1349

”1349”
 ノルウェーのブラックメタルデビュー4曲入りMCD。1349といった意味深な数字がバンド名。何か意味があるのだろうか?さておき、目玉になりそうな部分はSATYRICONFROST氏が#1〜3曲目でドラムを叩いている、という所であろう。が、どうやらオリジナルメンバーでは無く参加との事らしい。やはり本作の聴き所もイヤでもそこに集中するわけで...。彼ならではの目が細かく溜めを利かせた瞬発力を伴う鬼ドラムをシッカリと聴かせてくれる。ホント、速い!激速。ギターリフもノイジーに掻き鳴らし硬派ブラックとしての渋みを醸し出している。邪悪と言うよりかはヘイトフルでRAWな音質であるため決してプロダクションは良好!とは口が裂けても言えないので誰にでも楽しめる様な気の利いた物件ではない。殺風景なスタジオで録音している様なUG感を撒き散らしているので音質云々を気になる方には少々キツイか?これぞオールドなUGブラック!もはや流行とは無関係、やりたいことやっており好きな奴だけついて来い!ってなもんである。因みに最後の曲はCELTIC FROSTのカヴァーをやっている。
”Liveration”
 ノルウェーのブラックメタル、1STフルレンス。どっひゃ〜コレ、まじでヤバイって。デビューMCDから参加という形であったFROST氏が正式にメンバーに加わったようである。しかし、まぁ凄いのなんのって...。ドラミングが鬼のように速い!ひたすら速い!ただ最近よくある整合感が前面に出まくった(言い換えれば人間味を失った)音でないところが気に入った!なんとも人間味のある乱雑かつ軽快な叩き方をしており凄まじいビートを打ちまくっている。しかもテクニカル。おかずもバンバン入って恐れ入りました...こりゃ凄いわ。。ってかなりドラムが自己主張しているアルバムと誤解されそうだが...(実際そうかもしれんけど.../汗)その他の演奏も実にプリミティヴかつノイジー。このチリチリしたギターの音は受け付けない人も多いと思われるがブラックメタルとしての衝動性を掻き立てる音としては一番いい表現方法ではないか?ホント、ギターの音が必要以上にノイジーで神経を逆なでするかの如く徹底しており極悪振りを発揮している。それが人間味ある物凄いドラミングと調和し、見事にトリップできる作品である。ホント、真剣に耳を研ぎ澄まさせて聴くと段々ときもちよ〜くなって眠たくなる(マジで/笑)因みにラストはMAYHEMのカヴァーが入っている。DARKTHRONE辺りの亜流が実に多い中、久しぶりに気合が入ったブラックメタルを聴いたような気がする。

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