DIABOLICAL MASQUERADE

”Revendusk In My Heart”
 スウェーデンの一人メロディックブラックメタル1ST。KATATONIABiackheim氏によるブラックメタルである。非常にブラックメタルとして聴き易い作品でそこそこ場面展開も儲けてある。またDan Swano氏が#5でVo勤めており、少しだみ声なハイトーンを披露しているのも聴き所の一つであろう。その曲に限っては非常にメタルっぽい曲をやっておりビックリ。時折、非常に印象的なメロディが登場するのでわかり易く楽しめるかと思う。例えば#2など出だしのKEYメロディはしばらく頭にこびり付いて離れなかったくらい(笑)リリースされた当時、個人的には良くl聴いた思い出深い作品であった。プロダクション、楽曲のスタイル等、全てひっくるめた感覚が如何にもDan Swano氏が手掛けましたってな音源なのでそちらのファンもチェックしておいて損は無いかと思う。(個人的な感覚だが/汗)
”The Phantom Lode”
 スウェーデンの一人メロディックブラックメタル2ND。ゲストミュージシャンが多く参加しているし今回もDan氏もゲスト参加及び共同制作。今作は更にドラマ性を高めてKEYの使用率が上がった。印象に残るメロっぽさは薄れたが目まぐるしく展開するので豪華になった印象。KEYを垂れ流しにする今時のシンフォニックなブラックメタルとは一味も二味も違うので個性的である。盛り上がる所は盛り上げてるので効果的だと感じた。また、曲調も変化に富んでいるのでナカナカ面白い。今回も前作にあったような正統派メタルみたいな曲がありDan氏がシャウトしている。ただこのバンド中の作品中、このアルバムはあまり印象が残らなかった。
”Nightwork”
 スウェーデンの一人メロディックブラックメタル3RD。今回もDan氏と共同制作。コレは化けた。大化けです。凄いです。基本的には前作の延長線上なのだが、ストレートにまとまった感じもする。前作よりメタル色が強いが力強く刻むギターリフと印象に残るメロディ展開、そして決して垂れ流しにならないKEYが効果的に不穏さを漂わせている。メロディックブラックの隠れた名盤と言っても過言ではないと思う。とにかくメロディックブラックファンは押さえておく必要がある一枚かと思う。またメロディックデスメタル好きな人にもお勧めできると思う。センスのいい悪趣味な(?)ジャケも個人的にはポイントが高く、ナントも言えない不気味な雰囲気を醸し出している。あ、前2作で必ず入ってた正統派メタルっぽい曲が入ってないのが個人的に残念(笑)。定番にして欲しかったなぁ。
”Death's Design”
 スウェーデンのBlackheim氏の一人メロディックブラックメタル4TH。またもやDan氏が全面的に協力している。もうこのバンドに関してコンビといえそうだ(笑)曲数が全20曲、トラックにして実に61トラック!トータルタイムは43分弱。そうサウンドトラックにチャレンジしてる訳だ。前作にも増して劇的展開になった。サウンドトラックと聞いて殆どインストではないかと読んで心配している人もいるだろう。(実は俺も買う前に心配した一人/笑)そこは心配しなくて良いかと思う。あくまで前作の延長上の音楽性であり基本はメタル色が強いブラックメタルである。そこに前作より随分とパワーアップした劇的で様々な要素が含むインスト群が脇を固めてると言った感じである。簡単に言えば前作を映画仕立てにした感じである。ただサウンドトラックの性質上、1曲、1曲飛ばして聴くのではなく通して聴かないと意味が無い作りになっている為、EDGE OF SANITYの「Crimson」的な感覚を感じる。しかし、あれに比べると小刻みにトラックが変わるのである意味良心的といえる。(笑)コレはホラー映画なのだろうがどんな映画なのだろう。実際にあるなら是非観てみたい。サウンドトラックや劇的展開なエクストリームミュージックが好きな人にオススメできるかと思う。

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