AGALLOCH

	”Pole Folklore”
US産ダーク/メロディックデスメタル1ST。美しい音色とダークでメランコリックな旋律を聴かせてくれる音源である。基本はブラックっぽいVoでありながらオペラ調の女性Vo、男性クリーンVoをフィーチャーし、ピアノやアコギ、KEYなどと言ったメランコリックな要素を創り出す材料を一通り揃え耽美にしっとりと聴かせてくれる。またメロウで判り易いメロデスらしいギターソロも随所に挿入しており、それらもヤッパリ、メランコリックな旋律に特化している。その手のファンにとっては聴き応えは十分あるだろう。これぞまさに耽美なメロデスといった感じである。アグレッション、派手さというモノは全く感じられずスローテンポ〜ミドルテンポでシッカリと叙情的な音の為、激しさを求める方には刺激不足極まりないだろう（笑）メランコリックで耽美なメロデスが好きなら是非チェックしてみよう。

	”The Mantle”
US産ダークメタル2ND。メロデス風は影に潜め、ULVER（1ST）、EMPYRIUM（1ST）辺りを彷彿とさせるスタイルに変わりつつある。う〜〜ん見事にパワーアップ。コノ手のフォーク色が強い音源が好きなら買っても損なし！であろうか。実に素晴らしい。特筆するは寂しさ、儚さをといったメランコリックな旋律を強調している点であろう。前作の流れを推し進めた感じであるがメロデス臭さが抜けたせいか大人びて聴こえる。アコギがほぼ全編に張り巡らされておりジックリ鑑賞でき堪能できる作品である。当然それらを主軸に捉えているワケだがやはり汚れている所は汚れているワケで...（笑）ブラックヴォイスも当然の如く乗る。また、淡々としたクリーンVoも大フィーチャーされていたりするのでバッチリはまるべき型にはまっていると言えよう。決して走る事は無く、あくまでスロー/ミドルテンポが主体。これらの要素を淡々かつシットリと聴かせる為、激烈極まりない音源が好きなせっかちな方（笑）には前作同様、確実に物足りないであろうと思われる。儚さ重視の為どうか腰をすえてゆっくりと耳を傾けてみてほしい。メランコリックに浸りたい方やその手のファンに大いにアピールできる作品。モノトーンに包まれながら静かに聴いてくだされ。オススメ！！