DISGOGE(Mex)

”Chronic Corpora Infest”
 メキシコのGORE GRINDの1ST。ジャケを見ても分るようにイメージも音もGOREの路線を徹底した究極形態。こもり気味の音質でスプラッター映画さながらの効果音にのせて怒涛のように突っ走る。グチャグチャと生々しく汁っぽいSEが強烈な為、人によっては吐き気を催す場合があるので気を付けて欲しい。(笑)それなりの覚悟がないと最後まで聴くには少々辛い内容である。だが楽曲における展開がナカナカこの路線としては緩急が付いている方なので聴きやすい方である。地を這うようなリフを軸に終始ドロドロとカンニバルな曲調である。また時折巻き舌で叫んでいるようなVoスタイルも面白い。汚いカエルみたいな..(笑)俺自身2NDから彼らの作品に触れたのだが2NDよりは曲の輪郭がハッキリしているので聴きやすい。とても人様にオススメできる代物ではない為購入の際には気を付けた方が無難。GOREファンは即買いでしょう。
”Forensick”
 メキシコのGORE GRINDの2ND。1ST同様コレは病的!ジャケも強烈だが中身も強烈。凄く生々しいSEから始まり(鈍器のようなモノで殴られ血が飛び散るような効果音。ドシャ!)一気に噴出する悪趣味なノイズの塊。また何を言っているのかが全く判らない獣のようなVo、炸裂する狂ったようなドラムとどれをとっても極端極まりない作風。終始ドロドロとした暴力的で嵐のようなノイズが陰惨な殺人風景を連想させるに至る。1STより更に凄いことになっており完全にイってます。聴きやすい、聴き難いと言ったレヴェルではなくただひたすらに暴力的。個人的にはVoがたまに「キャ!」とか単発で奇声を上げてるところがなんとなくカワイイ(?)と思った。(笑)ジャケットはこの手ではお馴染みの死体の写真。ってコレは一体どうなってるのでしょうか?人の股間から眉間をえぐられた子供(にみえる..)が出てきている様に見えるが...見れば見るほど不思議だ。また中もゴアゴアな写真のオンパレードで吐き気を誘発させる。コアなGOREファンは必聴モノ。
”Necrholocaust”
 メキシコのGORE GRINDの3RD。前作までのグチャグチャした病的な世界観は減退。その代わり整合感が大幅にアップ。結果、グラインドからデスメタルに歩み寄った作品。しかしながら猟奇性を一切失わない所は流石。カッコイイ!前作のようなグチャグチャした音がタマラなく好きだったんだが、これを聴く限りこういう路線も全然イケてる。ゴアなSEは最低限に抑えられており、それらに決して頼らない猟奇性が楽曲から脈々と感じられる。実はゴアなSE、個人的には期待してたりしたんだけどね(笑)これでも彼らの中では一番マトモな作品と言える。しかし成長したなぁ。ゴア/デスメタルとして実に秀逸な出来である。
”Gorelics”
 メキシコのGORE GRIND/DEATH,,音源寄せ集めという非常に有難いCDである。過去のプロモ、スプリット、デモ、リハーサルからチョイスされた楽曲群。ただ一言、「素晴らしい!」と言う言葉しか思い浮かばない(笑)物凄いGORE振りを堪能できる作品っつーことで流石だな〜。当然、寄せ集めと言うことで各楽曲ごと音のバラツキがあるが、音は良くも悪くもDISGORGE!どこを切ってもである。個人的に猟奇性というかグロテスクなエゲツなさはもはや他の追随を許さないと思っている。初期マテリアルも素晴らしい。意外にも楽曲の輪郭がクッキリしており聴きやすい。余談だけど初っ端のSEが個人的に気になるのだが。「ヴォミタ!」(?)と連呼するんだがなんかタマラなくツボでした(笑)

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