第一級陸上無線技術士試験 無線工学B 過去問題 R5.7(2) A-10 R5.7(1) A-10 R5.1(1) A-11 R4.7(1) A-10 R4.1(1) A-10 R3.7(2) A-13 R2.11(2) A-10 R2.11(1) A-10 R1.7 A-10 H31.1 A-10 H29.7 A-10 H29.1 A-10 H28.7 A-10

R5.7(2) A-10

次の記述は、各種アンテナの特徴などについて述べたものである。このうち正しいものを下の番号から選べ。

  1. 半波長ダイポールアンテナを垂直方向の一直線上に等間隔に多段接続した構造のコーリニアアレーアンテナは、隣り合う各放射素子を互いに同振幅、逆位相で励振する。
  2. 頂角が\(\,60\,\)度のコーナレフレクタアンテナの指向特性は、励振素子と\(\,2\,\)枚の反射角による\(\,5\,\)個の残像アンテナから放射される\(\,6\,\)波の合成波として求められる。
  3. 対数周期ダイポールアレーアンテナは、半波長ダイポールアンテナに比べて狭帯域なアンテナである。
  4. 素子の太さが同じ二線式折返し半波長ダイポールアンテナの受信開放電圧は、同じ太さの半波長ダイポールアンテナの受信開放電圧と同じである。
  5. ブラウンアンテナの放射素子と地線の長さは共に約\(\,1/2\,\)波長であり、地線は同軸給電線の外部導体と接続されている。

解法

半波長ダイポールアンテナを垂直方向の一直線上に等間隔に多段接続した構造のコーリニアアレーアンテナは、隣り合う各放射素子を互いに同振幅、同位相で励振する。

対数周期ダイポールアレーアンテナは、半波長ダイポールアンテナに比べて広帯域なアンテナである。

素子の太さが同じ二線式折返し半波長ダイポールアンテナの受信開放電圧は、同じ太さの半波長ダイポールアンテナの受信開放電圧の約\(\,2\,\)倍である。

ブラウンアンテナの放射素子と地線の長さは共に約\(\,1/4\,\)波長であり、地線は同軸給電線の外部導体と接続されている。

\(\,360\,\)度を与えられた頂角\(\,60\,\)度で割った値が合成波の数になるので\(\,6\,\)波で正しい。

答え…2

R5.7(1) A-10

次の記述は、各種アンテナの特徴などについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. 素子の太さが同じ二線式折返し半波長ダイポールアンテナの受信開放電圧は、同じ太さの半波長ダイポールアンテナの受信開放電圧の約\(\,2\,\)倍である。
  2. スリーブアンテナのスリーブの長さは、約\(\,1/4\,\)波長である。
  3. グレゴリアンアンテナの副反射鏡は、回転双曲面である。
  4. 頂角が\(\,90\,\)度のコーナレフレクタアンテナの指向特性は、励振素子と\(\,2\,\)枚の反射角による\(\,3\,\)個の残像アンテナから放射される\(\,4\,\)波の合成波として求められる。
  5. 対数周期ダイポールアレーアンテナは、半波長ダイポールアンテナに比べて広帯域なアンテナである。

解法

グレゴリアンアンテナの副反射鏡は、回転楕円面である。

答え…3

R5.1(1) A-11

次の記述は、円すいホーンレフレクタアンテナについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. 開口面上に電波を散乱するものがないので、優れた放射特性を持っている。
  2. 円偏波で励振すると、ビームの方向が反射鏡光軸からずれる。
  3. 直線偏波で励振しても、交差偏波成分が現れない。
  4. 給電に用いる導波管を基本モードで励振したときの開口効率は、ホーンの開き角が小さいほど良くなる。
  5. 反射鏡からの反射波が給電点にほとんど戻らないために、広帯域にわたってインピーダンスの不整合が生じにくい。

解法

円すいホーンレフレクタアンテナを直線偏波で励振すると、交差偏波成分が現れる

答え…3

R4.7(1) A-10

次の記述は、各種アンテナの特徴などについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. 半波長ダイポールアンテナを垂直方向の一直線上に等間隔に多段接続した構造のコーリニアアレーアンテナは、隣り合う各放射素子を互いに同振幅、同位相で励振する。
  2. スリーブアンテナのスリーブの長さは、約\(\,1/4\,\)波長である。
  3. 対数周期ダイポールアレーアンテナは、隣り合うアンテナ素子の長さの比及び各アンテナ素子の先端を結ぶ2本の直線の交点(頂点)から隣り合うアンテナ素子までの距離の比を一定とし、隣り合うアンテナ素子ごとに同位相で給電する広帯域アンテナである。
  4. ブラウンアンテナの放射素子と地線の長さは共に約\(\,1/4\,\)波長であり、地線は同軸給電線の外部導体と接続されている。
  5. 素子の太さが同じ二線式折返し半波長ダイポールアンテナの受信開放電圧は、同じ太さの半波長ダイポールアンテナの受信開放電圧の約\(\,2\,\)倍である。

解法

対数周期ダイポールアレーアンテナは…隣り合うアンテナ素子ごとに逆位相で給電する…

答え…3

R4.1(1) A-10

次の記述は、各種アンテナの特徴などについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. ブラウンアンテナの\(\,1/4\,\)波長の導線からなる地線は、同軸ケーブルの外部導体に漏れ電流が流れ出すのを防ぐ働きをする。
  2. スリーブアンテナのスリーブの長さは、約\(\,1/4\,\)波長である。
  3. ディスコーンアンテナは、スリーブアンテナに比べて広帯域なアンテナである。
  4. 頂角が\(\,90\,\)度のコーナレフレクタアンテナの指向特性は、励振素子と\(\,2\,\)枚の反射角による\(\,2\,\)個の残像アンテナから放射される\(\,3\,\)波の合成波として求められる。
  5. 対数周期ダイポールアレーアンテナは、半波長ダイポールアンテナに比べて広帯域なアンテナである。

解法

頂角が\(\,90\,\)度のコーナレフレクタアンテナの指向特性は、励振素子と\(\,2\,\)枚の反射角による\(\,\color{#FF0000}{3}\,\)個の残像アンテナから放射される\(\,\color{#FF0000}{4}\,\)波の合成波として求められる。

\(\,360\,\)度を与えられた頂角\(\,90\,\)度で割った値が合成波の数。

答え…4

R3.7(2) A-13

次の記述は、各種アンテナの特徴などについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. 半波長ダイポールアンテナを垂直方向の一直線上に等間隔に多段接続した構造のコーリニアアレーアンテナは、隣り合う各放射素子を互いに同振幅、同位相で励振する。
  2. スリーブアンテナの利得は、半波長ダイポールアンテナとほぼ同じである。
  3. グレゴリアンアンテナの副反射鏡は、回転双曲面である。
  4. 素子の太さが同じ二線式折返し半波長ダイポールアンテナの受信開放電圧は、同じ太さの半波長ダイポールアンテナの受信開放電圧の約\(\,2\,\)倍である。
  5. ブラウンアンテナの放射素子と地線の長さは共に約\(\,1/4\,\)波長であり、地線は同軸給電線の外部導体と接続されている。

解法

グレゴリアンアンテナの副反射鏡は、回転楕円面である。

答え…3

R2.11(2) A-10

次の記述は、各種アンテナの特徴などについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. 半波長ダイポールアンテナを垂直方向の一直線上に等間隔に多段接続した構造のコーリニアアレーアンテナは、隣り合う各放射素子を互いに同振幅、同位相で励振する。
  2. 扇形ホーンアンテナのホーンの長さを一定にしたまま、ホーンの開き角を大きくすればするほど扇形ホーンアンテナの利得は大きくなる。
  3. スリーブアンテナのスリーブの長さは、約\(\,1/4\,\)波長である。
  4. 対数周期ダイポールアレーアンテナは、隣り合うアンテナ素子の長さの比及び各アンテナ素子の先端を結ぶ2本の直線の交点(頂点)から隣り合うアンテナ素子までの距離の比を一定とし、隣り合うアンテナ素子ごとに逆位相で給電する広帯域アンテナである。
  5. ブラウンアンテナの放射素子と地線の長さは共に約\(\,1/4\,\)波長であり、地線は同軸給電線の外部導体と接続されている。

解法

ホーンの開き角を大きくし過ぎると、開口面の中心部の位相が、周辺部より遅れるため、利得が上がらない。

答え…2

R2.11(1) A-10

次の記述は、各種アンテナの特徴などについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. ブラウンアンテナの\(\,1/4\,\)波長の導線からなる地線は、同軸ケーブルの外部導体に漏れ電流が流れ出すのを防ぐ働きをする。
  2. 素子の太さが同じ二線式折返し半波長ダイポールアンテナの受信開放電圧は、同じ太さの半波長ダイポールアンテナの受信開放電圧の約\(\,4\,\)倍である。
  3. ディスコーンアンテナは、スリーブアンテナに比べて広帯域なアンテナである。
  4. 円形パラボラアンテナの半値幅は、波長に比例し、開口径に反比例する。
  5. カセグレンアンテナは、副反射鏡の二つの焦点の一方と主反射鏡の焦点を一致させ、他方の焦点と一次放射器の励振点とを一致させてある。

解法

素子の太さが同じ二線式折返し半波長ダイポールアンテナの受信開放電圧は、同じ太さの半波長ダイポールアンテナの受信開放電圧の約\(\,2\,\)倍である。

答え…2

R1.7 A-10

次の記述は、各種アンテナの特徴などについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. 半波長ダイポールアンテナの絶対利得は、約\(\,2.15\,[\mathrm{dB}]\,\)である。
  2. スリーブアンテナの利得は、半波長ダイポールアンテナとほぼ同じである。
  3. ディスコーンアンテナは、スリーブアンテナに比べて広帯域なアンテナである。
  4. 頂角が\(\,60\,\)度のコーナレフレクタアンテナの指向特性は、励振素子と\(\,2\,\)枚の反射角による\(\,3\,\)個の残像アンテナから放射される\(\,4\,\)波の合成波として求められる。
  5. グレゴリアンアンテナの副反射鏡は、回転楕円面である。

解法

頂角が\(\,60\,\)度のコーナレフレクタアンテナの指向特性は、励振素子と\(\,2\,\)枚の反射角による\(\,5\,\)個の残像アンテナから放射される\(\,6\,\)波の合成波として求められる。

\(\,360\,\)度を与えられた頂角\(\,60\,\)度で割った値が合成波の数。

答え…4

H31.1 A-10

次の記述は、各種アンテナの特徴などについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. 素子の太さが同じ二線式折返し半波長ダイポールアンテナの受信開放電圧は、同じ太さの半波長ダイポールアンテナの受信開放電圧の約\(\,2\,\)倍である。
  2. 半波長ダイポールアンテナを垂直方向の一直線上に等間隔に多段接続した構造のコーリニアアレーアンテナは、隣り合う各放射素子を互いに同振幅、同位相で励振する。
  3. スリーブアンテナのスリーブの長さは、約\(\,1/2\,\)波長である。
  4. 対数周期ダイポールアレーアンテナは、隣り合うアンテナ素子の長さの比及び各アンテナ素子の先端を結ぶ2本の直線の交点(頂点)から隣り合うアンテナ素子までの距離の比を一定とし、隣り合うアンテナ素子ごとに逆位相で給電する広帯域アンテナである。
  5. ブラウンアンテナの放射素子と地線の長さは共に約\(\,1/4\,\)波長であり、地線は同軸給電線の外部導体と接続されている。

解法

スリーブアンテナのスリーブの長さは、約\(\,1/4\,\)波長である。

答え…3

H29.7 A-10

次の記述は、各種アンテナの特徴などについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. 素子の太さが同じ二線式折返し半波長ダイポールアンテナの受信開放電圧は、同じ太さの半波長ダイポールアンテナの受信開放電圧と同じである。
  2. 半波長ダイポールアンテナを垂直方向の一直線上に等間隔に多段接続した構造のコーリニアアレーアンテナは、隣り合う各放射素子を互いに同振幅、同位相で励振する。
  3. 板状逆F形アンテナは、逆F形アンテナに比べて広帯域なアンテナである。
  4. 対数周期ダイポールアレーアンテナは、隣り合うアンテナ素子の長さの比及び各アンテナ素子の先端を結ぶ2本の直線の交点(頂点)から隣り合うアンテナ素子までの距離の比を一定とし、隣り合うアンテナ素子ごとに逆位相で給電する広帯域アンテナである。
  5. ブラウンアンテナの放射素子と地線の長さは共に約\(\,1/4\,\)波長であり、地線は同軸給電線の外部導体と接続されている。

解法

素子の太さが同じ二線式折返し半波長ダイポールアンテナの受信開放電圧は、同じ太さの半波長ダイポールアンテナの受信開放電圧の約\(\,2\,\)倍である。

答え…1

H29.1 A-10

次の記述は、各種アンテナの特徴などについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. 頂角が\(\,90\,\)度のコーナレフレクタアンテナの指向特性は、励振素子と\(\,2\,\)枚の反射角による\(\,2\,\)個の残像アンテナから放射される\(\,3\,\)波の合成波として求められる。
  2. ブラウンアンテナの\(\,1/4\,\)波長の導線からなる地線は、同軸ケーブルの外部導体に漏れ電流が流れ出すのを防ぐ働きをする。
  3. ディスコーンアンテナは、スリーブアンテナに比べて広帯域なアンテナである。
  4. 円形パラボラアンテナの半値幅は、波長に比例し、開口径に反比例する。
  5. カセグレンアンテナの副反射鏡は、回転双曲面である。

解法

頂角が\(\,90\,\)度のコーナレフレクタアンテナの指向特性は、励振素子と\(\,2\,\)枚の反射角による\(\,3\,\)個の残像アンテナから放射される\(\,4\,\)波の合成波として求められる。

\(\,360\,\)度を与えられた頂角\(\,90\,\)度で割った値が合成波の数。

答え…1

H28.7 A-10

次の記述は、各種アンテナの特徴などについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. 半波長ダイポールアンテナの絶対利得は、約\(\,2.15\,[\mathrm{dB}]\,\)である。
  2. スリーブアンテナの利得は、半波長ダイポールアンテナとほぼ同じである。
  3. 素子の太さが同じ二線式折返し半波長ダイポールアンテナの入力インピーダンスは、同じ太さの半波長ダイポールアンテナの約\(\,4\,\)倍である。
  4. カセグレンアンテナは、副反射鏡の二つの焦点の一方と主反射鏡の焦点を一致させ、他方の焦点と一次放射器の励振点とを一致させてある。
  5. グレゴリアンアンテナの副反射鏡は、回転双曲面である。

解法

グレゴリアンアンテナの副反射鏡は、回転楕円面である。

答え…5