DEFLESHED

”Abbah Kadavrah”
 スウェーデンデスラッシャー1ST。この頃から既にデスラッシャー振りは発揮されているが当時、今のように登りつめるバンドだったとは誰が想像だろうか?(2NDがでるまで暫く押入れに眠っていたのは云うまでも無い/笑)楽曲自体は如何にもスラッシュと言った具合でリフを刻み、この手が好きな人も納得であろう。既にこの時点でハイクオリティな楽曲を提示していたのである。やはりこのバンドはギターリフがストレートながら実にカッコ良いところがポイントである。音に関して2ND以降のキレはまだこの時点では感じられないが、基本的なスタイルはほぼ固まっていたようである。だが、少し実験的な試みも見受けられるのも本作の特徴。今後バンドの路線を詮索している様な部分が所々聴かれる。なんと9曲目では美しいヴァイオリンがフィーチャーされているし、所々にメロディアスなギターソロが入ったりもしているのは2ND、3RD辺りから聴き始めた方々にとっては結構信じられない部分があるのかもしれない。ただそれらの要素は大フィーチャーではなくあくまで味付けにと言った程度だが。基本はアグレッシヴなデスラッシュ!
”Under The Blade”
 スウェーデンのデスラッシャー2ND。前作にあった実験的なことは一切排除して完全無欠の硬派デスラッュになった模様。CDをトレイに置きスタートボタンを押したが最後、圧倒的な勢いに流されていく事であろう(笑)とにかくプロダクションがやたらと破壊的になり音が分厚くなったので激烈なる勢いがより際立つ形となっている。なんとなく前作で方向性の詮索していたかのように聴こえた部分があったが、このセカンドにて迷いが完全に吹っ切れたようである。贅肉を殺ぎ落としあくまでストレートに、かつ勢いで勝負に出たのはズバリ正解であったと思う。押しに押しまくる楽曲で引きがない分テンション上がりっぱなしの36分弱。考える隙も与えず非常にカッコ良いリフの連続。コレぞデスラッシュの名盤と言っても過言ではないであろう。展開に乏しく一気に爆発しっぱなしで一本調子と感じるが、この押しに押し捲る轟音の前では何も言えまい。って言うかこのストレートさがこのバンドを接するにあたっての醍醐味なのである。尚、11曲目はDESTRUCTIONのカヴァー曲。轟音で聴くのが吉。超絶オススメ作品。
”Fast Forward +7Lives ”
 スウェーデン出身の激烈デスラッシャー3RD。楽曲は前作の延長上。とにかく終始、圧迫感が襲いかかる。前作にも増して切れ味が良く、刻みまくるリフが非常にアグレッシヴ!デスラッシュファンなら間違いなくマストアイテムだろう。やはりこのバンド、ストレートながらギターリフがメチャカッコ良く、この手のバンドの中では間違いなくTOPクラス。楽曲の性質上、一本調子になりがちなサウンドだがギターリフのセンスとリズム隊の凄まじさから全く飽きがこないのは何故?どこから見ても気合いの入った漢のデスラッシュ!今回も異常にハイテンションだ。また音質も前作より飛躍的に良くなり、分厚くもクリアで気持ちよく聴ける。持っているCDは日本盤なのだがボーナストラックとしてLIVE音源が7曲入っていてお得。個人的にはボーナストラックは余計だったかな?と思うのだが...アルバム単位として考えるならそのまま終わった方が気持ちよく聴けたかも..どうせなら2枚組みにして欲しかった。まぁ、お得感はあるので問題なし。そして彼らは2001年3月に来日を果たす!
”Royal Straight Flesh”
 スウェーデン出身の激烈デスラッシャー4TH。(国内盤)いやぁ〜、SOUNDHOLICさん気合入ってますね。社運を賭けちゃった、みたいな。ジャケの左下辺りに社名をシッカリ刻印している辺りその気合の入れ方が伺える。さて楽曲だがこのバンドに変化と言う文字は無いというべき内容。そう全くスタンスは変わらないという嬉しい(?)内容である。ほんと期待通りの激烈極まりない剛なデスラッシュをしっかりと提供してくれている。前作までが好きならまずは安心して聴ける作品。ってかそんなに変わらない(苦笑)ココまできたらホント硬派だ。大いなる一本調子バンドと言える。(勿論ホメ言葉)センスの良いリフワークは勿論健在でザックンザックン刻みまくりヘドバン野郎の首を破壊するかの如くブラストビートを圧倒的なスピード感でかっ飛ばす素晴らしい内容である。今でこそ凄腕ドラマーとして認知され人気モノであるMATTE氏のドラミングが大きな聴き所といえる。流石にテクニカルでありながら軽快かつスピード感に拘った叩き方を惜しげもなく披露。この人も相当キテルね(笑)で、そこに絡みつく図太くもキレがある力強いリフワークがザクザク乗っかりご機嫌な(死語/汗)デスラッシュサウンドを聴かせてくれる。当然ギターソロなどは入っておらず硬派な音を醸し出している。ホント単純明快、理屈抜きに楽しめる快作。当然のようにオススメ!

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