HAEMOTH

”Satanik Terrorism”
 フランスのブラックメタル1ST。アルバムタイトルがなんともそそります(笑)疾走モードになるとドラムのシンバルがシャンシャンと喧し過ぎて殆どノイズと化した演奏が凄い(笑)。実に破壊的で凄みを際立てる一つの要素となっている。また、Voも凄くヘイトフルな高音絶叫で気合入りまくり。楽曲はノイジーかつRAWでありながら疾走、一転してスローダウン...とちゃんとした展開をバッチリこなしている。曲によってはスラッシュメタルっぽい曲もあり、少なからずとも初期BATHORY辺りの血を受け継いでいるんだなぁと感じた次第。嵐のようなノイジーさでかっ飛ばす冒頭から荒涼としたブリザードリフに繋ぎ、その後力強いリフで展開する7曲目なんかはカッコ良い。
”Vice、Suffering & Destruction”
 フランスのブラックメタル2ND。基本路線はやはり前作の延長線上ではあるが少しばかり路線を変えている。より展開を増しダイナミックかつ力強くなったのである。只管ジリジリしたノイジーなギター、邪悪な気合いを振り撒きつつおどろおどろしく仕上げている。楽曲が雰囲気重視に寄りはじめており個人的には嬉しい内容。以前ほどドカドカ疾走する路線では無くなったが邪悪度は確実に上がっている。#5の中盤の魔の咆哮には鳥肌が立つ次第。ブラックメタルとしてレベルが上がったと思う。

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