R5.1(2) A-15
次の記述は、電離層における電波の反射機構について述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。
- 電離層の電子密度\(\,N\,\)の分布は、高さと共に徐々に増加し、ある高さで最大となり、それ以上の高さでは徐々に減少している。\(N\,\)が零のとき、電波の屈折率\(\,n\,\)はほぼ\(\,1\,\)であり、\(N\,\)が\(\,\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)のとき、\(n\,\)は最小となる。
- \(N\,\)が高さと共に徐々に増加している電離層内の\(\,N\,\)が異なる隣接した二つの水平な層を考え、地上からの電波が層の境界へ入射するとき、下の層の屈折率を\(\,n_i\,\)、上の層の屈折率を\(\,n_r\,\)、入射角を\(\,i\,\)、屈折角を\(\,r\,\)とすれば、\(n_r\,\)は、\(n_r=n_i\times\,\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)で表される。
- このときの\(\,r\,\)は\(\,i\,\)より\(\,\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)ので、\(N\,\)が十分に大きいとき、電離層に入射した電波は、高さと共に徐々に下に向かって曲げられ、やがて地上に戻ってくることになる。
解法
屈折率は光、電波などが曲がる率を言い、真空の層1から真空の層2に進行するとき\(\,1\,\)となり、曲がらないことを意味する。物理的な媒介と光の関係を考えた場合には、1が最小であり、空気だと1.003、水だと1.3330と言う具合に増えていく。ただし、電離層と電波の関係を言えば電子密度が増加することにより1より小さくなる。\(\cdots\boxed{\quad\text{A}\quad}\)
参考までに屈折率の表現には絶対屈折率と相対屈折率とがあり、ここでは絶対屈折率を言っている。
電子密度が入射する側の層の屈折率を\(\,n_a\,\)、入射角を\(\,\alpha\,\)、進行する側の層の屈折率を\(\,n_b\,\)、屈折角を\(\,\beta\,\)とすると、次の関係が成り立つ。
\[ n_a\sin\alpha=n_b\sin\beta \]これをスネルの法則という。
問題では、下の層から入射し、上の層に進行するので
\[ \begin{eqnarray} n_i\sin i&=&n_r\sin r \\ n_r&=&n_i\times\cfrac{\sin i}{\sin r}\cdots\boxed{\quad\text{B}\quad} \end{eqnarray} \]となる。
上の層にいくほど\(\,N\,\)は増加し、\(n\,\)は小さくなる。つまり\(\,n_i\,\)より\(\,n_r\,\)が小さくなる。\(n_i\sin i=n_r\sin r\,\)の関係なので、\(\sin i\,\)より\(\sin r\,\)が大きくなる。\(\cdots\boxed{\quad\text{C}\quad}\)
答え…3
R2.11(2) A-16
次の記述は、電離層における電波の反射機構について述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。
- 電離層の電子密度\(\,N\,\)の分布は、高さと共に徐々に増加し、ある高さで最大となり、それ以上の高さでは徐々に減少している。\(N\,\)が零のとき、電波の屈折率\(\,n\,\)はほぼ\(\,1\,\)であり、\(N\,\)が最大のとき、\(n\,\)は\(\,\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)となる。
- \(N\,\)が高さと共に徐々に増加している電離層内の\(\,N\,\)が異なる隣接した二つの水平な層を考え、地上からの電波が層の境界へ入射するとき、下の層の屈折率を\(\,n_i\,\)、上の層の屈折率を\(\,n_r\,\)、入射角を\(\,i\,\)、屈折角を\(\,r\,\)とすれば、\(n_r\,\)は、\(n_r=n_i\times\,\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)で表される。
- このときの\(\,r\,\)は\(\,i\,\)より\(\,\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)ので、\(N\,\)が十分に大きいとき、電離層に入射した電波は、高さと共に徐々に下に向かって曲げられ、やがて地上に戻ってくることになる。
解法
屈折率は光、電波などが曲がる率を言い、真空の層1から真空の層2に進行するとき\(\,1\,\)となり、曲がらないことを意味する。物理的な媒介と光の関係を考えた場合には、1が最小であり、空気だと1.003、水だと1.3330と言う具合に増えていく。ただし、電離層と電波の関係を言えば電子密度が増加することにより1より小さくなる。\(\cdots\boxed{\quad\text{A}\quad}\)
参考までに屈折率の表現には絶対屈折率と相対屈折率とがあり、ここでは絶対屈折率を言っている。
電子密度が入射する側の層の屈折率を\(\,n_a\,\)、入射角を\(\,\alpha\,\)、進行する側の層の屈折率を\(\,n_b\,\)、屈折角を\(\,\beta\,\)とすると、次の関係が成り立つ。
\[ n_a\sin\alpha=n_b\sin\beta \]これをスネルの法則という。
問題では、下の層から入射し、上の層に進行するので
\[ \begin{eqnarray} n_i\sin i&=&n_r\sin r \\ n_r&=&n_i\times\cfrac{\sin i}{\sin r}\cdots\boxed{\quad\text{B}\quad} \end{eqnarray} \]となる。
上の層にいくほど\(\,N\,\)は増加し、\(n\,\)は小さくなる。つまり\(\,n_i\,\)より\(\,n_r\,\)が小さくなる。\(n_i\sin i=n_r\sin r\,\)の関係なので、\(\sin i\,\)より\(\sin r\,\)が大きくなる。\(\cdots\boxed{\quad\text{C}\quad}\)
答え…4
R1.7 A-17
次の記述は、電離層における電波の反射機構について述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。
- 電離層の電子密度\(\,N\,\)の分布は、高さと共に徐々に増加し、ある高さで最大となり、それ以上の高さでは徐々に減少している。\(N\,\)が零のとき、電波の屈折率\(\,n\,\)はほぼ\(\,1\,\)であり、\(N\,\)が最大のとき、\(n\,\)は\(\,\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)となる。
- \(N\,\)が高さと共に徐々に増加している電離層内の\(\,N\,\)が異なる隣接した二つの水平な層を考え、地上からの電波が層の境界へ入射するとき、下の層の屈折率を\(\,n_i\,\)、上の層の屈折率を\(\,n_r\,\)、入射角を\(\,i\,\)、屈折角を\(\,r\,\)とすれば、\(n_r\,\)は、\(n_r=n_i\times\,\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)で表される。
- このときの\(\,r\,\)は\(\,i\,\)より\(\,\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)ので、\(N\,\)が十分に大きいとき、電離層に入射した電波は、高さと共に徐々に下に向かって曲げられ、やがて地上に戻ってくることになる。
解法
屈折率は光、電波などが曲がる率を言い、真空の層1から真空の層2に進行するとき\(\,1\,\)となり、曲がらないことを意味する。物理的な媒介と光の関係を考えた場合には、1が最小であり、空気だと1.003、水だと1.3330と言う具合に増えていく。ただし、電離層と電波の関係を言えば電子密度が増加することにより1より小さくなる。\(\cdots\boxed{\quad\text{A}\quad}\)
参考までに屈折率の表現には絶対屈折率と相対屈折率とがあり、ここでは絶対屈折率を言っている。
電子密度が入射する側の層の屈折率を\(\,n_a\,\)、入射角を\(\,\alpha\,\)、進行する側の層の屈折率を\(\,n_b\,\)、屈折角を\(\,\beta\,\)とすると、次の関係が成り立つ。
\[ n_a\sin\alpha=n_b\sin\beta \]これをスネルの法則という。
問題では、下の層から入射し、上の層に進行するので
\[ \begin{eqnarray} n_i\sin i&=&n_r\sin r \\ n_r&=&n_i\times\cfrac{\sin i}{\sin r}\cdots\boxed{\quad\text{B}\quad} \end{eqnarray} \]となる。
上の層にいくほど\(\,N\,\)は増加し、\(n\,\)は小さくなる。つまり\(\,n_i\,\)より\(\,n_r\,\)が小さくなる。\(n_i\sin i=n_r\sin r\,\)の関係なので、\(\sin i\,\)より\(\sin r\,\)が大きくなる。\(\cdots\boxed{\quad\text{C}\quad}\)
答え…2
H30.1 A-17
次の記述は、電離層における電波の反射機構について述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。
- 電離層の電子密度\(\,N\,\)の分布は、高さと共に徐々に増加し、ある高さで最大となり、それ以上の高さでは徐々に減少している。\(N\,\)が零のとき、電波の屈折率\(\,n\,\)はほぼ\(\,1\,\)であり、\(N\,\)が最大のとき、\(n\,\)は\(\,\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)となる。
- \(N\,\)が高さと共に徐々に増加している電離層内の\(\,N\,\)が異なる隣接した二つの水平な層を考え、地上からの電波が層の境界へ入射するとき、下の層の屈折率を\(\,n_i\,\)、上の層の屈折率を\(\,n_r\,\)、入射角を\(\,i\,\)、屈折角を\(\,r\,\)とすれば、\(n_r\,\)は、\(n_r=n_i\times\,\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)で表される。
- このときの\(\,r\,\)は\(\,i\,\)より\(\,\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)ので、\(N\,\)が十分に大きいとき、電離層に入射した電波は、高さと共に徐々に下に向かって曲げられ、やがて地上に戻ってくることになる。
解法
屈折率は光、電波などが曲がる率を言い、真空の層1から真空の層2に進行するとき\(\,1\,\)となり、曲がらないことを意味する。物理的な媒介と光の関係を考えた場合には、1が最小であり、空気だと1.003、水だと1.3330と言う具合に増えていく。ただし、電離層と電波の関係を言えば電子密度が増加することにより1より小さくなる。\(\cdots\boxed{\quad\text{A}\quad}\)
参考までに屈折率の表現には絶対屈折率と相対屈折率とがあり、ここでは絶対屈折率を言っている。
電子密度が入射する側の層の屈折率を\(\,n_a\,\)、入射角を\(\,\alpha\,\)、進行する側の層の屈折率を\(\,n_b\,\)、屈折角を\(\,\beta\,\)とすると、次の関係が成り立つ。
\[ n_a\sin\alpha=n_b\sin\beta \]これをスネルの法則という。
問題では、下の層から入射し、上の層に進行するので
\[ \begin{eqnarray} n_i\sin i&=&n_r\sin r \\ n_r&=&n_i\times\cfrac{\sin i}{\sin r}\cdots\boxed{\quad\text{B}\quad} \end{eqnarray} \]となる。
上の層にいくほど\(\,N\,\)は増加し、\(n\,\)は小さくなる。つまり\(\,n_i\,\)より\(\,n_r\,\)が小さくなる。\(n_i\sin i=n_r\sin r\,\)の関係なので、\(\sin i\,\)より\(\sin r\,\)が大きくなる。\(\cdots\boxed{\quad\text{C}\quad}\)
答え…5
H28.7 A-17
次の記述は、電離層における電波の反射機構について述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。
- 電離層の電子密度\(\,N\,\)の分布は、高さと共に徐々に増加し、ある高さで最大となり、それ以上の高さでは徐々に減少している。\(N\,\)が零のとき、電波の屈折率\(\,n\,\)はほぼ\(\,1\,\)であり、\(N\,\)が最大のとき、\(n\,\)は\(\,\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)となる。
- \(N\,\)が高さと共に徐々に増加している電離層内の\(\,N\,\)が異なる隣接した二つの水平な層を考え、地上からの電波が層の境界へ入射するとき、下の層の屈折率を\(\,n_i\,\)、上の層の屈折率を\(\,n_r\,\)、入射角を\(\,i\,\)、屈折角を\(\,r\,\)とすれば、\(n_r\,\)は、\(n_r=n_i\times\,\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)で表される。
- このときの\(\,r\,\)は\(\,i\,\)より\(\,\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)ので、\(N\,\)が十分に大きいとき、電離層に入射した電波は、高さと共に徐々に下に向かって曲げられ、やがて地上に戻ってくることになる。
解法
屈折率は光、電波などが曲がる率を言い、真空の層1から真空の層2に進行するとき\(\,1\,\)となり、曲がらないことを意味する。物理的な媒介と光の関係を考えた場合には、1が最小であり、空気だと1.003、水だと1.3330と言う具合に増えていく。ただし、電離層と電波の関係を言えば電子密度が増加することにより1より小さくなる。\(\cdots\boxed{\quad\text{A}\quad}\)
参考までに屈折率の表現には絶対屈折率と相対屈折率とがあり、ここでは絶対屈折率を言っている。
電子密度が入射する側の層の屈折率を\(\,n_a\,\)、入射角を\(\,\alpha\,\)、進行する側の層の屈折率を\(\,n_b\,\)、屈折角を\(\,\beta\,\)とすると、次の関係が成り立つ。
\[ n_a\sin\alpha=n_b\sin\beta \]これをスネルの法則という。
問題では、下の層から入射し、上の層に進行するので
\[ \begin{eqnarray} n_i\sin i&=&n_r\sin r \\ n_r&=&n_i\times\cfrac{\sin i}{\sin r}\cdots\boxed{\quad\text{B}\quad} \end{eqnarray} \]となる。
上の層にいくほど\(\,N\,\)は増加し、\(n\,\)は小さくなる。つまり\(\,n_i\,\)より\(\,n_r\,\)が小さくなる。\(n_i\sin i=n_r\sin r\,\)の関係なので、\(\sin i\,\)より\(\sin r\,\)が大きくなる。\(\cdots\boxed{\quad\text{C}\quad}\)