BELPHEGOTH

”A Black Sanctuary”
 TROLLさん率いる東京のシンフォニックでプリミティヴなブラックメタル1STデモCDR。限定66枚。音源の方だが暗黒の異様な拘りと申しますか..非常にテクスチャーは暗めで最近の派手なシンフォニック系とは異なりあくまで初期ブラック然とした音源である。KEYが絶えず主旋律を奏で、バックを支えるギターはまるで憎悪を具体化したようなノイジーな音の壁(凄い!)、そしてEVILなVoが邪悪さを倍増している。KEYの部分が初期DIMMU BORGIR的な雰囲気があるが、あそこまでアトモスフェリックな感じではなくジュワ〜っと割れ歪むノイジーなギターにKEYが良く絡んでいる。緩急がつきつつもドカドカと疾走するのでメロウながらも非常にイカつい印象に仕上がっている。また戦争に纏わる事をコンセプトにしているようでそれがヒシヒシと伝わってくるような部分が大いに感じられる。個人的に曲によっては軍歌風にも聴こえたりした。ブラックファンも納得の一枚!各メンバーのマニア振りが伺える作品となっている。
”Mistry Deep Woods”
 TROLLさん率いる東京のブラックメタル、2NDデモ、6曲入りリハーサルトラックである。さて、前作で聴かれた路線よりカナリマニアック度が上がり、言い換えれば暗黒度がさらに深まったといえようか?前作のイメージとは若干、趣きが違うといった印象。よりブラックとして正統派になったと言うべきか?やはり派手さは微塵もなく只管暗くジメジメとした湿った空気を撒き散らしており本格的なオールドブラックメタルを貫いている。雰囲気を醸し出す陰湿なギターのリフレイン、無闇に疾走しないリズム隊、強烈なTROLLさんのEVILヴォイス。即効性はないがまるでコトコトと長時間煮込んだ「おでん」の様に暗黒がジックリと染み込んでいる(笑/?)ゆったりと確実に。そう言った面で非常にわかり易いのはヤハリ3曲目のタイトル曲であろう。かなり真に迫った素晴らしい妖しさである。予想だが、メンバーの趣味が思いっきり反映された曲作りだと感じた次第。(ズバリっしょ?TROLLさん/笑)

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