DIABOLICUM

”The Gurandeur Of Hell”
 スウェーデンのKEY入りファストブラック1ST。SETHERIALのメンバーが参加してるらしい。音源の方は非常に騒々しい中に荒涼感あふれるメロディを配置したスタイル。ドラムが打ち込み丸出しの音であるためどうしても機械的に聴こえてしまうので好みが別れる所だろう。(走る部分のリズムが激速!)DARK FUNERAL辺りのスタイルを踏まえ随所でKEYによるアレンジが光ってるためドラムマシーンに対しての拘りが無ければナカナカ楽しめる作風である。やり過ぎない程度のギターソロもあり雰囲気あるパートも突然出てきたりするので展開も結構設けてあるので実に聴きやすい。スウェディッシュブラック定番的に聴こえるが良く聴いているとそうでもないと言う不思議な感じのするバンド。スウェディッシュなブラック好きで打ち込みが気にならない方は聴いてみては?個人的にはナカナカオススメ。
”The Dark Blood Rising”
 スウェーデンのKEY入りファストブラック2ND。基本的には前作の延長線上であるが以前に増して打ち込み臭さ、そしてテクノロジーアレンジが増した。今作はドラムマシーン、テクノロジーアレンジでしか表現出来ない魅力を感じる事が出来る。良くあるようなとって付けた感じではなくブラック独特の雰囲気を崩さず実に良くかみ合ってると思う。また随所にSEやナレーションを散りばめ退廃とした感じを滲み出すような徹底した脚色がなされている。こうしたアレンジを施す事により退廃した雰囲気がより明確に伝わるようになり、結果的に非常にスリリングな音源を作り出していると思う。まさにスウェディッシュブラックの近未来スタイルと言う表現が一番適切かと。少しクセのある音源故に相当好みが分れるが打ち込み、テクノロジー等のアレンジに抵抗がない方にオススメできると言える。個人的には最後まで飽きずにカッコ良く聴けた。
”The Killing Spree 1.5”
 スウェーデンのKEY入りファストブラック666枚限定盤。細かい音源を詰め込みリマスター、及び映像特典など付け加えたファン向けの作品である。お店でCDを購入しワクワクしながら家に帰り早速オーディオのCDトレイに置いて再生してみたのだが...おかしい...音が鳴らないのだ(汗)よく見てみるとトラック1は映像でありPCでないと再生できない仕様になっているみたいだ。おいおい(汗)この辺はもっと考えて欲しかったな。。と言う事で本番は2トラック以降と言う事になっている。さてこの音源に入る前に収録されている映像なのだがカナリ逝ってマス。。ダークなKEYと呪術的なセリフの語りをBGMにスーツを着た男が下着姿の女性をいたぶり、死に至らせると言った内容だが...終始モノクロで気持ち悪い。時々チラチラと入り込んでくる女性器のモロ動画などなど...刺激的でサタニック極まりない...怖いです。発禁モノである。
で、本編の音源の方だが4曲の未収録音源、WATAINとのスプリットEPから一曲、1996年の2本のデモ音源が詰め込まれておりファン及びマニアは必聴と言えるだろう。未収録音源はコレまでのアルバム同様、打ち込み要素を含むスウェディッシュなブラックを貫いているのでその手を期待する人にとっては安心して聴ける出来となっている。一方1996年の2本のデモ音源だが実に妖しい雰囲気の中凄い勢いの打ち込みドラミングで音がぶっ壊れ気味(笑)特に1STDEMO音源。お腹いっぱいにDIABOLICUMワールドを体感できる好盤と言える。

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