R5.1(2) B-5
次の記述は、図に示す電気的特性の等しい二つのマイクロ波アンテナの利得測定の方法について述べたものである。1234内に入れるべき字句を下の番号から選べ。ただし、アンテナ間の距離d[m]は、波長λ[m]に比較して十分大きいものとする。
- 送受信アンテナの偏波面を一致させ、受信電力がアとなるように両アンテナの方向を調整する。そのときの送受信電力をそれぞれPt[W]及びPr[W]とし、送受信アンテナの利得をそれぞれGt(真数)及びGr(真数)とすれば、受信点における電力束密度pは、次式で表される。 p=イ[W/m2]⋯① また、受信アンテナの実効面積Aeは、次式で表される。 Ae=ウ[m2]⋯② したがって、Prは式①と②から、次式で表される。 Pr=Aep=エ[W]⋯③
- 送受信アンテナの電気特性が等しいことから、利得Gt及びGrは等しくなり、これをG(真数)と置くと、式③から、次式が得られる。 Gt=Gr=G=オ
解法
受信点の電力密度p[W/m2]は
p=PtGt4πd2[W/m2]⋯イ等方性アンテナの実効面積Ai[m2]は、次式で表される。
Ai=λ24π[m2]アンテナの絶対利得と等方性アンテナの実効面積を掛けたものがそのアンテナの実効面積となるので、
Ae=AiGr=λ2Gr4π[m2]⋯ウ受信電力Pr[W]は、受信アンテナの実効面積と受信点の電力束密度を掛け合わせたものなので
Pr=Aep=λ2Gr4π×PtGt4πd2=(λ4πd)2GtGrPt⋯エ上式より、
PrPt=(λ4πd)2GtGrGt=Gr=Gなので
PrPt=(λ4πd)2G2G2=(4πdλ)2PrPtG=4πdλ√PrPt⋯オ答え…ア-10 イ-1 ウ-3 エ-2 オ-9
R4.1(1) A-19
次の記述は、マイクロ波アンテナの利得の測定法について述べたものである。1234内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、波長をλ[m]とする。
- 利得がそれぞれG1(真数)及びG2(真数)の二つのアンテナを距離d[m]離して偏波面を揃えて対向させ、一方のアンテナから電力Pt[W]を放射し、他方のアンテナで受信した電力をPr[W]とすれば、Pr/Ptは、次式で表される。 Pr/Pt=(A)2G1G2⋯① 上式において、一方のアンテナの利得が既知であれば、他方のアンテナの利得を求めることができる。
- 二つのアンテナの利得が同じとき、式①からそれぞれのアンテナの利得は、次式により求められる。 G1=G2=B
- アンテナが一つのときは、Cを利用すれば、この方法を適用することができる。
解法
等方性アンテナの実効面積Ai[m2]は、次式で表される。
Ai=λ24π[m2]アンテナの絶対利得と等方性アンテナの実効面積を掛けたものがそのアンテナの実効面積となるので、受信アンテナの絶対利得をG2、受信アンテナの実効面積をAeとすると、
Ae=AiG2=λ2G24π[m2]送信アンテナの絶対利得をG1とすると、受信点の電力密度p[W/m2]は
p=PtG14πd2[W/m2]受信電力Pr[W]は、受信アンテナの実効面積と受信点の電力密度を掛け合わせたものなので
Pr=Aep=λ2G24π×PtG14πd2=(λ4πd)2G1G2Ptよって
PrPt=(λ4πd)2G1G2G1=G2=Gとすると、
PrPt=(λ4πd)2G2Pr=(λ4πd)2G2PtG2=(4πdλ)2PrPtG=4πdλ√PrPt答え…2
R3.7(1) B-5
次の記述は、図に示す電気的特性の等しい二つのマイクロ波アンテナの利得測定の方法について述べたものである。1234内に入れるべき字句を下の番号から選べ。ただし、アンテナ間の距離d[m]は、波長λ[m]に比較して十分大きいものとする。
- 送受信アンテナの偏波面を一致させ、受信電力がアとなるように両アンテナの方向を調整する。そのときの送受信電力をそれぞれPt[W]及びPr[W]とし、送受信アンテナの利得をそれぞれGt(真数)及びGr(真数)とすれば、受信点における電力束密度pは、次式で表される。 p=イ[W/m2]⋯① また、受信アンテナの実効面積Aeは、次式で表される。 Ae=ウ[m2]⋯② したがって、Prは式①と②から、次式で表される。 Pr=Aep=エ[W]⋯③
- 送受信アンテナの電気特性が等しいことから、利得Gt及びGrは等しくなり、これをG(真数)と置くと、式③から、次式が得られる。 Gt=Gr=G=オ
解法
受信点の電力密度p[W/m2]は
p=PtGt4πd2[W/m2]⋯イ等方性アンテナの実効面積Ai[m2]は、次式で表される。
Ai=λ24π[m2]アンテナの絶対利得と等方性アンテナの実効面積を掛けたものがそのアンテナの実効面積となるので、
Ae=AiGr=λ2Gr4π[m2]⋯ウ受信電力Pr[W]は、受信アンテナの実効面積と受信点の電力束密度を掛け合わせたものなので
Pr=Aep=λ2Gr4π×PtGt4πd2=(λ4πd)2GtGrPt⋯エ上式より、
PrPt=(λ4πd)2GtGrGt=Gr=Gなので
PrPt=(λ4πd)2G2G2=(4πdλ)2PrPtG=4πdλ√PrPt⋯オ答え…ア-5 イ-6 ウ-8 エ-2 オ-9
R3.1(1) A-18
次の記述は、マイクロ波アンテナの利得の測定法について述べたものである。1234内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、波長をλ[m]とする。
- 利得がそれぞれG1(真数)及びG2(真数)の二つのアンテナを距離d[m]離して偏波面を揃えて対向させ、一方のアンテナから電力Pt[W]を放射し、他方のアンテナで受信した電力をPr[W]とすれば、Pr/Ptは、次式で表される。 Pr/Pt=(A)2G1G2⋯① 上式において、一方のアンテナの利得が既知であれば、他方のアンテナの利得を求めることができる。
- 二つのアンテナの利得が同じとき、式①からそれぞれのアンテナの利得は、次式により求められる。 G1=G2=B
- アンテナが一つのときは、Cを利用すれば、この方法を適用することができる。
解法
等方性アンテナの実効面積Ai[m2]は、次式で表される。
Ai=λ24π[m2]アンテナの絶対利得と等方性アンテナの実効面積を掛けたものがそのアンテナの実効面積となるので、受信アンテナの絶対利得をG2、受信アンテナの実効面積をAeとすると、
Ae=AiG2=λ2G24π[m2]送信アンテナの絶対利得をG1とすると、受信点の電力密度p[W/m2]は
p=PtG14πd2[W/m2]受信電力Pr[W]は、受信アンテナの実効面積と受信点の電力密度を掛け合わせたものなので
Pr=Aep=λ2G24π×PtG14πd2=(λ4πd)2G1G2Ptよって
PrPt=(λ4πd)2G1G2G1=G2=Gとすると、
PrPt=(λ4πd)2G2Pr=(λ4πd)2G2PtG2=(4πdλ)2PrPtG=4πdλ√PrPt答え…4
H30.1 A-18
次の記述は、マイクロ波アンテナの利得の測定法について述べたものである。1234内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、波長をλ[m]とする。
- 利得がそれぞれG1(真数)及びG2(真数)の二つのアンテナを距離d[m]離して偏波面を揃えて対向させ、一方のアンテナから電力Pt[W]を放射し、他方のアンテナで受信した電力をPr[W]とすれば、Pr/Ptは、次式で表される。 Pr/Pt=(A)2G1G2⋯① 上式において、一方のアンテナの利得が既知であれば、他方のアンテナの利得を求めることができる。
- 二つのアンテナの利得が同じとき、式①からそれぞれのアンテナの利得は、次式により求められる。 G1=G2=B
- アンテナが一つのときは、Cを利用すれば、この方法を適用することができる。
解法
等方性アンテナの実効面積Ai[m2]は、次式で表される。
Ai=λ24π[m2]アンテナの絶対利得と等方性アンテナの実効面積を掛けたものがそのアンテナの実効面積となるので、受信アンテナの絶対利得をG2、受信アンテナの実効面積をAeとすると、
Ae=AiG2=λ2G24π[m2]送信アンテナの絶対利得をG1とすると、受信点の電力密度p[W/m2]は
p=PtG14πd2[W/m2]受信電力Pr[W]は、受信アンテナの実効面積と受信点の電力密度を掛け合わせたものなので
Pr=Aep=λ2G24π×PtG14πd2=(λ4πd)2G1G2Ptよって
PrPt=(λ4πd)2G1G2G1=G2=Gとすると、
PrPt=(λ4πd)2G2Pr=(λ4πd)2G2PtG2=(4πdλ)2PrPtG=4πdλ√PrPt