ANATA

”The Infernal Depths Of Hatred”
 スウェーデンのブルータルデスメタル1ST。新妻が旦那に対して言いそうなバンド名とは裏腹の激烈スウェディッシュデスといった所である。テクニカルで複雑かつストロング。ザクザク、ガツガツ、ゴリゴリと言った表現が出来そうなへヴィな楽曲に疾走と言うよりかドカドカとごり押し気味と言った元気のいいバンドである。そこに少量のメロウさを要素が加わりブルータルではあるが聴きやすく軟弱でない所がポイント。相反するコレらの要素を実に上手く融合、昇華している例は実に少ないがそれを完璧にこなしてしまっている。並みのバンドなら一歩間違うとどっちつかずの作品になってしまうがコレほどまでにブルデスファンにもメロデスファンにも対応できる楽曲はそうないのでは?おいしく微妙なハイブリット感覚が実に絶妙。ありそうで無かったと言うよりかココまでのレベルに達してるバンドはナカナカいないであろうし幅広い支持が得られそうなバンドである。メロウ度45%ブルータル度55%と言った感じの(私的比)絶妙な感覚が気持ちいい。
”Dreams Of Death And Dismay”
 スウェーデンのブルータルデスメタル2ND。前作に比べてブルータル路線を強調しだしたようである。よって前作メロウな展開は随分と押さえられた感じである。従来のスウェディッシュデスをブルータルにし、突っ走る所の強引さとヴンヴンと唸るギターリフも満載。今作はUS産ブルデスファンにも聴けるような感じである。若干メロウな所は残ってるモノの焦点がブルタル路線に絞られているため好みを分けるところだと思う。だが質は恐ろしく高いので安心して聴けると言った所だろう。ゴリゴリしてて整合感もあり高品質な所は前作から受け継がれている。メロウ度20%、ブルータル度80%と言った所だろうか?(私的比)
”Under A Stone With No Inscription”
 スウェーデンのブルータルデスメタル3RD。総じてキレと勢い、ブルータルさ、そしてテンションが上がった...って事でよりブルータルな方向へ。これがまた非常に爽快な出来に仕上がっている。曲によってはメロディも健在だがそういった要素はホント、最小限に抑えられている。楽曲的に真新しさは無いモノの、デスメタルとして正統に進化してるのが硬派だなぁと思う。うん、こりゃカッコ良いバンドだ!と再認識した次第。そうそう何気にドラムが異様にテクニカル。手数足数は勿論の事、ワザを色々披露しており非常に強力!なんだか最近のCANNIBAL CORPSEにブラストが頻繁に入り、スウェディッシュにした感じだろうか?オススメ。

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