R6.1 A-5
次の記述は、自由空間内を伝搬する電波の偏波について述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。
- 電波の進行方向に垂直な面上で、互いに直交する方向の電界成分の位相差が\(\,0\,[\mathrm{rad}]\,\)又は\(\,\boxed{\quad\text{A}\quad}\,[\mathrm{rad}]\,\)の電波は、直線偏波である。
- 電波の進行方向に垂直な面上で、互いに直交する方向の電界成分の位相差が\(\,\boxed{\quad\text{B}\quad}\,[\mathrm{rad}]\,\)で振幅が等しい電波は、円偏波であり、このとき振幅が異なる電波は、楕円偏波である。
- 楕円偏波の長軸方向の電界強度\(\,E_1\,\)と短軸方向の電界強度\(\,E_2\,\)との比\(\,(E_1/E_2)\,\)を軸比といい、軸比(真数)の大きさが\(\,\infty\,\)に近いほど\(\,\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)偏波に近く、1に近いほど\(\,\boxed{\quad\text{D}\quad}\,\)偏波に近い。
解法
正しい説明ではないが、自分に向かってくる電波を想像したときに、ある瞬間に0時方向に波があり、次の瞬間に3時方向に波があり、その次の瞬間には6時方向に波がある、という類の電波を円偏波という。
話を端折っているが、電波は連続的に放射されているので、1時方向、2時方向に波がある瞬間もある。この回転方向が進行方向に向かって時計回りか、反時計回りかによって、右旋回、左旋回と分類される。
このうち、0時方向と、3時方向の波の高さが等しければ円、等しくなければ楕円。
これに対し、ある瞬間に0時方向に波があり、次の瞬間には6時方向にある、どの瞬間を切り取っても0時と6時の線上にのみ波がある、という類の電波を直線偏波という。
直線偏波は楕円偏波の究極的な姿と言えなくもない。ここでは0時と6時に例えたが、3時と9時でも良くて、これにより垂直偏波、水平偏波などと分類される。
\(\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)は、直線偏波を問われているので、0時と6時で\(\,\pi\,\)。
\(\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)は、円偏波を問われているので、波の高さはどの方向でも一定で、0時方向に最大の波が到達した時間と、3時方向に最大の波が到達した時間の差を周期に置き換えて問われているのだが、0時と3時と捉えると\(\,\pi/2\,\)。
0時方向の波の高さを\(\,E_1\,\)、3時方向の波の高さを\(\,E_2\,\)としたときに、軸比\(\,E_1/E_2\,\)が1であれば真円、1に近ければ楕円となり、総じて円偏波、\(\,E_2=0\,\)で軸比が\(\,\infty\,\)になると直線偏波。よって、\(\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)は直線、\(\boxed{\quad\text{D}\quad}\,\)は円。
答え…4
R5.7(2) A-4
次の記述は、自由空間を伝搬する電波の偏波について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。
- 電界の方向が大地に垂直な直線偏波を一般に垂直偏波という。
- 電界の方向が大地に平行な直線偏波を一般に水平偏波という。
- 電波の伝搬方向に垂直な面上で、互いに直交する方向の電界成分の位相差が\(\,\pi/2\,[\mathrm{rad}]\,\)で、振幅が異なるとき、一般に楕円偏波という。
- 電波の伝搬方向に垂直な面上で、互いに直交する方向の電界成分の位相差が\(\,0\,[\mathrm{rad}]\,\)又は\(\,\pi\,[\mathrm{rad}]\,\)で、振幅が異なるとき、一般に直線偏波という。
- 楕円偏波の長軸方向の電界強度\(\,E_1\,\)と短軸方向の電界強度\(\,E_2\,\)との比\(\,(E_1/E_2)\,\)を軸比といい、軸比(真数)の大きさが\(\,\infty\,\)に近いほど円偏波に近く、1に近いほど直線偏波に近い。
解法
正しい説明ではないが、自分に向かってくる電波を想像したときに、ある瞬間に0時方向に波があり、次の瞬間に3時方向に波があり、その次の瞬間には6時方向に波がある、という類の電波を円偏波という。
話を端折っているが、電波は連続的に放射されているので、1時方向、2時方向に波がある瞬間もある。この回転方向が進行方向に向かって時計回りか、反時計回りかによって、右旋回、左旋回と分類される。
このうち、0時方向と、3時方向の波の高さが等しければ円、等しくなければ楕円。
これに対し、ある瞬間に0時方向に波があり、次の瞬間には6時方向にある、どの瞬間を切り取っても0時と6時の線上にのみ波がある、という類の電波を直線偏波という。
直線偏波は楕円偏波の究極的な姿と言えなくもない。ここでは0時と6時に例えたが、3時と9時でも良くて、これにより垂直偏波、水平偏波などと分類される。
3は、0時方向の波の高さと、(次の瞬間の)3時方向に波の高さが異なる場合を問われているので、楕円偏波でおそらく正解。
4は、0時方向の波の高さと、(次の瞬間の)6時方向に波の高さが異なる場合を問われているので、そういう電波があるのかよく分からない。ただし、波の高さを問わず、位相差に言及しているのであれば、直線偏波と思われる。
5は、0時方向の波の高さを\(\,E_1\,\)、3時方向の波の高さを\(\,E_2\,\)としたときに、軸比\(\,E_1/E_2\,\)が1であれば真円、1に近ければ楕円となり、総じて円偏波、\(\,E_2=0\,\)で軸比が\(\,\infty\,\)になると直線偏波。
答え…5
R5.1(2) A-1
次の記述は、自由空間内を伝搬する電波の偏波について述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。
- 電波の進行方向に垂直な面上で、互いに直交する方向の電界成分の位相差が\(\,\boxed{\quad\text{A}\quad}\,[\mathrm{rad}]\,\)で振幅が等しい電波は、円偏波であり、このとき振幅が異なる電波は、楕円偏波である。
- 電波の進行方向に垂直な面上で、互いに直交する方向の電界成分の位相差が\(\,0\,[\mathrm{rad}]\,\)又は\(\,\boxed{\quad\text{B}\quad}\,[\mathrm{rad}]\,\)の電波は、直線偏波である。
- 楕円偏波の長軸方向の電界強度\(\,E_1\,\)と短軸方向の電界強度\(\,E_2\,\)との比\(\,(E_1/E_2)\,\)を軸比といい、軸比(真数)の大きさが1に近いほど\(\,\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)偏波に近く、\(\infty\,\)に近いほど\(\,\boxed{\quad\text{D}\quad}\,\)偏波に近い。
解法
正しい説明ではないが、自分に向かってくる電波を想像したときに、ある瞬間に0時方向に波があり、次の瞬間に3時方向に波があり、その次の瞬間には6時方向に波がある、という類の電波を円偏波という。
話を端折っているが、電波は連続的に放射されているので、1時方向、2時方向に波がある瞬間もある。この回転方向が進行方向に向かって時計回りか、反時計回りかによって、右旋回、左旋回と分類される。
このうち、0時方向と、3時方向の波の高さが等しければ円、等しくなければ楕円。
これに対し、ある瞬間に0時方向に波があり、次の瞬間には6時方向にある、どの瞬間を切り取っても0時と6時の線上にのみ波がある、という類の電波を直線偏波という。
直線偏波は楕円偏波の究極的な姿と言えなくもない。ここでは0時と6時に例えたが、3時と9時でも良くて、これにより垂直偏波、水平偏波などと分類される。
\(\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)は、円偏波を問われているので、波の高さはどの方向でも一定で、0時方向に最大の波が到達した時間と、3時方向に最大の波が到達した時間の差を周期に置き換えて問われているのだが、0時と3時と捉えると\(\,\pi/2\,\)。
\(\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)は、直線偏波を問われているので、0時と6時で\(\,\pi\,\)。
0時方向の波の高さを\(\,E_1\,\)、3時方向の波の高さを\(\,E_2\,\)としたときに、軸比\(\,E_1/E_2\,\)が1であれば真円、1に近ければ楕円となり、総じて円偏波、\(\,E_2=0\,\)で軸比が\(\,\infty\,\)になると直線偏波。よって、\(\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)は円、\(\boxed{\quad\text{D}\quad}\,\)は直線。
答え…1
R4.7(1) A-2
次の記述は、自由空間を伝搬する電波の偏波について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。
- 電界の方向が大地に垂直な直線偏波を一般に垂直偏波という。
- 電界の方向が大地に平行な直線偏波を一般に水平偏波という。
- 電波の伝搬方向に垂直な面上で、互いに直交する方向の電界成分の位相差が\(\,\pi/2\,[\mathrm{rad}]\,\)で、振幅が異なるとき、一般に楕円偏波という。
- 電波の伝搬方向に垂直な面上で、互いに直交する方向の電界成分の位相差が\(\,0\,[\mathrm{rad}]\,\)又は\(\,\pi\,[\mathrm{rad}]\,\)で、振幅が異なるとき、一般に円偏波という。
- 楕円偏波の長軸方向の電界強度\(\,E_1\,\)と短軸方向の電界強度\(\,E_2\,\)との比\(\,(E_1/E_2)\,\)を軸比といい、軸比(真数)の大きさが\(\,\infty\,\)に近いほど直線偏波に近く、1に近いほど円偏波に近い。
解法
正しい説明ではないが、自分に向かってくる電波を想像したときに、ある瞬間に0時方向に波があり、次の瞬間に3時方向に波があり、その次の瞬間には6時方向に波がある、という類の電波を円偏波という。
話を端折っているが、電波は連続的に放射されているので、1時方向、2時方向に波がある瞬間もある。この回転方向が進行方向に向かって時計回りか、反時計回りかによって、右旋回、左旋回と分類される。
このうち、0時方向と、3時方向の波の高さが等しければ円、等しくなければ楕円。
これに対し、ある瞬間に0時方向に波があり、次の瞬間には6時方向にある、どの瞬間を切り取っても0時と6時の線上にのみ波がある、という類の電波を直線偏波という。
直線偏波は楕円偏波の究極的な姿と言えなくもない。ここでは0時と6時に例えたが、3時と9時でも良くて、これにより垂直偏波、水平偏波などと分類される。
3は、0時方向の波の高さと、(次の瞬間の)3時方向に波の高さが異なる場合を問われているので、楕円偏波でおそらく正解。
4は、0時方向の波の高さと、(次の瞬間の)6時方向に波の高さが異なる場合を問われているので、そういう電波があるのかよく分からない。ただし、波の高さを問わず、位相差に言及しているのであれば、直線偏波と思われる。
5は、0時方向の波の高さを\(\,E_1\,\)、3時方向の波の高さを\(\,E_2\,\)としたときに、軸比\(\,E_1/E_2\,\)が1であれば真円、1に近ければ楕円となり、総じて円偏波、\(\,E_2=0\,\)で軸比が\(\,\infty\,\)になると直線偏波。
答え…4
R3.7(2) A-1
次の記述は、自由空間内を伝搬する電波の偏波について述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。
- 電波が進行方向に垂直な面上で、互いに直交する方向の電界成分の位相差が\(\,\boxed{\quad\text{A}\quad}\,[\mathrm{rad}]\,\)で振幅が等しい電波は、円偏波であり、このとき振幅が異なる電波は、楕円偏波である。
- 電波の進行方向に垂直な面上で、互いに直交する電界成分の位相差が\(\,0\,[\mathrm{rad}]\,\)又は\(\,\boxed{\quad\text{B}\quad}\,[\mathrm{rad}]\,\)の電波は、直線偏波である。
- 楕円偏波の長軸方向の電界強度\(\,E_1\,\)と短軸方向の電界強度\(\,E_2\,\)との比\(\,(E_1/E_2)\,\)を軸比といい、軸比(真数)の大きさが\(\,\infty\,\)に近いほど\(\,\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)偏波に近く、1に近いほど\(\,\boxed{\quad\text{D}\quad}\,\)偏波に近い。
解法
正しい説明ではないが、自分に向かってくる電波を想像したときに、ある瞬間に0時方向に波があり、次の瞬間に3時方向に波があり、その次の瞬間には6時方向に波がある、という類の電波を円偏波という。
話を端折っているが、電波は連続的に放射されているので、1時方向、2時方向に波がある瞬間もある。この回転方向が進行方向に向かって時計回りか、反時計回りかによって、右旋回、左旋回と分類される。
このうち、0時方向と、3時方向の波の高さが等しければ円、等しくなければ楕円。
これに対し、ある瞬間に0時方向に波があり、次の瞬間には6時方向にある、どの瞬間を切り取っても0時と6時の線上にのみ波がある、という類の電波を直線偏波という。
直線偏波は楕円偏波の究極的な姿と言えなくもない。ここでは0時と6時に例えたが、3時と9時でも良くて、これにより垂直偏波、水平偏波などと分類される。
\(\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)は、円偏波を問われているので、波の高さはどの方向でも一定で、0時方向に最大の波が到達した時間と、3時方向に最大の波が到達した時間の差を周期に置き換えて問われているのだが、0時と3時と捉えると\(\,\pi/2\,\)。
\(\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)は、直線偏波を問われているので、0時と6時で\(\,\pi\,\)。
0時方向の波の高さを\(\,E_1\,\)、3時方向の波の高さを\(\,E_2\,\)としたときに、軸比\(\,E_1/E_2\,\)が1であれば真円、1に近ければ楕円となり、総じて円偏波、\(\,E_2=0\,\)で軸比が\(\,\infty\,\)になると直線偏波。よって、\(\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)は直線、\(\boxed{\quad\text{D}\quad}\,\)は円。
答え…2
R2.11(1) A-1
次の記述は、自由空間内を伝搬する電波の偏波について述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。
- 電波が進行方向に垂直な面上で、互いに直交する方向の電界成分の位相差が\(\,\boxed{\quad\text{A}\quad}\,[\mathrm{rad}]\,\)で振幅が等しい電波は、円偏波であり、このとき振幅が異なる電波は、楕円偏波である。
- 電波の進行方向に垂直な面上で、互いに直交する電界成分の位相差が\(\,0\,[\mathrm{rad}]\,\)又は\(\,\boxed{\quad\text{B}\quad}\,[\mathrm{rad}]\,\)の電波は、直線偏波である。
- 楕円偏波の長軸方向の電界強度\(\,E_1\,\)と短軸方向の電界強度\(\,E_2\,\)との比\(\,E_1/E_2\,\)を軸比といい、軸比(真数)の大きさが1に近いほど\(\,\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)偏波に近く、\(\,\infty\,\)に近いほど\(\,\boxed{\quad\text{D}\quad}\,\)偏波に近い。
解法
正しい説明ではないが、自分に向かってくる電波を想像したときに、ある瞬間に0時方向に波があり、次の瞬間に3時方向に波があり、その次の瞬間には6時方向に波がある、という類の電波を円偏波という。
話を端折っているが、電波は連続的に放射されているので、1時方向、2時方向に波がある瞬間もある。この回転方向が進行方向に向かって時計回りか、反時計回りかによって、右旋回、左旋回と分類される。
このうち、0時方向と、3時方向の波の高さが等しければ円、等しくなければ楕円。
これに対し、ある瞬間に0時方向に波があり、次の瞬間には6時方向にある、どの瞬間を切り取っても0時と6時の線上にのみ波がある、という類の電波を直線偏波という。
直線偏波は楕円偏波の究極的な姿と言えなくもない。ここでは0時と6時に例えたが、3時と9時でも良くて、これにより垂直偏波、水平偏波などと分類される。
\(\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)は、円偏波を問われているので、波の高さはどの方向でも一定で、0時方向に最大の波が到達した時間と、3時方向に最大の波が到達した時間の差を周期に置き換えて問われているのだが、0時と3時と捉えると\(\,\pi/2\,\)。
\(\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)は、直線偏波を問われているので、0時と6時で\(\,\pi\,\)。
0時方向の波の高さを\(\,E_1\,\)、3時方向の波の高さを\(\,E_2\,\)としたときに、軸比\(\,E_1/E_2\,\)が1であれば真円、1に近ければ楕円となり、総じて円偏波、\(\,E_2=0\,\)で軸比が\(\,\infty\,\)になると直線偏波。よって、\(\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)は円、\(\boxed{\quad\text{D}\quad}\,\)は直線。
答え…4
H30.1 A-2
- 電波の進行方向に垂直な面上で、互いに直交する電界成分の位相差が\(\,0\,[\mathrm{rad}]\,\)又は\(\,\boxed{\quad\text{A}\quad}\,[\mathrm{rad}]\,\)の電波は、直線偏波である。
- 電波が進行方向に垂直な面上で、互いに直交する方向の電界成分の位相差が\(\,\boxed{\quad\text{B}\quad}\,[\mathrm{rad}]\,\)で振幅が等しい電波は、円偏波であり、このとき振幅が異なる電波は、楕円偏波である。
- 楕円偏波の長軸方向の電界強度\(\,E_1\,\)と短軸方向の電界強度\(\,E_2\,\)との比\(\,E_1/E_2\,\)を軸比といい、軸比(真数)の大きさが1に近いほど\(\,\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)偏波に近く、\(\,\infty\,\)に近いほど\(\,\boxed{\quad\text{D}\quad}\,\)偏波に近い。
解法
正しい説明ではないが、自分に向かってくる電波を想像したときに、ある瞬間に0時方向に波があり、次の瞬間に3時方向に波があり、その次の瞬間には6時方向に波がある、という類の電波を円偏波という。
話を端折っているが、電波は連続的に放射されているので、1時方向、2時方向に波がある瞬間もある。この回転方向が進行方向に向かって時計回りか、反時計回りかによって、右旋回、左旋回と分類される。
このうち、0時方向と、3時方向の波の高さが等しければ円、等しくなければ楕円。
これに対し、ある瞬間に0時方向に波があり、次の瞬間には6時方向にある、どの瞬間を切り取っても0時と6時の線上にのみ波がある、という類の電波を直線偏波という。
直線偏波は楕円偏波の究極的な姿と言えなくもない。ここでは0時と6時に例えたが、3時と9時でも良くて、これにより垂直偏波、水平偏波などと分類される。
\(\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)は、円偏波を問われているので、波の高さはどの方向でも一定で、0時方向に最大の波が到達した時間と、3時方向に最大の波が到達した時間の差を周期に置き換えて問われているのだが、0時と3時と捉えると\(\,\pi/2\,\)。
\(\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)は、直線偏波を問われているので、0時と6時で\(\,\pi\,\)。
0時方向の波の高さを\(\,E_1\,\)、3時方向の波の高さを\(\,E_2\,\)としたときに、軸比\(\,E_1/E_2\,\)が1であれば真円、1に近ければ楕円となり、総じて円偏波、\(\,E_2=0\,\)で軸比が\(\,\infty\,\)になると直線偏波。よって、\(\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)は円、\(\boxed{\quad\text{D}\quad}\,\)は直線。