DEEDS OF FLESH

”Gradually Melted”
 US産ブルータルデスメタル、デビューミニ。楽曲の起伏が非常に激しくリズムチェンジも変化自在、複雑に絡み合うギターリフとベース....って事でブルデスの王道スタイル。オマケにメロディ皆無の硬派ブルータル。低音デスVoが唸り喚きデスVoが喚く如何にも的なコンビネーションもお約束。好きモノにはタマラナイ、不純物を一切含まないデスメタルでありそれ以上でもそれ以下でもない。よって個性があまり感じられないが演奏力の高さをアピールするには充分過ぎる完成度である。ファンなら聴いておきたい逸品だと思う。
”Trading Pieces”
 US産硬派ブルータルデスメタル1ST。ジャケからも分るように音も猟奇的になった印象。よってカンニバルなSEも入っている。さて音源の方だが前作MCDに比べパワーアップが施されているが基本的には全く変っておらず相変わらずブルータルなデスメタルそのものである。特にドラマーの足数が尋常ではなく2バス連打が壮絶。やはりこの辺のドラマーは凄いなぁと感じさせる。低音デスVoの比率が上がってるためか猟奇的な雰囲気を倍増させるに至っており聴いていて食われそう錯覚に陥ってしまう(笑)より路線がドロドロして猟奇的になったというのが今回のフルレンスの特徴である。尚、ブックレットには10トラックしか表示されていないが実は11トラックありその11トラック目では只管カンニバルなSEが...恐ろしい。。
”Inbreeding The Anthropophagi”
 US産硬派ブルータルデスメタル2ND。やはり頑なに硬派ブルデス路線っぷりを発揮しているあたりはブルデスファンにはタマラナイ物件である。相変わらずゾクゾクする起伏が激しい猟奇的リフ、やたらと複雑な曲展開は相変わらず。とりあえず変ったかな?と思わせる部分では前作で控えめだった喚きVoの比率が上がってきているという事、前作よりスピーディーな曲が増えダイナミックになったと言う点、そしてより印象的になったリフといった感じである。あくまで雰囲気は崩さず前作の延長線上でのパワーアップと言った所がファンにはタマラナイ。なんの不純物も含まず、何も足さない、何も引かない状態。ジャケが非常にカンニバルしてるが微妙にカワイイ!(笑)
”Path Of The Weakening”
 US産硬派ブルータルデスメタル3RD。なんだか寒々しいジャケからブラックっぽいイメージが漂っているので、路線変ったのかな?と思わせといてパッケージを開けてみるとやっぱりあったか..カンニバルな絵(苦笑)。オジサン見事に食われてます。。ま、それは置いといて今回も流石の出来である。相変わらず複雑でうねりまくるのだが漂う雰囲気作りが非常に素晴らしい。ジャケから分るように寒々しさが加味されある意味ブラック的な雰囲気が漂うようになった。(完全にブルデスですが)加えて猟奇的とは明らかに違う邪悪さが楽曲を支配する路線に...と言った感じで以前と比べると格段に聴きやすくなってる辺りがポイント。この辺は好みによるのかもしれないが個人的にブルデスの名盤として数えても良いと思う。演奏力もとんでもなく高く、プロダクションもシッカリしてるので安心して聴けると言った面でも素晴らしい。
”Mark Of Legion”
 US産硬派ブルータルデスメタル4TH。猟奇的作風から完全に脱却し成長した(?)彼らの作品である。(人によっては退化したかもしれない。。/笑)路線的には前作の路線そのマンマでありこのバンドにしてみたら随分とストレートになったような印象なので更に聴きやすい方向になっている。前作同様、猟奇的ではなく邪悪路線で攻めており時に荘厳と言えるリフも飛び込んできて非常にゾクゾクする出来になっている。若干メロディらしき物(メロいと言った意味ではない)を聴かせる様になっているのも前作同様だがその部分が少し強調されているように感じる。だがブルデスとして完全に機能しているので問題はないであろう。まだまだ硬派である。前作が気に入れば今作も迷わずGET。流石に質、演奏力と共に相当なレベルに達している。

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