第一級陸上無線技術士試験 無線工学B 過去問題 R6.1 B-2 R4.7(2) A-13 R3.1(1) A-12 R1.7 A-13 H29.1 A-13

R6.1 B-2

次の記述は、ASR(空港監視レーダー)のアンテナについて述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句を下の番号から選べ。ただし、アンテナの位置から見た仰角を\(\,\theta\,[\mathrm{rad}]\,\)とする。

  1. レーダーから見た航空機の高度を\(\,H\,[\mathrm{m}]\,\)とすると、レーダーと航空機の距離は、\(\boxed{\quad\text{ア}\quad}\,[\mathrm{m}]\,\)となる。
  2. 垂直面内の指向性は、\(\boxed{\quad\text{イ}\quad}\,\)であり、航空機が等高度で飛行していれば、航空機からの反射波の強度は、航空機までの距離に\(\,\boxed{\quad\text{ウ}\quad}\,\)。
  3. 水平面内のビーム幅は、方位分解能をよくするため非常に\(\,\boxed{\quad\text{エ}\quad}\,\)。
  4. 用いられる周波数帯は、\(\boxed{\quad\text{オ}\quad}\,\)である。
\[ \begin{array}{r c} 1&セカント2乗特性 \\ 2&H\sec\theta \\ 3&無関係にほぼ一定となる \\ 4&狭い \\ 5&Cバンド \\ 6&コセカント2乗特性 \\ 7&H\,\mathbb{cosec}\,\theta \\ 8&反比例する \\ 9&広い \\ 10&Sバンド \\ \end{array} \]

解法

アンテナと航空機の距離を\(\,R\,[\mathrm{m}]\,\)、その関係は次式で表される。

\[ H=R\sin\theta\,[\mathrm{m}] \]

これより

\[ R=\cfrac H{\sin\theta}=H\,\mathbb{cosec}\,\theta\,[\mathrm{m}] \]

反射波の受信電力は、指向性係数の2乗に比例するので、垂直面の指向性係数が\(\,\mathbb{cosec}^2\,\theta\,\)の特性を持つ。

また、航空機が等高度で飛行するとき、反射波の受信電力は距離に無関係でほぼ一定となる。

水平面内のビーム幅は、非常に狭い

周波数帯はSバンド

答え…ア-7 イ-6 ウ-3 エ-4 オ-10

R4.7(2) A-13

次の記述は、ASR(空港監視レーダー)のアンテナについて述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

  1. 垂直面内の指向性は、\(\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)特性である。
  2. 航空機が等高度で飛行していれば、航空機からの反射波の強度は、航空機までの距離に\(\,\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)。
  3. 水平面内のビーム幅は、非常に\(\,\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)。
\[ \begin{array}{r c c c} &\text{A}&\text{B}&\text{C} \\ 1&コサイン2乗&反比例する&狭い \\ 2&コサイン2乗&無関係にほぼ一定となる&広い \\ 3&コサイン2乗&反比例する&広い \\ 4&コセカント2乗&反比例する&広い \\ 5&コセカント2乗&無関係にほぼ一定となる&狭い \end{array} \]

解法

航空機の地上からの高度を\(\,h\,[\mathrm{m}]\,\)、アンテナと航空機の距離を\(\,R\,[\mathrm{m}]\,\)、アンテナを頂点とした航空機と地上との狭角を\(\,\theta\,\)とすると、その関係は次式で表される。

\[ h=R\sin\theta\,[\mathrm{m}] \]

これより

\[ R=\cfrac h{\sin\theta}=h\csc\theta\,[\mathrm{m}] \]

反射波の受信電力は、指向性係数の2乗に比例するので、垂直面の指向性係数が\(\,\csc^2\theta\,\)の特性を持つ。また、航空機が等高度で飛行するとき、反射波の受信電力は距離に無関係でほぼ一定となる。

…ということですが、「コセカント」「無関係」「狭い」と覚えるのが早そうです。

答え…5

R3.1(1) A-12

次の記述は、ASR(空港監視レーダー)のアンテナについて述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

  1. 垂直面内の指向性は、\(\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)特性である。
  2. 航空機が等高度で飛行していれば、航空機からの反射波の強度は、航空機までの距離に\(\,\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)。
  3. 水平面内のビーム幅は、非常に\(\,\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)。
\[ \begin{array}{r c c c} &\text{A}&\text{B}&\text{C} \\ 1&コサイン3乗&反比例する&狭い \\ 2&コサイン3乗&無関係にほぼ一定となる&広い \\ 3&コセカント2乗&反比例する&狭い \\ 4&コセカント2乗&無関係にほぼ一定となる&狭い \\ 5&コセカント2乗&反比例する&広い \end{array} \]

解法

航空機の地上からの高度を\(\,h\,[\mathrm{m}]\,\)、アンテナと航空機の距離を\(\,R\,[\mathrm{m}]\,\)、アンテナを頂点とした航空機と地上との狭角を\(\,\theta\,\)とすると、その関係は次式で表される。

\[ h=R\sin\theta\,[\mathrm{m}] \]

これより

\[ R=\cfrac h{\sin\theta}=h\csc\theta\,[\mathrm{m}] \]

反射波の受信電力は、指向性係数の2乗に比例するので、垂直面の指向性係数が\(\,\csc^2\theta\,\)の特性を持つ。また、航空機が等高度で飛行するとき、反射波の受信電力は距離に無関係でほぼ一定となる。

…ということですが、「コセカント」「無関係」「狭い」と覚えるのが早そうです。

答え…4

R1.7 A-13

次の記述は、ASR(空港監視レーダー)のアンテナについて述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

  1. 垂直面内の指向性は、\(\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)特性である。
  2. 航空機が等高度で飛行していれば、航空機からの反射波の強度は、航空機までの距離に\(\,\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)。
  3. 水平面内のビーム幅は、非常に\(\,\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)。
\[ \begin{array}{r c c c} &\text{A}&\text{B}&\text{C} \\ 1&コセカント2乗&反比例する&狭い \\ 2&コセカント2乗&反比例する&広い \\ 3&コセカント2乗&無関係にほぼ一定となる&狭い \\ 4&コサイン3乗&反比例する&狭い \\ 5&コサイン3乗&無関係にほぼ一定となる&広い \end{array} \]

解法

航空機の地上からの高度を\(\,h\,[\mathrm{m}]\,\)、アンテナと航空機の距離を\(\,R\,[\mathrm{m}]\,\)、アンテナを頂点とした航空機と地上との狭角を\(\,\theta\,\)とすると、その関係は次式で表される。

\[ h=R\sin\theta\,[\mathrm{m}] \]

これより

\[ R=\cfrac h{\sin\theta}=h\csc\theta\,[\mathrm{m}] \]

反射波の受信電力は、指向性係数の2乗に比例するので、垂直面の指向性係数が\(\,\csc^2\theta\,\)の特性を持つ。また、航空機が等高度で飛行するとき、反射波の受信電力は距離に無関係でほぼ一定となる。

…ということですが、「コセカント」「無関係」「狭い」と覚えるのが早そうです。

答え…3

H29.1 A-13

次の記述は、ASR(空港監視レーダー)のアンテナについて述べたものである。\(\boxed{\phantom{1234}}\,\)内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

  1. 垂直面内の指向性は、\(\boxed{\quad\text{A}\quad}\,\)特性である。
  2. 航空機が等高度で飛行していれば、航空機からの反射波の強度は、航空機までの距離に\(\,\boxed{\quad\text{B}\quad}\,\)。
  3. 水平面内のビーム幅は、非常に\(\,\boxed{\quad\text{C}\quad}\,\)。
\[ \begin{array}{r c c c} &\text{A}&\text{B}&\text{C} \\ 1&コセカント2乗&無関係にほぼ一定となる&狭い \\ 2&コセカント2乗&反比例する&広い \\ 3&コセカント2乗&反比例する&狭い \\ 4&コサイン3乗&反比例する&狭い \\ 5&コサイン3乗&無関係にほぼ一定となる&広い \end{array} \]

解法

航空機の地上からの高度を\(\,h\,[\mathrm{m}]\,\)、アンテナと航空機の距離を\(\,R\,[\mathrm{m}]\,\)、アンテナを頂点とした航空機と地上との狭角を\(\,\theta\,\)とすると、その関係は次式で表される。

\[ h=R\sin\theta\,[\mathrm{m}] \]

これより

\[ R=\cfrac h{\sin\theta}=h\csc\theta\,[\mathrm{m}] \]

反射波の受信電力は、指向性係数の2乗に比例するので、垂直面の指向性係数が\(\,\csc^2\theta\,\)の特性を持つ。また、航空機が等高度で飛行するとき、反射波の受信電力は距離に無関係でほぼ一定となる。

…ということですが、「コセカント」「無関係」「狭い」と覚えるのが早そうです。

答え…1