BLUT AUS NORD

”Ultima Thulee”
 フランスのアトモスフェリックなブラックメタル1ST。ポイントポイントで独特のKEYが入り込む辺りが特徴的であり楽曲全体を包むアトモスフェリックさが見事なまでに充満している。Voも邪悪に「ヴェ〜」てな具合で叫んでおり病み度はかなりのモノ。実に重苦しい雰囲気に包まれておりとにかく暗い。加えて終始重苦しい雰囲気で通して聴くとだんだんと鬱になってくると言う逸品。結構な暗黒具合なので聴き手は限定されるだろうし玄人向けのド暗黒メタルであろう。後半に行くほど病んでくるし。ココまで読んだらわかるようにアグレッションとかテンションの高い元気な路線を期待したら火傷必至(笑)ま、ジャケットを見てそう思う人も居ないだろうけど....ホント通して聴くと気が滅入ります。個人的にコレを通して聴くと身体が重くなり寝込みたくなる(笑)
”Memoria Vetusta 1(Featers Of The Icy Age)”
 フランスのアトモスフェリックなブラックメタル2ND。今作は聴きやすくなっているので前作ほどの息苦しさはないが雰囲気を重んじるスタイルには変りない。加えてシッカリとした作りになっており儚げでいて控えめなギターソロなんかも導入して良い味付けになっている。タマに入り込む男性コーラスを交え結構荘厳な部分もあり前作とは少し違った印象を受ける。通して聴くと生命力を吸い取られそうな前作から若干メロウにスタイルを変え聴きやすく成長した事で幅を広げた感じがするし演奏も比較的シッカリしているので問題はないと思われる。が...そうかと言って「一般的か?」と言われると答えは「NO」である(苦笑)まだまだシッカリマニア向けの作品の位置付けであるかと思う。

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