R5.1(1) A-8
特性インピーダンスが\(\,50\,[\mathrm{\Omega}]\,\)の無損失給電線の受端に接続された負荷への入射波電圧が\(\,60\,[\mathrm{V}]\,\)、反射波電圧が\(\,40\,[\mathrm{V}]\,\)であるとき、電圧波節から負荷側を見たインピーダンスの大きさとして、最も近いものを下の番号から選べ。
解法
入射波電圧の大きさを\(\,|\dot V_f|\,[\mathrm{V}]\,\)、反射波電圧の大きさを\(\,|\dot V_r|\,[\mathrm{V}]\,\)とすると、電圧定在波比\(\,S\,\)は次式で表される。
\[ S=\cfrac{V_{max}}{V_{min}}=\cfrac{|\dot V_f|+|\dot V_r|}{|\dot V_f|-|\dot V_r|} \]代入して
\[ \begin{eqnarray} S&=&\cfrac{60+40}{60-40} \\ &=&5 \end{eqnarray} \]電圧波節点は、受端に特性インピーダンス\(\,Z_0\,[\mathrm{\Omega}]\,\)よりも小さい抵抗\(\,R\,[\mathrm{\Omega}]\,\)を接続したときと同じ状態になるので、次式が成り立つ。
\[ S=\cfrac{Z_0}R \]電圧波節点から負荷側を見たインピーダンス\(\,Z\,[\mathrm{\Omega}]\,\)は\(\,R\,\)と等しくなるので、
\[ Z=R \]代入して
\[ \begin{eqnarray} S&=&\cfrac{Z_0}R \\ &=&\cfrac{Z_0}Z \\ Z&=&\cfrac{Z_0}S \\ &=&50\times\frac15 \\ &=&10\,[\mathrm{\Omega}] \end{eqnarray} \]答え…1
R4.1(1) A-7
無損失給電線上の電圧定在波比が\(\,1.35\,\)のとき、電圧波節点から負荷側を見たインピーダンスの値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、給電線の特性インピーダンスは\(\,75\,[\mathrm{\Omega}]\,\)とする。
解法
電圧波節点は、受端に特性インピーダンス\(\,Z_0\,[\mathrm{\Omega}]\,\)よりも小さい抵抗\(\,R\,[\mathrm{\Omega}]\,\)を接続したときと同じ状態となるので、電圧定在波比を\(\,S\,\)とすると、次式が成り立つ。
\[ S=\cfrac{Z_0}R \]電圧波節点から負荷側を見たインピーダンス\(\,Z\,[\mathrm{\Omega}]\,\)は\(\,R\,\)と等しくなるので
\[ Z=R=\cfrac{Z_0}S=\cfrac{75}{1.35}=55.6\,[\mathrm{\Omega}] \]答え…2
R3.1(2) A-9
特性インピーダンスが\(\,50\,[\mathrm{\Omega}]\,\)の無損失給電線の受端に接続された入射波電圧が\(\,90\,[\mathrm{V}]\,\)、反射波電圧が\(\,10\,[\mathrm{V}]\,\)であるとき、電圧波腹から負荷側を見たインピーダンスの大きさとして、最も近いものを下の番号から選べ。
解法
入射波電圧の大きさを\(\,|\dot V_f|\,[\mathrm{V}]\,\)、反射波電圧の大きさを\(\,|\dot V_r|\,[\mathrm{V}]\,\)とすると、電圧定在波比\(\,S\,\)は次式で表される。
\[ S=\cfrac{V_{max}}{V_{min}}=\cfrac{|\dot V_f|+|\dot V_r|}{|\dot V_f|-|\dot V_r|} \]代入して
\[ \begin{eqnarray} S&=&\cfrac{90+10}{90-10} \\ &=&\cfrac54 \end{eqnarray} \]電圧波腹点は、受端に特性インピーダンス\(\,Z_0\,[\mathrm{\Omega}]\,\)よりも大きい抵抗\(\,R\,[\mathrm{\Omega}]\,\)を接続したときと同じ状態になるので、次式が成り立つ。
\[ S=\cfrac R{Z_0} \]電圧波腹点から負荷側を見たインピーダンス\(\,Z\,[\mathrm{\Omega}]\,\)は\(\,R\,\)と等しくなるので、
\[ Z=R \]代入して
\[ \begin{eqnarray} S&=&\cfrac Z{Z_0} \\ Z&=&\cfrac S{Z_0} \\ &=&\frac54\times50 \\ &=&62.5\,[\mathrm{\Omega}] \end{eqnarray} \]答え…2
R3.1(1) A-7
無損失給電線上の電圧定在波比が\(\,1.25\,\)のとき、電圧波節点から負荷側を見たインピーダンスの値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、給電線の特性インピーダンスは\(\,50\,[\mathrm{\Omega}]\,\)とする。
解法
電圧波節点は、受端に特性インピーダンス\(\,Z_0\,[\mathrm{\Omega}]\,\)よりも小さい抵抗\(\,R\,[\mathrm{\Omega}]\,\)を接続したときと同じ状態となるので、電圧定在波比を\(\,S\,\)とすると、次式が成り立つ。
\[ S=\cfrac{Z_0}R \]電圧波節点から負荷側を見たインピーダンス\(\,Z\,[\mathrm{\Omega}]\,\)は\(\,R\,\)と等しくなるので
\[ Z=R=\cfrac{Z_0}S=\cfrac{50}{1.25}=40\,[\mathrm{\Omega}] \]答え…1
R2.1 A-7
特性インピーダンスが\(\,50\,[\mathrm{\Omega}]\,\)の無損失給電線の受端に接続された入射波電圧が\(\,90\,[\mathrm{V}]\,\)、反射波電圧が\(\,10\,[\mathrm{V}]\,\)であるとき、電圧波節から負荷側を見たインピーダンスの大きさとして、最も近いものを下の番号から選べ。
解法
入射波電圧の大きさを\(\,|\dot V_f|\,[\mathrm{V}]\,\)、反射波電圧の大きさを\(\,|\dot V_r|\,[\mathrm{V}]\,\)とすると、電圧定在波比\(\,S\,\)は次式で表される。
\[ S=\cfrac{V_{max}}{V_{min}}=\cfrac{|\dot V_f|+|\dot V_r|}{|\dot V_f|-|\dot V_r|} \]代入して
\[ \begin{eqnarray} S&=&\cfrac{90+10}{90-10} \\ &=&\cfrac54 \end{eqnarray} \]電圧波節点は、受端に特性インピーダンス\(\,Z_0\,[\mathrm{\Omega}]\,\)よりも小さい抵抗\(\,R\,[\mathrm{\Omega}]\,\)を接続したときと同じ状態になるので、次式が成り立つ。
\[ S=\cfrac{Z_0}R \]電圧波節点から負荷側を見たインピーダンス\(\,Z\,[\mathrm{\Omega}]\,\)は\(\,R\,\)と等しくなるので、
\[ Z=R \]代入して
\[ \begin{eqnarray} S&=&\cfrac{Z_0}R \\ &=&\cfrac{Z_0}Z \\ Z&=&\cfrac{Z_0}S \\ &=&50\times\frac45 \\ &=&40\,[\mathrm{\Omega}] \end{eqnarray} \]答え…1
H30.7 A-6
無損失給電線上の電圧定在波比が\(\,1.25\,\)のとき、電圧波節点から負荷側を見たインピーダンスの値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、給電線の特性インピーダンスは\(\,75\,[\mathrm{\Omega}]\,\)とする。
解法
電圧波節点は、受端に特性インピーダンス\(\,Z_0\,[\mathrm{\Omega}]\,\)よりも小さい抵抗\(\,R\,[\mathrm{\Omega}]\,\)を接続したときと同じ状態となるので、電圧定在波比を\(\,S\,\)とすると、次式が成り立つ。
\[ S=\cfrac{Z_0}R \]電圧波節点から負荷側を見たインピーダンス\(\,Z\,[\mathrm{\Omega}]\,\)は\(\,R\,\)と等しくなるので
\[ Z=R=\cfrac{Z_0}S=\cfrac{75}{1.25}=60\,[\mathrm{\Omega}] \]答え…3
H28.1 A-6
特性インピーダンスが\(\,50\,[\mathrm{\Omega}]\,\)の無損失給電線の受端に接続された入射波電圧が\(\,80\,[\mathrm{V}]\,\)、反射波電圧が\(\,20\,[\mathrm{V}]\,\)であるとき、電圧波節から負荷側を見たインピーダンスの大きさとして、最も近いものを下の番号から選べ。
解法
入射波電圧の大きさを\(\,|\dot V_f|\,[\mathrm{V}]\,\)、反射波電圧の大きさを\(\,|\dot V_r|\,[\mathrm{V}]\,\)とすると、電圧定在波比\(\,S\,\)は次式で表される。
\[ S=\cfrac{V_{max}}{V_{min}}=\cfrac{|\dot V_f|+|\dot V_r|}{|\dot V_f|-|\dot V_r|} \]代入して
\[ \begin{eqnarray} S&=&\cfrac{80+20}{80-20} \\ &=&\cfrac53 \end{eqnarray} \]電圧波節点は、受端に特性インピーダンス\(\,Z_0\,[\mathrm{\Omega}]\,\)よりも小さい抵抗\(\,R\,[\mathrm{\Omega}]\,\)を接続したときと同じ状態になるので、次式が成り立つ。
\[ S=\cfrac{Z_0}R \]電圧波節点から負荷側を見たインピーダンス\(\,Z\,[\mathrm{\Omega}]\,\)は\(\,R\,\)と等しくなるので、
\[ Z=R \]代入して
\[ \begin{eqnarray} S&=&\cfrac{Z_0}R \\ &=&\cfrac{Z_0}Z \\ Z&=&\cfrac{Z_0}S \\ &=&50\times\frac35 \\ &=&30\,[\mathrm{\Omega}] \end{eqnarray} \]