CENTURIAN

”Of Purest Fire”
 オランダのデスメタルデビューミニアルバム。ミニアルバムと言っても全8曲とフルレンス並みのインパクトがある。異形の悪魔を召還しているような邪悪でゾクゾクするイントロから勢いの良いデスメタルが炸裂する。音が非常に良い意味でUG的であり凄みを上げている気がしてとてもカッコ良い。得体の知れない負のパワーが感じられ邪悪でありながら印象深くスラッシュっぽい鋭いリフが時に非常に良いアクセントになっている。どうやらココのメンバーはMORBID ANGELの信者さんであるためその辺りの邪悪なデスメタルを目指したのであろう。因みにシッカリとMORBID ANGELのカヴァーとINQUISITORのカヴァーが収録されている。複雑でノリ難いと言う路線では無く適度に複雑でドライヴ感があるところは大いに評価できる部分であろう。初期MORBID ANGELDEICIDEって感じでその手のオールドなデスメタルが好きな方はオススメ!
”Choronzonic Chaos Gods”
 オランダのデスメタル1ST。デビューミニの路線を拡張し禍々しさが大幅にUPした邪悪かつアグレッシヴな内容である。楽曲は圧倒的な押しで突き進む直線的なデスメタルなのだが曲の雰囲気やVoの声の質などから察するに明らかにDEICIDEからの影響が感じられる。特にVoはDEICIDEグレン氏にソックリ。前作以上に邪悪な雰囲気で禍々しく負のエネルギーが充満している辺りは好きモノにはタマラナイ内容である。UG的で音がこもり気味だが逆に何か得体の知れない邪悪さが迸っている部分はプラスに作用していると思う。因みに楽曲とは全く関係ないがこのジャケットのダサさは一体....。なんでもメンバーの血で書かれてるとか書かれてないとか。真相はどうであれ、これは少し損をしているようにしか思えない。(笑)内容は良いのになぁ。
”Liber Zer Zax”
 オランダのデスメタル2ND。プロダクションが垢抜けた感じがして前作と比べ爽快感を前面に出した内容である。相変わらず全曲押し捲りの楽曲構成。音質の都合によるモノだと思うが前作より邪悪度は減退。それに伴いヒステリックなギターソロも大胆に導入し出し、曲もよりスラッシュ的な鋭いリフが前面に押し出されストレートに聴こえてくる部分が微妙に変ったなと感じた。ホント微妙だがデスラッシュ路線に変ったと言っても良いかもしれない。故に禍々しい路線と言うよりかはスッキリ爽快に気持ちの良い路線になったと言える。個人的に彼らには前作での負のエネルギーを爆発させて欲しくそれを期待していた訳だがこう言う路線もとてもカッコ良い!と言う事で総じて聴きやすいかつ激烈な作品となっている。コレは嬉しい誤算であった。実にカッコ良い進化である。尚、デビューミニからのリメイク曲も一曲含まれている。

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