DEMIGOD

”Slumber Of Sullen Eyes”
 フィンランドのデスメタル1ST。基本的には重圧なリフを組み込みスラッシィーなビート、ミドルな展開を織り交ぜるといったスタイルのデスメタルである。激し過ぎず、軟弱過ぎず、と実に渋い線を付いているバンドである。最近のブラスト満載の刺激が強いゴリ押し音源を好む方にとっては少々物足りないかも知れないが個人的に渋くってカッコ良いと思う。US系デスメタル辺りの極端に殺伐とした雰囲気はあまり感じられないモノの曲に暗いテクスチャーが施されている点がポイントであろう。またKEYによる味付けも若干見受けられる。(モロではなくあくまでチラリズムな感じ。)何事においてもやり過ぎず適度に...といった音源であるためジワジワ良さが伝わってくる所謂スルメ型だと感じた次第である。全編通してリフが渋くってカッコ良いと思う。
”Shadow Mechanics”
 フィンランドのデスメタル2ND。前作から実に10年ぶり!再結成され復活を遂げたようである。相変わらず前作の渋みを活かしつつ今作は少しゴシックな方向に転じたようである。ただゴシックと言っても完全にアチラの世界に逝ってしまうのでは無くまだまだストロングな部分は残っている辺りが本作のポイントであろうか。楽曲もそれに合わせクリーンヴォイスも織り交ぜるようになり突っ走ると言うよりかはミドルテンポが多めといった感じでズッシリと刻むリフ中心である。これがまた地味に良い!(笑)極端な爆発力は感じられないもののリフの渋みで聴かすタイプで少々通好みの音と言えると思う。人によってはどっちつかずの音に聴こえてしまう可能性は無きにしも非ずとも言えるが...。とりあえずナカナカ良いです(何じゃそりゃ../汗)

Back