第一級陸上無線技術士試験 無線工学B 過去問題 R5.7(2) A-17 R4.7(2) A-16 R4.1(2) A-16 R3.7(1) A-14 R2.11(2) A-15 R2.11(1) A-15 H29.1 A-16 H28.7 A-15

R5.7(2) A-17

次の記述は、対流圏伝搬におけるフェージングについて述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、地球の等価半径係数を\(\,k\,\)とする。

  1. シンチレーションフェージングは、\(\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)の不規則な変動により生ずる。
  2. 干渉性\(\,k\,\)形フェージングは、直接波と\(\,\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)の干渉が\(\,k\,\)の変動に伴い変化するために生ずる。
  3. 回折性\(\,k\,\)形フェージングは、電波通路と大地とのクリアランスが十分でないとき、\(k\,\)の変化に伴い大地による回折損が変化することにより生ずる。\(k\,\)が\(\,\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)なると回折損が大きくなる。
\[ \begin{array}{r c c c} &\text{A}&\text{B}&\text{C} \\ 1&大気の屈折率&散乱波&大きく \\ 2&太陽フレア&大地反射波&小さく \\ 3&大気の屈折率&大地反射波&小さく \\ 4&大気の屈折率&大地反射波&大きく \\ 5&太陽フレア&散乱波&小さく \end{array} \]

解法

シンチレーションとは揺らぎのこと。このうち、\(\,k\,\)形フェージングとは、大気屈折率の分布状態が変化することによるフェージング。大気屈折率が変化することにより、直接波と大地反射波との干渉と大地による回折の状態が変化し、受信レベルが変わる。

答え…4

R4.7(2) A-16

次の記述は、等価地球半径係数\(\,k\,\)に起因する\(\,k\,\)形フェージングについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. \(k\,\)形フェージングは、\(k\,\)が時間的に変化し、伝搬波に対する大地(海面)の影響が変化することによって生ずる。
  2. 回折\(\,k\,\)形フェージングは、電波通路と大地(海面)のクリアランスが不十分で、かつ、\(k\,\)が小さくなったときに、大地(海面)の回折損を受けて生ずる。
  3. 干渉\(\,k\,\)形フェージングの周期は、回折\(\,k\,\)形フェージングの周期に比べて短い。
  4. 干渉\(\,k\,\)形フェージングによる電界強度の変化は、反射点が海面であるときの方が大地であるときより小さい。
  5. 干渉\(\,k\,\)形フェージングは、\(k\,\)の変動により直接波と大地(海面)反射波の干渉状態が変化することによって生ずる。

解法

フェージングとは無線局の移動や時間経過などにより電波の受信レベルが変わること。このうち、\(\,k\,\)形フェージングとは、大気屈折率の分布状態が変化することによるフェージング。大気屈折率が変化することにより、直接波と大地反射波との干渉と大地による回折の状態が変化し、受信レベルが変わる。

海面のときのほうが、変化が激しいようです。波や潮の満ち引きなどで大地よりも変化が激しいからでしょうか。

回折\(\,k\,\)形フェージングの周期は、干渉\(\,k\,\)形フェージングの周期に比べて長いようです。

答え…4

R4.1(2) A-16

次の記述は、対流圏伝搬におけるフェージングについて述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、地球の等価半径係数を\(\,k\,\)とする。

  1. シンチレーションフェージングは、\(\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)の不規則な変動により生ずる。
  2. 干渉性\(\,k\,\)形フェージングは、直接波と\(\,\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)の干渉が\(\,k\,\)の変動に伴い変化するために生ずる。
  3. 回折性\(\,k\,\)形フェージングは、電波通路と大地とのクリアランスが十分でないとき、\(k\,\)の変化に伴い大地による回折損が変化することにより生ずる。\(k\,\)が\(\,\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)なると回折損が大きくなる。
\[ \begin{array}{r c c c} &\text{A}&\text{B}&\text{C} \\ 1&大気の屈折率&散乱波&大きく \\ 2&大気の屈折率&散乱波&小さく \\ 3&大気の屈折率&大地反射波&小さく \\ 4&太陽フレア&大地反射波&大きく \\ 5&太陽フレア&散乱波&小さく \end{array} \]

解法

シンチレーションとは揺らぎのこと。このうち、\(\,k\,\)形フェージングとは、大気屈折率の分布状態が変化することによるフェージング。大気屈折率が変化することにより、直接波と大地反射波との干渉と大地による回折の状態が変化し、受信レベルが変わる。

答え…3

R3.7(1) A-14

次の記述は、等価地球半径係数\(\,k\,\)に起因する\(\,k\,\)形フェージングについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. \(k\,\)形フェージングは、\(k\,\)が時間的に変化し、伝搬波に対する大地(海面)の影響が変化することによって生ずる。
  2. 回折\(\,k\,\)形フェージングは、電波通路と大地(海面)のクリアランスが不十分で、かつ、\(k\,\)が小さくなったときに、大地(海面)の回折損を受けて生ずる。
  3. 回折\(\,k\,\)形フェージングの周期は、干渉\(\,k\,\)形フェージングの周期に比べて短い。
  4. 干渉\(\,k\,\)形フェージングは、\(k\,\)の変動により直接波と大地(海面)反射波の干渉状態が変化することによって生ずる。
  5. 干渉\(\,k\,\)形フェージングによる電界強度の変化は、反射点が大地であるときの方が海面であるときより小さい。

解法

フェージングとは無線局の移動や時間経過などにより電波の受信レベルが変わること。このうち、\(\,k\,\)形フェージングとは、大気屈折率の分布状態が変化することによるフェージング。大気屈折率が変化することにより、直接波と大地反射波との干渉と大地による回折の状態が変化し、受信レベルが変わる。

海面のときのほうが、変化が激しいようです。波や潮の満ち引きなどで大地よりも変化が激しいからでしょうか。

回折\(\,k\,\)形フェージングの周期は、干渉\(\,k\,\)形フェージングの周期に比べて長いようです。

答え…3

R2.11(2) A-15

次の記述は、対流圏伝搬におけるフェージングについて述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、地球の等価半径係数を\(\,k\,\)とする。

  1. シンチレーションフェージングは、\(\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)の不規則な変動により生ずる。
  2. 干渉性\(\,k\,\)形フェージングは、直接波と\(\,\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)の干渉が\(\,k\,\)の変動に伴い変化するために生ずる。
  3. 回折性\(\,k\,\)形フェージングは、電波通路と大地とのクリアランスが十分でないとき、\(k\,\)の変化に伴い大地による回折損が変化することにより生ずる。\(k\,\)が小さいと回折損が\(\,\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)なる。
\[ \begin{array}{r c c c} &\text{A}&\text{B}&\text{C} \\ 1&太陽フレア&大地反射波&小さく \\ 2&太陽フレア&散乱波&大きく \\ 3&大気の屈折率&散乱波&小さく \\ 4&大気の屈折率&散乱波&大きく \\ 5&大気の屈折率&大地反射波&大きく \end{array} \]

解法

シンチレーションとは揺らぎのこと。このうち、\(\,k\,\)形フェージングとは、大気屈折率の分布状態が変化することによるフェージング。大気屈折率が変化することにより、直接波と大地反射波との干渉と大地による回折の状態が変化し、受信レベルが変わる。

答え…5

R2.11(1) A-15

次の記述は、等価地球半径係数\(\,k\,\)に起因する\(\,k\,\)形フェージングについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. \(k\,\)形フェージングは、\(k\,\)が時間的に変化し、伝搬波に対する大地(海面)の影響が変化することによって生ずる。
  2. 回折\(\,k\,\)形フェージングは、電波通路と大地(海面)のクリアランスが不十分で、かつ、\(k\,\)が小さくなったときに、大地(海面)の回折損を受けて生ずる。
  3. 回折\(\,k\,\)形フェージングの周期は、干渉\(\,k\,\)形フェージングの周期に比べて長い。
  4. 干渉\(\,k\,\)形フェージングは、\(k\,\)の変動により直接波と大地(海面)反射波の干渉状態が変化することによって生ずる。
  5. 干渉\(\,k\,\)形フェージングによる電界強度の変化は、反射点が大地であるときの方が海面であるときより大きい。

解法

フェージングとは無線局の移動や時間経過などにより電波の受信レベルが変わること。このうち、\(\,k\,\)形フェージングとは、大気屈折率の分布状態が変化することによるフェージング。大気屈折率が変化することにより、直接波と大地反射波との干渉と大地による回折の状態が変化し、受信レベルが変わる。

海面のときのほうが、変化が激しいようです。波や潮の満ち引きなどで大地よりも変化が激しいからでしょうか。

答え…5

H29.1 A-16

次の記述は、対流圏伝搬におけるフェージングについて述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、地球の等価半径係数を\(\,k\,\)とする。

  1. シンチレーションフェージングは、\(\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)の不規則な変動により生ずる。
  2. 干渉性\(\,k\,\)形フェージングは、直接波と\(\,\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)の干渉が\(\,k\,\)の変動に伴い変化するために生ずる。
  3. 回折性\(\,k\,\)形フェージングは、電波通路と大地とのクリアランスが十分でないとき、\(k\,\)の変化に伴い大地による回折損が変化することにより生ずる。\(k\,\)が\(\,\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)なると回折損が大きくなる。
\[ \begin{array}{r c c c} &\text{A}&\text{B}&\text{C} \\ 1&大気の屈折率&散乱波&大きく \\ 2&大気の屈折率&散乱波&小さく \\ 3&大気の屈折率&大地反射波&小さく \\ 4&太陽フレア&大地反射波&大きく \\ 5&太陽フレア&散乱波&小さく \end{array} \]

解法

シンチレーションとは揺らぎのこと。このうち、\(\,k\,\)形フェージングとは、大気屈折率の分布状態が変化することによるフェージング。大気屈折率が変化することにより、直接波と大地反射波との干渉と大地による回折の状態が変化し、受信レベルが変わる。

答え…3

H28.7 A-15

次の記述は、等価地球半径係数\(\,k\,\)に起因する\(\,k\,\)形フェージングについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. \(k\,\)形フェージングは、\(k\,\)が時間的に変化し、伝搬波に対する大地(海面)の影響が変化することによって生ずる。
  2. 回折\(\,k\,\)形フェージングは、電波通路と大地(海面)のクリアランスが不十分で、かつ、\(k\,\)が小さくなったときに、大地(海面)の回折損を受けて生ずる。
  3. 回折\(\,k\,\)形フェージングの周期は、干渉\(\,k\,\)形フェージングの周期に比べて短い。
  4. 干渉\(\,k\,\)形フェージングは、\(k\,\)の変動により直接波と大地(海面)反射波の干渉状態が変化することによって生ずる。
  5. 干渉\(\,k\,\)形フェージングによる電界強度の変化は、反射点が大地であるときの方が海面であるときより小さい。

解法

フェージングとは無線局の移動や時間経過などにより電波の受信レベルが変わること。このうち、\(\,k\,\)形フェージングとは、大気屈折率の分布状態が変化することによるフェージング。大気屈折率が変化することにより、直接波と大地反射波との干渉と大地による回折の状態が変化し、受信レベルが変わる。

海面のときのほうが、変化が激しいようです。波や潮の満ち引きなどで大地よりも変化が激しいからでしょうか。

答え…3