CORPUS CHRISTII

”Saeculum Domini”
 ポルトガルのシンフォニックブラックメタル1ST。音源の方は至ってオーソドックスでノイジーなブラックメタルであるがKEYが薄っすらと乗っかり重苦しい雰囲気を撒き散らして暴走する。勿論Voは喚き捲くりの絶叫系であり相当邪悪である。尚、リズム隊は打ち込みドラムであり曲によってはツーバスの速度が凄まじい。ドルルルル...と非常に目の細かい断続音が轟音の中に響いてくる。そんな高速ドラムの音だが軽快ではなく非常に重く篭っているので非常にモコモコした感じで音の分離が極めて悪いと言った印象。終始ゴォ〜〜〜〜っと鳴り響いている極悪ブラックである。こんな展開ゆえKEYが目立つ様に装飾されバランスをとってる訳だがKEYなけりゃ凄まじいノイズの嵐なのだろう(笑)一本調子だが凄い勢いと極悪さで個人的には非常に気に入っている。極めて邪悪である。ブラックファンにはかなりオススメ!
”The Fire God”
 ポルトガルのKEY入りファストブラックメタルの2ND。今作はKEYが引っ込みギターをメインにストロングに変貌したが前作の路線は一応保たれているようだ。前作同様に打ち込みドラムが爆走気味だが実に整合感があり(当たり前か。。)、音の分離が前作よりハッキリ聴こえる為よりダイナミックに楽曲を楽しむ事が出来る。コレが非常に格好良く仕上がっているので初心者にもオススメ。前作から正当にレベルアップしているし質も上がってるので安心して聴けるし、前作で辛い!と思った初心者の方にはプラスに作用したと思われる。それに伴って前作のUG感は薄れつつあるがまだシッカリとブラックメタルをプレイしていると思う。このバランスが非常に均等に取れていて実にカッコ良い。尚、ラストは<MAYHEMのカヴァーでNECROBUTCHER氏が自らベースで参加。

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