AZAGHAL/BEHEADED LAMB

”Suicide Anthems
Dark Blasphemous Moon”
 フィンランドのブラックメタルとスペインのブラックバンドによるスプリット作品。メロウでファストなAZAGHAL、プリミティヴなBEHEADED LAMBとブラックファンにしてみれば結構美味しい組み合わせと言えるのではないだろうか?

■AZAGHAL■Suicide Anthems(#1〜#5)
良い意味で何かが違う!(笑)なんだか初期スウェディッシュメロデス的なアプローチで彼らの中ではナカナカ異質な作品である。と同時に彼らの音源の中で一番聴き易い内容ではないだろうか?コレが実に素晴らしくハマッているので不思議なもんである。トラック4なんかは理屈抜きで哀愁が漂ってて必要以上にHM的(笑)コレがまた異常にカッコ良かったりする。寒々しい路線から外れてしまったがこれからどうなるんだ!?個人的に寒々しいメロウさをこのバンドに期待しているのでこう言う路線で来られると少々ビックリするのだが...何はともあれ文句なしにカッコ良い出来である。

■BEHEADED LAMB■Dark Blasphemous Moon(#6〜#9)
スペインの自称
TRUE NIHILISTIC BLACK METALAKERBELTZのメンバーによる典型的プリミティヴブラックと言えようか。単調なリフを掻き鳴らす所謂DARKTHRONE系でありVoが邪悪に吐き捨てるスタイルであり怒りがこもっている所が特徴である。音にこれと言って個性的なところは無いがAKERBELTZと同様ストレートなカッコ良さがあるのでブラックメタルファンは普通に聴けるのではないだろうか?なにか個性的なものを加味すれば更に良かったかも。

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