HARAKIRI

”Reverence For Madness”
 US産ブルータルデスメタル1ST。「ハラキリ」と言うバンド名がメチャクチャ気になり遂に購入に踏み切った次第である。ハラキリでっせ、ハラキリ。(笑)インパクトの強い名前だなぁ..と前々から思っており聴くまでは正体不明のバンドであった。で肝心の音源の方だが名前とは裏腹の真っ当なB級ブルータルデスであった。若干こもりがちな音質から繰り出されるヴンヴン唸るストロングなギターリフに複雑になり過ぎない楽曲で攻め立てるといった感じである。ファストパート〜スローパートまで幅広く織り交ぜ展開に幅を利かせてあるので(曲によってはメロウなパートやアコギが一瞬入る部分もあり)どうやらブルータル一辺倒でも無いようである。結構工夫は凝らされているように感じるが一線で活躍している大御所を揺るがす程のモノかというと...「う〜ん。。」となってしまう。これぞB級デスメタル!この辺は映画と同じでB級ならではの味は充分にあると思う。よってデスメタルマニア向けと言えそうだ。(笑)余談だがラストの曲の後は無音状態が続くのだが...最後に何かあるだろう、と思ってたらそのマンマ終わっちゃって切なくなった。。それと最後にジャケが異様に気持ち悪い
”Vituours Symtoms”
 US産ブルータルデスメタルバンド、ハラキリの6曲入りMCD。前作の実験だと思われるメロウなパートやアコギが絡むパートが完全に無くなった事により方向性が絞られたように感じられる。しかも音質、楽曲のまとめ方などがグンと上がりアグレッションが明確に表に出るようになってきた。前作より楽曲が心持複雑になり演奏の切れも増したように感じられバンドとしてのレベルが確実に上がっていると言える。スローパートが少し減った事から路線もより明確化されたのではないだろうか?曲も短く一気に噴出するテンションの高いナンバーのオンパレード。安心して聴ける内容であろう。前作で感じられたB級っぽさは薄れつつあるのでその辺がネックの方はコレから聴いていくのがよろしいかと思う。セカンドフルレンスに期待を抱かすのには充分の出来。オススメ!
”Twilight Of The Idols”
 US産ブルータルデスメタルバンド2ND。今作で遂に国内盤デビューである。う〜ん正直、意表を付かれたし、カナリ意外だった。「こうきたかぁ〜」と思わず唸ってしまった。(まさかハラキリが国内盤デビューするとは思ってもいなかった/笑)しかし、この作品を聴いて妙に納得...国内盤になるだけの高品質な内容である。1ST〜MCDで培ってきたモノの集大成というべき作品といった印象が強く、1STで聴かれたアコギも装填され、MCDで聴かれたアグレッションも強化の方向で、おまけにテクニカルで緩急自在ときている。路線的にいえばCANNIBAL CORPSEから猟奇的な印象を差し引き、より複雑でブルータルに仕上げている...コレで大体の音は想像できるだろう。複雑に絡み合うテクニカルかつストロングなリフの応酬、そしてブルータルな世界を具体化する低音咆哮デスVo、猛烈な手数足数を武器に複雑なリズムを叩きだすリズム隊、しっかり根底を支える安定したベースライン。ブルータルなデスメタルを構築する要素の一つ一つがハイレベルだと言える。着実に演奏力を高め、楽曲の安定性と演奏のキレ具合が今作の聴き所。質は極めて高い。

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