ANAAL NATHRAKH

”The Codex Necro”
 イギリスのブラスト満載のノイズ塗れブルータルブラック1ST。打ち込み要素もあるが剛速球でぶっ飛ばすネクロな楽曲。いやぁ〜コレは凄まじい!ノイズが埋め尽くされた楽曲に目一杯の鬼ブラスト全開、甘えた要素なしの壮絶なエクストリーム音源。血管がぶち切れそうなヒステリックな大絶叫Voが炸裂し超絶テンションで押し切る物凄い勢い。この手はよく一本調子に陥りやすいが適度な展開を儲け飽きずに一気に聴きとおせる。インダストリアルブルータルデスTHE BERZERKER辺りに近い方向性といえるがあちらはデスメタルに対しコチラはブラックメタルで攻めている。最近の傾向としてインダストリアル要素をブラックメタルに持ち込む傾向が見られるがこのバンドも例外ではない。インダストリアル要素をブラックに用いると言った方法論として完成された物になっているとも思うしブルータルブラックファンのみならずグラインドファンにもオススメできるほどの勢い。ブチ切れたい人は是非。とにかく喧しさが半端ではなく個人的にメッチャ好きな音質も相まって悶絶しまくりであった。ノイズ!ノイズ!ノイズ!これぞTRUE EXTREME MUSIC!!こいつは凄いゾ。
”Total Fucking Necro”
 イギリスのブラックメタル初期音源集。個人的好みの問題だがはっきり言って1STよりも断然クールでカッコ良い!デモ音源やカヴァー曲が詰め込まれており現在に至る過程を知ることができる重要盤、ブラックファンは必須である。やはりデモ音源から凄まじく、音源によってはモロに北欧ブラックメタルを彷彿とさせるプレイしているのが実に興味深い。1STで聴かれたインダストリアル的要素は感じられず実にプリミティヴ。買う矢先、紹介文でMAYHEMに影響を受けている...と書かれており、1STの印象があまりにも強かったので「ん?」と思ったが聴いてみるとナルホド納得。その後、1STを聴き直してみると...ぉぉ!確かに!(笑)またこの寄せ集め音源にMAYHEMのカヴァーが二曲もカヴァーされている事やアルバムに違和感なく溶け込んでいる辺りがソレを証明しているだろう。それらが色濃くでる#5〜#9にかけてのセカンドデモ音源が実に北欧ブラックに忠実な音を出しているのである。ノイジーでザラっとしたテクスチャーであり路線もネクロでメロウな楽曲を披露している。これは間違いなく北欧ブラックの手応えに他ならない。この音源に限ってはUGブラックファンのみに許された至福の一時を提供してくれるだろう(笑)
”When Fire Rains Down From The Sky、Mankind Will Reap As It Has Sown”
 イギリスのブラックメタルの1STに続くMCD。ABORYMのメンバー(ATTILASETH氏)がゲスト参加している模様。楽曲はやはりブラスト塗れの慈悲無きネクロファッキンメタルである(笑)1ST同様、かなりの剛速球なファストスタイルであるがヤケクソ気味のダイナミックなやかましさは1STの方が若干上だったような気がする。よって多少落ち着いたようにも聴こえるがやはり凄まじい気迫に満ち満ちたスタイルには変わりなし。言い換えればノイズが晴れ前作に比べクリアなプロダクションになっている...といった所だろう。まぁ、聴きやすくなっているといえば語弊があるが..。また、若干だがインダストリアル要素が減退しているのも気になるところである。また、へヴィかつ邪悪な5曲目などを聴いていると割と楽曲に幅が利いてきたな〜と感じた次第。(その曲はATTILA氏がVoを勤めている)ABORYMと共に次世代ブラックメタルの新興勢力として注目されるべき存在というのは紛れもない事実であり、それは期待から確信に変わったと言うべきか?ホント、今から2NDが楽しみだ。

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