人工海水

 近年海水魚飼育水槽設備等もめざましく進歩してきているようである。
 海水飼育においてまずその水である海水について少し考えてみよう。

 大半の方が使用するのは人工海水である。この人工海水は果たしてどこまで海水に近いのであろうか。
 人工海水の素はたいていが1袋にまとめられたドライタイプが多くそれを溶解する。
まず、海水の成分から見ると純度の高い試薬を使用すれば机上計算上はその地域ごとの海水を作ることはいとも簡単である。しかし、それを大量に作り現状のように小分けしたものはどうであろうか。
 標準表層海水である比率で配合した場合Nacl換算で27g少し含まれている。多量元素であるカリウムはKcl換算で0.7g弱、微量元素である 硼素はKBr換算で2mg強 超微量で有効とされる リチウムやモリブデンは試薬レベルで数
十から数百マイクログラムの世界である。
 いったいドライの状態でどのように混ぜるのだろうか。
 一度これらのものを溶解させ、再度結晶をNaやclと作ることも考えられるが陰イオンに炭酸、硼酸、 フッ素、臭素、陽イオンに重金属やアルカリ度類金属が多く存在する海水では溶解性の低い塩が再結晶時に発生するため溶けない海水のもとができてしまう。 また、Nacl等に微量元素を添着する方法も考えられるがカルシウムやマグネシウムをも添着するには量が多すぎる。
 これらのことは大がかりな装置でコストを無視すればいいものはできるかもしれないが現実味を帯びていない。

 また、海外から入荷する塩は専売法の関係からNaclを抜いた形で入荷し、それを日本で混ぜる。もしいろいろな元素が入っていても混ざるわけがない。
ましてや重金属コバルト、ウランなどをいかにも配合しているように記載している人工海水があるがもし配合したとしても、どうやって1袋にその量を入れるのだろうか。
放射性元素取扱工場で製造しているのだろうか。
通常、これらの物質は試薬の純度外物質で充分まかなわれるであろう。(調整はできないが)

 従って、いい加減な海水をみなさまは使用しているのではないかと思われる。

 現在、それらのことを打開すべく1袋ずつに多量元素微量元素を充填し、それを使い切っていただく本物の海水の素を制作中です。
 また、再度錯塩の状態になり溶解しにくい場合は2液、3液と梱包内で溶解性の低い錯塩ができないように工夫する必要が発生するでしょう。

 また、このようにNacl多量元素、微量元素、超微量元素、をうまく分離し個人が各々の飼育魚、飼育箇所(紅海やグレートバリアリーフ)の再現が容易にできることとなります。
 乞うご期待を。

 海水ミネラル補給
 現在、インターネットなどではベルリンシステムやカルクワッサン等の文字をよく見る。 なるほどコーラル飼育水槽ではカルシウムやマグネシウム、リンなどサンゴ骨格等の形成に必要となるだろう。そのため、塩素イオンを入れずしてカルシウム等の補給をしたいという趣旨から、炭酸ガスで炭酸カルシウム等を溶解し、カルシウムイオンと炭酸水素イオンを溶解させるということであろう。
 もっと効率の良いカルシウム補給がある。ただしこれはカルシウムイオンで入れるのではなく錯化合物として生体が非常に吸収されやすい形にしたもので投入するのである。
そのためカルシウムイオン濃度としては検出されない。
 たとえば人間が金属水銀を飲んでもその吸収率は低く死には至らない。しかし超微量でも有機水銀を口にすればかなりのダメージを受けてしまう。頃は吸収率が違うからである。
 今回のカルシウムも人間が塩化カルシウムの液や炭酸カルシウムを食べてもそうはカルシウム補給にはならない。しかし有機カルシウムの形で取れば吸収率が高くなり、カルシウム強化となる。
 コーラルも動物でありそれらを直接もしくはプランクトンに吸収された形で効率よく取り込むことができる。この商品はもう販売されている。(商品名 スーパーコーラルグロー アフリカ各店のみ)
 このように海水のカルシウムイオン濃度を上げる目的ではなく、コーラルを成長させる目的であることを錯覚しているように思える。
 無論、ミネラル濃度に大きな変動があってはならない。そのため海のように濃度変動がないようよけいに錯化合物としてのミネラルが必要となる。

含有有機物
 本来の海水ではイオン濃度をいかに調整してもそれは天然海水とはほど遠いものである。天然海水の魚やサンゴが生息するところには生物、無生物を問わず、プランクトン性、水溶性の有機物が多く含まれる。これらはそれぞれの海域により若干の差はあるがこれらを動物性プランクトンなどが補食し食物連鎖が開始される。
 このことが現在の飼育技術で欠落している最重要なポイントである。
現在これらの添加基質を検討開発中である。

その他のカルシウム、マグネシウム補給剤(アフリカ各店販売)
GHup (カルシウムマグネシウムイオン濃度上昇剤)
KHup (炭酸水素イオン上昇剤)
Caミネラルup(特殊ミネラル集合体粉末、塩素イオン濃度は上昇しません)

海水組成分割添加剤(企画中)
 海水組成多量元素ミネラル溶液
 海水組成炭酸物質溶液
 海水組成微量元素溶液
 有機基質粉末(微生物活性と食物連鎖の始まり)

海水調整剤(アフリカ各店)
 海水魚等生体表皮保護剤(重金属は封鎖しません) スーパーマリンセーフ
 ビタミン、イオン性ヨウ素添加剤         バイタルU
 硝化及び脱窒微生物               マリンバクター