<<<Matrix>>>
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先日、見たかった映画「MATRIX」をついに観てきました。
すんげー面白かった。
でまた見に行っちゃった。
アバターも必見の映画ですな、こりゃ。
<<<<<<<Matrix>>>>>>>>
昼間はしがないサラリーマンプログラマーだが、裏の顔はハッカー
のネオは、彼の尊敬する伝説のハッカー「モーフィアス」から、
「この世の真実」を知りたくはないかといわれる。
はたして、その真実とは、今自分が現実だと思っているこの世界は、
実はマトリックスと呼ばれるコンピューターによって創り出された、
仮想現実なのだ、というものであった。
人間の肉体は、、マトリックスに電源を供給するために
生体電流による発電装置として培養液の中で生かされていて、
その意識を仮想現実の世界に投影することにより
あたかも実在の世界に生きているような錯覚を創り出しているというのだ。
「われわれは、みな奴隷なんだ。
我々自身が創り出した意識の奴隷なのだよ
(You are the slave of your mind. )。」
人間は、その仮想現実の世界を実在の世界だと思い込み、
一生を過ごすのだという。
ネオはモーフィアスからそれを体験する道を選ぶか、
それとも、その話をただの夢で済ますか、という選択を求められる。
経験することを選択したネオは、培養液の中で目ざめる。
モーフィアスの言っていたことは本当だったのだ。
しかしそれを信じられないネオは、錯乱状態に陥る。
やっと真実を認める気になったネオは、モーフィアス達から
仮想空間での実戦訓練を受ける。
人間を仮想空間から救い出すのに障害となるプログラム
「エージェント」を破壊するためだ。
今までそれは、何回も試みられてはきたのだが、
すべて失敗に終わっているのだ。
そしてそれを試みたものたちは、みな殺されたのだ。
「仮想空間で死ぬと、肉体も死ぬのか?たかが仮想空間だろうに。」
「もちろん死ぬさ。意識が現実を作っているんだからな。
そして、仮想現実の中でも、それを信じている限りその通りになる。
つまり、意識されたことの結果は肉体に反映されるんだ。」
モーフィアスは、ネオこそが預言者(oracle)によって予言された
救世主であると思っているのだ。
#字幕では「救世主」となっているが、原語では「the One」であった。
#預言者は、「oracle」といっているので、「神託を下す人」。
「救世主により、人間は仮想現実から開放され、自由を得る。」
その預言者の言葉を信じ、モーフィアス達は、見込みのありそうな者を
現実へと連れ帰り、訓練をしているのだ。
救世主たる条件は、次の3つ。
仮想現実および肉体レベルでの制約をキャンセルできる
意識状態を実現していること。
「エージェント」プログラムのスピードを凌駕する反射神経を供えていること。
救世主であるという自覚があること。
今までの候補者の中でも、ネオは格段にレベルが高いのだと、
モーフィアスはいう。
半信半疑のネオの特訓は続く。
「早く動こうとするんじゃない。早いのだと知れ
(Don't think you are.Know you are.)。」
「入り口までは案内してやれる。だが、扉は自分で開けるんだ。」
「道があると知っているだけでは、何の役にも立たない。
道があるのがわかっているなら、歩いていかないと目的地には着かない。」
「考えるな。ただ感じるんだ。」
ネオたちは、仮想現実の世界に、預言者に会うために潜入する。
#先日お会いしたケン・ウィルバーの翻訳家、松永さんによれば
#壁にかかっていたレリーフ「汝自身を知れ」から、このシーンは
#「デルフォイ神殿での神託」をイメージしているのだそうです。
ネオは、スプーン曲げをする少年に出会う。
「どうやってスプーンをまげるんだい?」
「スプーンを曲げようとすると、曲がらないよ。スプーンは実在じゃない。
だから、スプーンが曲がるんじゃなくて、自分が曲がるんだよ。」
そこでネオは、預言者から自分は救世主ではないといわれる。
#ここら辺字幕と原語が違うので、意訳しておきます。
「で?どうなんですか?」
「あなた自身が良くわかっているでしょう?あなたは・・・・」
「僕は、the Oneではない。」
「そうね、自分のことは自分が一番わかっているものよ。
あなたは、まだそうじゃない。いいところまで行ってるんだけど。
おしいわね。あなたがそうなるのは、いつかしらね。
来世(next life)?それは、あなたにしかわからないわ(Who knows)。」
ネオは少し安心するが、しかしある注意を与えられる。
「モーフィアスは、あなたが救世主であるということを信じている。
だからそれは、彼以外の誰にも変えられない信念になってしまった。
それを盲信するあまり、彼はあなたのために命を捨てる決断をするわ。
その決断をどのように生かすかは、あなたの選択次第なのよ。」
ただ漠然とした救世主というイメージから開放されたネオは、安心するが
しかし、さらに身近な決断が迫っていることを知る。
裏切りにより、アクセスポイントがエージェントにより破壊され
しかも、モーフィアスは予言どおりネオを助けるために
自ら犠牲になって囚われの身になってしまったのだ。
「モーフィアス、いいことをおしえてやろう。
マトリックスは、君たち人類が作ったのだ。
楽しくて、幸福な生活のためにな。だが人類とは不思議なものだな。
不幸とか苦しみがないと、かえって不安になるらしい。
君たち人類は、本当は不幸とか苦しみが大好きなんだよ。
それでマトリックスは不幸、苦しみを追加した今の形に変更された。
君たち自身がそう望んだのだよ。」
エージェントは、マトリックスから独立している最後のメインフレーム
「ザイオン」のパスワードを、モーフィアスから得ようと拷問をはじめる。
このままではモーフィアスは殺されてしまう。
ネオは、モーフィアスを助けに行くことを決意する。
「無茶だ。自殺行為だよ。あそこにはエージェントが3体もいるんだ。」
「モーフィアスは、僕のことを救世主だと信じていたから、
僕を助けるために、自分の命を投げ出した。
それがどういうことなのか、今わかったんだ。」
「じゃあ、やはり君が救世主なのか。」
「いや、ちがう。僕は救世主じゃない。それは預言者にも言われた。
だが、僕は感じるんだ。彼を助け出せると。だから行く。」
#ここから先は映画館で見てね!
なんだか荒筋のつもりが、ダイジェストになってしまった。
これ、とにかく面白いです。
こういう映画がヒットするような時代なんですねえ。
アクションも、映像もすごいけど、内容も文句なしの1本です。
この種のSFにありがちな論理的破綻もまったくなく、伏線張りまくった
あげくの息切れで、無残なラストを迎えるということもなく、
いわゆる知的理論派の人でさえも満足させる出色の出来です。
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> ふうちゃん おひさ です。
> 面白い情報ありがとうございます。
> 明日、早速見に行きます。
みてきた?
> 5次元の実体の投影がこの3次元の肉体と感じられる ということの比喩か?
5次元かどうかはわかんないけど、そうです。
最初のほうで、ネオがコンピューターの前で寝ているシーンで
ネオがお金をもらって、MDみたいなデータディスクを出すときに、
本をくりぬいてあって、その中にはいってましたよね。
あの本の題名が「シュミラティカ なんとか シュミレーション」
という実在の本で、「この世の中というものは、すべてシュミレーション
にすぎない」という内容の哲学書なんだそうです。
#前出の松永氏談。
つまり、「この世の現実とは、シュミレーション(仮想)なのだ」
という論理が下敷きになったということを表しているんですね。
#アバターな人は良くわかると思うけど。
> >ネオはモーフィアスからそれを体験する道を選ぶか、
> >それとも、その話をただの夢で済ますか、という選択を求められる。
>
> 今、目覚めて変えますか?それとも、まだ先にしますか?
> と言っているのか?(自分の宇宙は自分にしか変えられない)
そうです。
このあと、ネオが特訓プログラムの中でモーフィアスに言われるのですが、
「われわれが救おうとしている人々は、真実を知る準備ができていない。
だから仮想現実にしがみついてしまい、結果的にわれわれの
敵にまわることになる。
さて、そういう人々を救うには、どうしたらいいと思う?」
> >1.仮想現実および肉体レベルでの制約をキャンセルできる
> > 意識状態を実現していること。
>
> 思考を静めて、ただ感じている状態のことか?(空?)
> 全ての価値判断を手放し、よけいな信念が無いか、両極のバランス
> が取れている状態のことか? 源状態のことか?
映画の中では、何度も、
「心を解き放て!」
というせりふが出てきます。
>
> >2.「エージェント」プログラムのスピードを凌駕する反射神経を供えているこ
> と。
>
> 映画にするための制約か?
観るとわかるんだけど、「制限処理」に近いと思う。
> >3.救世主であるという自覚があること。
>
> 意志をめざめさせることの大事さの比喩か?
これも、「制限処理」と、「誰がそれを決めるのか」という問題。
これは預言者のシーンとも関連するけど、
「汝自身を知れ」というのがこの映画のテーマになっているから。
> >「早く動こうとするんじゃない。早いのだと知れ
> > (Don't think you are.Know you are.)。」
>
> 考えるのではなく、神であり全てである自己(I am)
> についてただ知るのだ。謎?
思考は、「私」ではないということかな。
> >「入り口までは案内してやれる。だが、扉は自分で開けるんだ。」
>
> これも、自分の宇宙は自分にしか変えられないことを言っているのか?
そう。選択は自分で、ということ。
> >「道があると知っているだけでは、何の役にも立たない。
> 道があるのがわかっているなら、歩いていかないと目的地には着かない。」
>
> 知識で満足して、エゴを喜ばして終わりでなく、行動の大事さを言っているのか?
> つまり、リンゴをかじれ!と
このせりふは結構痛かったなあ。
で、かじって、味わって、消化して、実にしようと。
> >「考えるな。ただ感じるんだ。」
>
> これは、ブルース・リー先生も言っていました。(笑)
> (Don't think, but feel ! )
> FIもそうですな。
たまに考えることを感じることだと勘違いしている人もいるけど。
#何を隠そう私がそうでした。
> >ネオは、スプーン曲げをする少年に出会う。
> >「どうやってスプーンをまげるんだい?」
> >「スプーンを曲げようとすると、曲がらないよ。スプーンは実在じゃない。
> >だから、スプーンが曲がるんじゃなくて、自分が曲がるんだよ。」
>
> 謎?
へへへ、画面に答あり。
> >しかし、さらに身近な決断が迫っていることを知る。
> >裏切りにより、アクセスポイントがエージェントにより破壊され・・・
>
> 物理的な世界で表現することにより、誰にでも分かるようにしているのか?
ここがまた面白いところで、真実を知った後でも、仮想現実の
ほうがよかったと思っている人物が裏切るんですねえ。
> >「モーフィアス、いいことをおしえてやろう。
> > マトリックスは、君たち人類が作ったのだ。
> > 楽しくて、幸福な生活のためにな。だが人類とは不思議なものだな。
> > 不幸とか苦しみがないと、かえって不安になるらしい。
> > 君たち人類は、本当は不幸とか苦しみが大好きなんだよ。
> > それでマトリックスは不幸、苦しみを追加した今の形に変更された。
> > 君たち自身がそう望んだのだよ。」
>
> 全ては、学ぶためであったということか?(飛びすぎ)
人間って考えてみれば不思議だよねえ。
ほんとに不安とか苦しみがすきなんじゃないかと、たまに思うけど。
幸せを求めているようで、実は違うんだよね。
しわせになっちゃったりすると、失う不安を創り出す。
で、不幸せな状況にいると、安心できるらしい。
なぜかというと、不安が思考を活発化させるから、としか考えられない。
思考が不安を生み出すというのもあるけど。
> >「いや、ちがう。僕は救世主じゃない。それは預言者にも言われた。
> > だが、僕は感じるんだ。彼を助け出せると。だから行く。」
>
> 謎?
これねえ、マトリックスの新しいキャッチコピーにこうあったんだよ。
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あなたが待っていた答:Believe,Imagine,Love
全世界で5000万人、日本で300万人以上が体験した映画マトリックス
この映画があらゆる世代を虜にしているのは、誰も見たこともなかった
驚異の映像や、度肝を抜くアクションシーンのためだけではない。
ここには新世紀を生きるキーワードがある。
それは、「信じること」「イメージすること」「愛すること」。
その意味を五感のすべてで体験したいなら、
マトリックスという名の扉の前に立つしかない。そして、
扉は自分で開け!
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「信じる」とは、自分を信じるということね。
「盲信」ではなく。
> キアヌがかっこいいです。
> でも、登場人物のスタイルが、全てアメリカ好みの劇画のマンガ、
> たとえばスパイダーマンとかスーパーマンに出てくる人物のよーな
> 格好でおかしいです。(笑)
> 黒の服に、サングラスに、ヘアスタイルに、長いコートに。
> モーフィアスっていう人物は、黒人系の人なのですが、典型的な
> 黒人系の主人公味方のキャラでした。ほんと、マンガがそのまま
> 映画になったよーな映像でした。
> 敵キャラも、いかにもーって感じ。
> みなさん、ぜひ見てね。
現実の世界と、仮想現実の世界の対比が面白いよね。
2度目に観たときに気づいたんだけど、
仮想現実の世界では、顔も違ってるんだよ、実は。
「目覚めた人たち」は、なりたい自分になっているんだね。
キアヌ扮するネオの顔が、最初と最後ではぜんぜん違っている
ところにもご注目。
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