面反射鏡)の焦点が一致し、他方の焦点と一次放射器の励振点が一致している。
  2. 一次放射器から放射された平面波は、副反射鏡により反射され、さらに主反射鏡により反射されて、球面波となる。
  3. 一次放射器を主反射鏡の頂点(中心)付近に置くことができるので、給電路を短くでき、その伝送損を少なくできる。
  4. 主反射鏡の正面に副反射鏡やその支持柱などがあり、放射特性の乱れは、オフセットカセグレンアンテナより大きい。
  5. 主及び副反射鏡の鏡面を本来の形状から多少変形して、高利得でサイドローブが少なく、かつ小さい特性を得ることができる。

解法

一次放射器から放射された球面波は、副反射鏡により反射され、さらに主反射鏡により反射されて、平面波となる。

答え…2

H28.1 A-12

次の記述は、カセグレンアンテナについて述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。なお、同じ記号の\(\,\boxed{\phantom{1234}}\,\)内には、同じ字句が入るものとする。

  1. 副反射鏡の二つの焦点のうち、一方の焦点は、主反射鏡の焦点と一致し、他方の焦点は、\(\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)の励振点と一致している。
  2. 主反射鏡の頂点(中心)付近に\(\,\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)を置くことができるので、給電路を短くでき、その伝送損を少なくできる。
  3. 主反射鏡及び副反射鏡の鏡面を\(\,\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)すると、高能率で低雑音なアンテナを得ることができる。
  4. 放射特性の乱れは、オフセットカセグレンアンテナより\(\,\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)。
\[ \begin{array}{r c c c} &\text{A}&\text{B}&\text{C} \\ 1&主反射鏡&小さく&小さい \\ 2&主反射鏡&修正&大きい \\ 3&一次放射器&小さく&小さい \\ 4&一次放射器&修正&小さい \\ 5&一次放射器&修正&大きい \end{array} \]

解法

カセグレンアンテナの副反射鏡は回転双曲面の凸面側

副反射鏡を主反射鏡の中心に置くのが、給電線路が一番短くなるパターン

主、副反射鏡の鏡面を小さくすると高能率とは考え難いので、修正

パラボラアンテナの一種。大きな皿が主反射鏡で、皿側の放射器から放射して、お椀または玉子形状の副反射鏡で一度反射させ、それを皿でもう一度反射させるというものらしい。副反射鏡がお椀形状であるものをグレゴリアン、玉子形状であるものをカセグレンと分類している模様。お椀のくぼみが楕円的で凹、玉子の出っ張りが双曲的で凸。副反射鏡の存在そのものが主反射鏡による放射の邪魔をする、ということで主反射鏡に影を作らない位置に副反射鏡をずらしたものがオフセット型。

答え…5