R4.7(2) A-4
周波数6[GHz]、送信電力10[W]、送信アンテナの絶対利得30[dB]、送受信点間距離20[km]及び受信入力レベル−40[dBm]の固定マイクロ波の見通し回線がある。このときの自由空間基本伝送損L[dB]及び受信アンテナの絶対利得Gr[dB]の最も近い値の組合せを下の番号から選べ。ただし、伝搬路は自由空間とし、給電回路の損失及び整合損失は無視できるものとする。また、1[mW]を0[dBm]、log102=0.3、log10π=0.5とする。
解法
自由空間基本伝送損L[dB]は
L=10log10(4πdλ)2=10log10(4π×20×1033006×103)2=10log10(4π×20×1035×10−2)2=10log10(4π×4×105)2=10log10(24π×105)2=20(log1024+log10π+log10105)=20(4log102+log10π+5log1010)=20(4×0.3+0.5+5)=20×6.7=134[dB]単位換算
送信電力Pt=1[W]=10×103[mW]=10log10(1×104)[dBm]=40[dBm]受信電力Pr[dB]=Pt[dB]+Gt[dB]+Gr[dB]−L[dB]より
Gr=Pr−Pt−Gt+L=−40−40−30+134=24[dB]答え…3
R4.7(1) A-16
周波数10[GHz]の電波を用いて地球局から3[kW]の出力で、静止衛星の人工衛星局へ送信したとき、絶対利得が20[dB]のアンテナを用いた人工衛星局の受信機入力が−84[dBW]であった。このときの地球局のアンテナの絶対利得の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、給電系の損失及び大気による損失は無視するものとし、静止衛星と地球局との距離を36,000[km]とする。また、1[W]=0[dBW]、log102=0.3及びlog103=0.5とする。
解法
自由空間基本伝送損L[dB]は
L=10log10(4πdλ)2=10log10(4π×36,000×10330010×103)2=10log10(4π×36×10630×10−3)2=10log10(4π×36×1063×10−2)2=10log10(4π×12×108)2=20log10(48π×108)≒20log10(150×108)=20log10(1.5×1010)=20(log101.5+log101010)=20(log1032+log101010)=20(log103−log102+log101010)=20(0.5−0.3+10)=20×10.2=204[dB]単位換算
送信電力Pt=3000[W]=3×103[W]=10log10(3×103)[dBW]=10(log103+log10103)[dBW]=10(0.5+3)[dBW]=35[dBW]受信電力Pr[dB]=Pt[dB]+Gt[dB]+Gr[dB]−L[dB]より
Gt=Pr−Pt−Gr+L=−84−35−20+204=65[dB]答え…2
R2.11(2) A-14
周波数10[GHz]の電波を用いて地球局から500[W]の出力で、静止衛星の人工衛星局へ送信したとき、絶対利得が30[dB]のアンテナを用いた人工衛星局の受信機入力が−87[dBW]であった。このときの地球局のアンテナの絶対利得の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、給電系の損失及び大気による損失は無視するものとし、静止衛星と地球局との距離を36,000[km]とする。また、1[W]=0[dBW]、log102=0.3及びlog103=0.5とする。
解法
自由空間基本伝送損L[dB]は
L=10log10(4πdλ)2=10log10(4π×36,000×10330010×103)2=10log10(4π×36×10630×10−3)2=10log10(4π×36×1063×10−2)2=10log10(4π×12×108)2=20log10(48π×108)≒20log10(150×108)=20log10(1.5×1010)=20(log101.5+log101010)=20(log1032+log101010)=20(log103−log102+log101010)=20(0.5−0.3+10)=20×10.2=204[dB]単位換算
送信電力Pt=500[W]=5×102[W]=10log10(5×102)[dBW]=10log10(102×102)[dBW]=10(log1010−log102+log10102)[dBW]=10(1−0.3+2)[dBW]=27[dBW]受信電力Pr[dB]=Pt[dB]+Gt[dB]+Gr[dB]−L[dB]より
Gt=Pr−Pt−Gr+L=−87−27−30+204=60[dB]答え…4
R2.11(1) A-5
周波数6[GHz]、送信電力1[W]、送信アンテナの絶対利得40[dB]、送受信点間距離40[km]及び受信入力レベル−45[dBm]の固定マイクロ波の見通し回線がある。このときの自由空間基本伝送損L[dB]及び受信アンテナの絶対利得Gr[dB]の最も近い値の組合せを下の番号から選べ。ただし、伝搬路は自由空間とし、給電回路の損失及び整合損失は無視できるものとする。また、1[mW]を0[dBm]、log102=0.3、log10π=0.5とする。
解法
自由空間基本伝送損L[dB]は
L=10log10(4πdλ)2=10log10(4π×40×1033006×103)2=10log10(4π×40×1035×10−2)2=10log10(4π×8×105)2=10log10(25π×105)2=20(log1025+log10π+log10105)=20(5log102+log10π+5log1010)=20(5×0.3+0.5+5)=20×7=140[dB]単位換算
送信電力Pt=1[W]=1×103[mW]=10log10(1×103)[dBm]=30[dBm]受信電力Pr[dB]=Pt[dB]+Gt[dB]+Gr[dB]−L[dB]より
Gr=Pr−Pt−Gt+L=−45−30−40+140=25[dB]答え…5
H30.7 A-3
周波数7.5[GHz]、送信電力10[W]、送信アンテナの絶対利得30[dB]、送受信点間距離20[km]及び受信入力レベル−35[dBm]の固定マイクロ波の見通し回線がある。このときの自由空間基本伝送損L[dB]及び受信アンテナの絶対利得Gr[dB]の最も近い値の組合せを下の番号から選べ。ただし、伝搬路は自由空間とし、給電回路の損失及び整合損失は無視できるものとする。また、1[mW]を0[dBm]、log102=0.3、log10π=0.5とする。
解法
自由空間基本伝送損L[dB]は
L=10log10(4πdλ)2=10log10(4π×20×1033007.5×103)2=10log10(4π×20×1034×10−2)2=10log10(4π×5×105)2=10log10(2π×106)2=20(log102+log10π+log10106)=20(log102+log10π+6log1010)=20(0.3+0.5+6)=20×6.8=136[dB]単位換算
送信電力Pt=10[W]=10×103[mW]=10log10(10×103)[dBm]=10log10104[dBm]=40[dBm]受信電力Pr[dB]=Pt[dB]+Gt[dB]+Gr[dB]−L[dB]より
Gr=Pr−Pt−Gt+L=−35−40−30+136=31[dB]答え…2
H30.1 A-16
周波数10[GHz]の電波を用いて地球局から300[W]の出力で、静止衛星の人工衛星局へ送信したとき、絶対利得が30[dB]のアンテナを用いた人工衛星局の受信機入力が−90[dBW]であった。このときの地球局のアンテナの絶対利得の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、給電系の損失及び大気による損失は無視するものとし、静止衛星と地球局との距離を36,000[km]とする。また、1[W]=0[dBW]、log102=0.3及びlog103=0.5とする。
解法
自由空間基本伝送損L[dB]は
L=10log10(4πdλ)2=10log10(4π×36,000×10330010×103)2=10log10(4π×36×10630×10−3)2=10log10(4π×36×1063×10−2)2=10log10(4π×12×108)2=20log10(48π×108)≒20log10(150×108)=20log10(1.5×1010)=20(log101.5+log101010)=20(log1032+log101010)=20(log103−log102+log101010)=20(0.5−0.3+10)=20×10.2=204[dB]単位換算
送信電力Pt=300[W]=3×102[W]=10log10(3×102)[dBW]=10(log103+log10102)[dBW]=10(0.5+2)[dBW]=25[dBW]受信電力Pr[dB]=Pt[dB]+Gt[dB]+Gr[dB]−L[dB]より
Gt=Pr−Pt−Gr+L=−90−25−30+204=59[dB]