DIVISION ALPHA

”Fazium One”
 フランスのインダストリアルメタル1ST。通好みで一癖も二癖もある音源をリリースしているHOLY RECORDSからのリリース。インダストリアル要素を大フィーチャーしたデジタルメタルでありダークなテクスチャーを施してある音源である。時折ロックっぽい要素も含み個人的には気に入った作品。デス/ブラックの要素はそんなに無いモノのゴシックっぽいVo、エフェクトがかかったVo、ズッシリした刻むリフ、ミドルテンポでジワジワ盛り上げていくリズム隊...アグレッションでは無く雰囲気で勝負していると言えるだろうか。このデジタルな感覚が好きになれるかがポイントとなってくる訳だが盛り上がる所は盛り上がるので興味が沸けば聴いてみるのもいいかも知れない。なんかギターの音色が妙にカッコ良い。
”The Dekta Release”
 フランスのダークなインダストリアル2ND。前作同様プログラミングされた楽曲にへヴィなギターが絡みつくダークな楽曲。少しゴシックっぽいダークなVoを軸にコンピュータ制御された楽曲がココに観ている人にとっては好みを分けるところだと思う。だが雰囲気が前作にも増して非常にダークであり近未来の不安感、荒涼感と言った雰囲気が明確に伝わってくる。その手法も実にわかり易く楽曲の端々に雰囲気ある空間を設けたりしてメリハリもある。そこに突然入り込んでくる鋭く重圧感あるリズムが飛び込んでくると言った仕様である。個人的にこの雰囲気が物凄く刺激的で前作同様すっかり気に入ってしまった。この辺のスタイルはあまり詳しくは無いが雰囲気を重視したい方にはオススメできる物件である。ひょっとしたら今時のインダストリアル要素が含んだブラックメタルが好きな方にも対応し得るかもしれない内容。

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