BALTAK

”Baltak(Maceddonian Darkness & Evil)”
 マケドニア産の激速WARブラックおそらく1ST。非常に速いリズムのドラム(打ち込みだと思う)が強烈。ズドドドドド!って感じでブラストしている。単調な曲展開の中Voがヤケクソ気味に叫びまくっているのだがこの絶叫が妙に絶望感を発散している。展開も余り無くただ闇雲な猛スピードで淡々とした曲展開。そんな一本調子の楽曲群が間違いなくマニア向けである。全く緩急のヘチマもない。ただひたすらに憑かれたように激走する。聴いて速さを体現できるのではなく物理的に速いだけという感じもしないでもない。だがツボに入るとクセになるかも?ちなみに俺の連れはクセになってしまっていた。(笑)限りなくフェチの音なので一般は手を出さない事をオススメする。
”Zaginatiot Grad(The Lost City)”
 マケドニア産激速WARブラック2ND。相変わらずの暴走振りを発揮しつつ多少メロディアスな方向に進んだようだ。ひたすら一本調子の激速ドラム(多分打ち込みだと思うのだがドラマーのクレジットがある..)に喚き散らすVo、同じようなリフが繰り返される所は変わっておらず基本路線は保っている。若干曲のラストが尻切れな終わり方をするのが気になるが前作よりかは聴きやすくなった。激速マニアに捧ぐ!取り分けて、大量にリリースされているブラックメタル群からコレを選んで聴く必要も無いが何故か個人的に気になってしょうがないバンドでもある。最後まで付き合うぜ!(爆)因みにこのバンド、マケドニアに対して凄く拘りを持っていて、ブックレットは20ページに及びマケドニア・ヒストリーが書き綴られている。オマケにレコーディングデータがANCIENT MACEDONIAN CALENDAR7501-7504表記されている。一体いつやねん!(笑)
”Kral Na Dva Svetoj”
 マケドニア産激速WARブラック3RD。前作の延長上でありメロディが表に出るようになり、随分と展開が以前の作品と比べ豊富かつ露骨になった気がする。それにより聴きやすさは更に上がっている。また曲によっては民族風の展開も見せ始め基本形は崩さずに上手く導入した感じがする。BALTAK節は変わらず一本調子な激走で攻め立てる曲、BALTAKにしてはミドルテンポな曲と充実振りが伺える。(あくまで前作からの流れから考えると言う話だが)また、後半になるとなんか良く分らない言語で語りを導入するなど工夫も施されているのでコレまでの作品より力が入ってる事が伺える。マケドニアン魂は今回も炸裂。クドイ気もするが次回作も買います(笑)
”Macedonian War(Makedonski Boj)”
 マケドニア産のブラックメタル4TH。さ〜て今回も相変わらずマケドニアン魂が炸裂!寝ても覚めてもマケドニア!三度の飯よりマケドニアっつー事で信念は貫かれている。個人的になぜにこのバンドに固執するか自分でも良くわからん(汗)さて、音源だが一言で言えば非常にダイナミックになった、という一言に尽きるだろう。ストレートなスラッシュ調に変貌した事によりより確実にメタル色を強めている。前作の実験色は皆無で更にはブラックメタルっぽく無くなったと言える。あくまでストレートでメタリックな作風。野蛮な雰囲気すら感じられ突撃ってな疾走をバーバリックに聴かせてくれる。尚、Voが独特なので好き嫌いは分かれる所だろう。なんだか必死になったりしてたりするし(笑)

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