ANGEL CORPSE

”Hammer Of Gods”
 US産デスメタル1ST。この楽曲に漂う威圧感、荘厳な雰囲気からMORBID ANGELを彷彿とさせるがもう少しブラックメタルっぽさが上をいっている感じである。おまけにかなりの勢いを秘めているが、音質がこもっているせいか、破壊力よりドンヨリとした不穏な空気の方が上をいっている。コレはコレで得体の知れない邪悪な雰囲気を醸し出しており、ある意味とてもいいプロダクションだと思う。楽曲自体も猛然と突っ走りながら基本はダークな荘厳リフによるモノだが時折「キュルキュルギュォ〜〜〜ンギュィィ〜ン...」と、ヒステリックなギターソロもこの世界観に見事にマッチしている。当然オススメ。音と関係の無い話だがジャケットの左側で股間を隠しながら裸で逃げている少年が気になる...(笑)この距離だと犬の生贄になるには時間の問題かと...振り切れるか!少年!アーメン。拡大図はコチラ。(再発盤とジャケが異なる)
”Exterminate”
 US産デスメタル2ND。前作より楽曲にまとまり(整合感)が増し、結果的に耳を惹く部分が増えた感じがするが基本的には何も変わっていない。前作のこもっていたプロダクションも引き継いでいるため雰囲気もそのまま。実に硬派!それにしてもリズム隊がより強烈にパワーアップしているのでアグレッシヴになったのもポイントだろう。手数、足数が凄まじい。マシンガンのように畳み掛ける正確なドラムは圧巻。ただ速いのではなく聴き手を高揚させる聴かせ方に徹しているのが流石である。前作の良い所を強調したまさに理想的な成長である。メチャクチャカッコ良い!名盤中の名盤!情け容赦無しの殺人級音楽とはこのアルバムの為にあるようなもんだ。(言い過ぎ?/笑)TYPE:EVILベタ惚れの一枚。
”The Inexorable”
 US産デスメタル3RD、惜しくもこのアルバムを最後に解散してしまう。あぁ..メッチャ惜しい。。それはさて置き、楽曲の方は音質向上、前作までの音質のこもりは晴れ、録音レヴェルが上がりよりエクストリームに爆進するので当然やかましさが大幅にUPした。理想的な進化と書きたいが前作の方ストレートでインパクトがあったように思える。多少展開が豊富になり複雑になった気もするがやはりカッコ良さは不変である。それにしてもリズム隊の頑張りは特筆するものがある。細かい事はあまり気にせず爆音で楽しめる作品。窒息死必至の激烈アルバム。既にデスメタル史上に伝説を刻んだバンドといえるのではないだろうか?こういうのって後からジワジワくるんだよなぁ。「あぁ、あのバンドは良かったなぁ〜」とか。(笑)

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