BLACK WITCHERY

”Desecration Of The Holy Kingdom”
 US産グラインド/ブラックメタル待望の1STフルレンス。汚い音を撒き散らしながらただ只管に疾走している感じが実に潔い3人組。多少緩急が付いてるものの基本的には全曲一定テンポで押し通しやたらと気合が入った豪快な音である。小奇麗な展開は一切なく全て汚く、勢いが凄まじいのでその手のファンは必聴だと思う。当然、全曲同じ曲に聴こえたりするので、細かいアレンジ、気配りなどの飾りっ気などはあろうはずもございません。全て彼らのペースに呑み込まれてしまう(笑)楽曲的なイメージはBESTIAL WARLUSTDEMONCYに少しグラインド風味を加味した、と言った感じか?(この表現マニアしか分りませんな/苦笑)時折マイクが割れ歪む位のVoの叫びが強烈。「グヴォォォォ!」と響いてくる辺りが荒々しさを象徴してるようだ。CDをトレイに置きスタートボタンを押したら最後、約29分間止む事のない冒涜タイムがスタートする(笑)。汚い音の物件が好きな方は是非!初心者の方は厳禁な音だと思うし誰にでもと言った音ではないが聴いてみたら意外とクセになるかもしれない。
”Upheaval Of Satanic Might”
 US産サタニックブラックメタル2ND。徹頭徹尾突撃を繰り返す初期Blasphemy直系汚れスタイル。只管ストレートなリフで只管突進するリズム隊、冒涜の言葉を吐き捨て続けるVo、ワザとらしく狙ったモコモコした音質、コレだけ揃えば完璧だ(笑)基本的で攻撃的な感情が詰まっておりコンセプトや作風自体が単純なモノだ。問答無用、初心者厳禁、単調極まりない汚れに汚れまくったカルトブラック!この一本調子感、ここまでやれば個性ですわ。前作にも増してストレートになった様な気もする。このバンドに楽曲の起伏や展開を求めるのは野暮ってなもんで、ズバリコレなのです。シークレットトラックにBlasphemyのカヴァー入り。

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