第一級陸上無線技術士試験 無線工学B 過去問題 R5.1(1) A-14 R4.1(2) A-14 R3.1(2) A-14 H31.1 A-17 H29.7 A-15

R5.1(1) A-14

次の記述は、陸上の移動体通信の電波伝搬特性について述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

  1. 基地局から送信された電波は、陸上移動局周辺の建物などにより反射、回折され、定在波を生じ、この定在波中を移動局が移動すると、受信波にフェージングが発生する。この変動は瞬時値変動といわれ、レイリー分布則に従う。一般に、周波数が高いほど、また移動速度が\(\,\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)ほど変動が速いフェージングとなる。
  2. 瞬時値変動の数十波長程度の区間での中央値を短区間中央値といい、基地局からほぼ等距離の区間内の短区間中央値は、\(\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)に従い変動し、その中央値を長区間中央値という。長区間中央値は、移動局の基地局からの距離を\(\,d\,\)とおくと、一般に\(\,Xd^{-\alpha}\,\)で近似される。ここで、\(X\,\)及び\(\,\alpha\,\)は、送信電力、周波数、基地局及び移動局のアンテナ高、建物高等によって決まる。
  3. 一般に、移動局に到来する多数の電波の到来時間に差があるため、帯域内の各周波数の振幅と位相の変動が一様ではなく、\(\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)フェージングを生ずる。\(\boxed{\quad\text{D}\quad}\,\)伝送の場合には、その影響はほとんどないが、一般に、高速デジタル伝送の場合には、伝送信号に波形ひずみを生ずることになる。多数の到来波の遅延時間を横軸に、各到来波の受信レベルを縦軸にプロットしたものは伝搬遅延プロファイルと呼ばれ、多重波伝搬理論の基本特性の一つである。
\[ \begin{array}{r c c c c} &\text{A}&\text{B}&\text{C}&\text{D} \\ 1&速い&対数正規分布則&周波数選択性&狭帯域 \\ 2&速い&指数分布則&跳躍性&狭帯域 \\ 3&遅い&対数正規分布則&周波数選択性&広帯域 \\ 4&遅い&対数正規分布則&跳躍性&狭帯域 \\ 5&遅い&指数分布則&跳躍性&広帯域 \end{array} \]

解法

周波数が高いほど、また移動速度が速いほど速いフェージングになる

基地局から等距離の区間内の短区間中央値は対数正規分布に従い変動する。

帯域内の角周波数の振幅と位相の変動が一様でなく、周波数選択性フェージングを生ずる。

狭帯域伝送の場合には、周波数選択性フェージングの影響がほとんどない。

答え…1

R4.1(2) A-14

次の記述は、陸上の移動体通信の電波伝搬特性について述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

  1. 基地局から送信された電波は、陸上移動局周辺の建物などにより反射、回折され、定在波などを生じ、この定在波中を移動局が移動すると、受信波にフェージングが発生する。この変動を瞬時値変動といい、レイリー分布則に従う。一般に、周波数が\(\,\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)ほど、また移動速度が速いほど変動が速いフェージングとなる。
  2. 瞬時値変動の数十波長程度の区間での中央値を短区間中央値といい、基地局からほぼ等距離の区間内の短区間中央値は、\(\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)に従い変動し、その中央値を長区間中央値という。長区間中央値は、移動局の基地局からの距離を\(\,d\,\)とおくと、一般に\(\,Xd^{-\alpha}\,\)で近似される。ここで、\(X\,\)及び\(\,\alpha\,\)は、送信電力、周波数、基地局及び移動局のアンテナ高、建物高等によって決まる。
  3. 一般に、移動局に到来する多数の電波の到来時間に差があるため、帯域内の各周波数の振幅と位相の変動が一様ではなく、\(\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)フェージングを生ずる。\(\boxed{\quad\text{D}\quad}\,\)伝送の場合には、その影響はほとんどないが、一般に、高速デジタル伝送の場合には、伝送信号に波形ひずみを生ずることになる。多数の到来波の遅延時間を横軸に、各到来波の受信レベルを縦軸にプロットしたものは伝搬遅延プロファイルと呼ばれ、多重波伝搬理論の基本特性の一つである。
\[ \begin{array}{r c c c c} &\text{A}&\text{B}&\text{C}&\text{D} \\ 1&高い&指数分布則&周波数選択性&広帯域 \\ 2&高い&指数分布則&周波数選択性&狭帯域 \\ 3&高い&対数正規分布則&周波数選択性&狭帯域 \\ 4&低い&対数正規分布則&跳躍性&狭帯域 \\ 5&低い&指数分布則&跳躍性&広帯域 \end{array} \]

解法

周波数が高いほど、対数、周波数選択、狭帯域。覚えましょう。

答え…3

R3.1(2) A-14

次の記述は、陸上の移動体通信の電波伝搬特性について述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

  1. 基地局から送信された電波は、陸上移動局周辺の建物などにより反射、回折され、定在波などを生じ、この定在波中を移動局が移動すると、受信波にフェージングが発生する。この変動を瞬時値変動といい、\(\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)に従う。一般に、周波数が高いほど、また移動速度が速いほど変動が速いフェージングとなる。
  2. 瞬時値変動の数十波長程度の区間での中央値を短区間中央値といい、基地局からほぼ等距離の区間内の短区間中央値は、\(\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)に従い変動し、その中央値を長区間中央値という。長区間中央値は、移動局の基地局からの距離を\(\,d\,\)とおくと、一般に\(\,Xd^{-\alpha}\,\)で近似される。ここで、\(X\,\)及び\(\,\alpha\,\)は、送信電力、周波数、基地局及び移動局のアンテナ高、建物高等によって決まる。
  3. 一般に、移動局に到来する多数の電波の到来時間に差があるため、帯域内の各周波数の振幅と位相の変動が一様ではなく、\(\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)フェージングを生ずる。\(\boxed{\quad\text{D}\quad}\,\)伝送の場合には、その影響はほとんどないが、一般に、高速デジタル伝送の場合には、伝送信号に波形ひずみを生ずることになる。多数の到来波の遅延時間を横軸に、各到来波の受信レベルを縦軸にプロットしたものは伝搬遅延プロファイルと呼ばれ、多重波伝搬理論の基本特性の一つである。
\[ \begin{array}{r c c c c} &\text{A}&\text{B}&\text{C}&\text{D} \\ 1&ポアソン分布則&指数分布則&周波数選択性&広帯域 \\ 2&ポアソン分布則&対数正規分布則&跳躍性&狭帯域 \\ 3&ポアソン分布則&指数分布則&跳躍性&広帯域 \\ 4&レイリー分布則&対数正規分布則&周波数選択性&狭帯域 \\ 5&レイリー分布則&指数分布則&周波数選択性&広帯域 \end{array} \]

解法

レイリー、対数、周波数選択、狭帯域。覚えましょう。

答え…4

H31.1 A-17

次の記述は、陸上の移動体通信の電波伝搬特性について述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

  1. 基地局から送信された電波は、陸上移動局周辺の建物などにより反射、回折され、定在波などを生じ、この定在波中を移動局が移動すると、受信波にフェージングが発生する。この変動を瞬時値変動といい、レイリー分布則に従う。一般に、周波数が高いほど、また移動速度が\(\,\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)ほど変動が速いフェージングとなる。
  2. 瞬時値変動の数十波長程度の区間での中央値を短区間中央値といい、基地局からほぼ等距離の区間内の短区間中央値は、\(\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)に従い変動し、その中央値を長区間中央値という。長区間中央値は、移動局の基地局からの距離を\(\,d\,\)とおくと、一般に\(\,Xd^{-\alpha}\,\)で近似される。ここで、\(X\,\)及び\(\,\alpha\,\)は、送信電力、周波数、基地局及び移動局のアンテナ高、建物高等によって決まる。
  3. 一般に、移動局に到来する多数の電波の到来時間に差があるため、帯域内の各周波数の振幅と位相の変動が一様ではなく、\(\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)フェージングを生ずる。\(\boxed{\quad\text{D}\quad}\,\)伝送の場合には、その影響はほとんどないが、一般に、高速デジタル伝送の場合には、伝送信号に波形ひずみを生ずることになる。多数の到来波の遅延時間を横軸に、各到来波の受信レベルを縦軸にプロットしたものは伝搬遅延プロファイルと呼ばれ、多重波伝搬理論の基本特性の一つである。
\[ \begin{array}{r c c c c} &\text{A}&\text{B}&\text{C}&\text{D} \\ 1&遅い&指数分布則&周波数選択性&広帯域 \\ 2&遅い&対数正規分布則&跳躍&狭帯域 \\ 3&遅い&指数分布則&跳躍&広帯域 \\ 4&速い&指数分布則&周波数選択性&広帯域 \\ 5&速い&対数正規分布則&周波数選択性&狭帯域 \end{array} \]

解法

移動速度が速いほど、対数、周波数選択、狭帯域。覚えましょう。

答え…5

H29.7 A-15

次の記述は、陸上の移動体通信の電波伝搬特性について述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

  1. 基地局から送信された電波は、陸上移動局周辺の建物などにより反射、回折され、定在波などを生じ、この定在波中を移動局が移動すると、受信波にフェージングが発生する。この変動を瞬時値変動といい、レイリー分布則に従う。一般に、周波数が\(\,\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)ほど、また移動速度が速いほど変動が速いフェージングとなる。
  2. 瞬時値変動の数十波長程度の区間での中央値を短区間中央値といい、基地局からほぼ等距離の区間内の短区間中央値は、\(\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)に従い変動し、その中央値を長区間中央値という。長区間中央値は、移動局の基地局からの距離を\(\,d\,\)とおくと、一般に\(\,Xd^{-\alpha}\,\)で近似される。ここで、\(X\,\)及び\(\,\alpha\,\)は、送信電力、周波数、基地局及び移動局のアンテナ高、建物高等によって決まる。
  3. 一般に、移動局に到来する多数の電波の到来時間に差があるため、帯域内の各周波数の振幅と位相の変動が一様ではなく、\(\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)フェージングを生ずる。\(\boxed{\quad\text{D}\quad}\,\)伝送の場合には、その影響はほとんどないが、一般に、高速デジタル伝送の場合には、伝送信号に波形ひずみを生ずることになる。多数の到来波の遅延時間を横軸に、各到来波の受信レベルを縦軸にプロットしたものは伝搬遅延プロファイルと呼ばれ、多重波伝搬理論の基本特性の一つである。
\[ \begin{array}{r c c c c} &\text{A}&\text{B}&\text{C}&\text{D} \\ 1&高い&指数分布則&周波数選択性&広帯域 \\ 2&高い&対数正規分布則&周波数選択性&狭帯域 \\ 3&低い&指数分布則&周波数選択性&広帯域 \\ 4&低い&対数正規分布則&シンチレーション&狭帯域 \\ 5&低い&指数分布則&シンチレーション&広帯域 \end{array} \]

解法

周波数が高いほど、対数、周波数選択、狭帯域。覚えましょう。

答え…2