ISACAARUM

”Curded”
 チェコのポルノ路線のブラック/グラインド(?)2ND。残念ながらブラックメタルをやっていたらしい1STを入手できておらず未聴で変化の程はわからないので悪しからず。音源は絶叫喚きと咆哮を使い分け軽快に疾走していくスタイル。グラインドと言えど時折ブラックメタルのようなリフなんかが出てきているのでどっちだ?ってのはあるがその辺は個人の分析に任せよう(汗)俺はグラインドだと思うんだけどな〜。しかしこの音源、ブラックメタルマニアが聴いたら「これってブラックじゃねーよ」って言うだろうし、逆にグラインドマニアが聴いたら「これってブラックだよな?」って返答が予想されそうな.....そんな音源(笑)Voはグラインドっぽさがあり演奏は意外に明快なメタル寄りだと言う事がそう思わせる原因だろうと個人的に分析しているが...。まぁテンションは高いです。ブラックとして聴くとあまりにもファニー、グラインドとして聴くとメタルっぽさが鼻に付くとか指摘されそう。かといって半端か?と言うとそうでもなく彼らの個性が際立つ作品となっている。まぁ、楽しめる音には違いないと思うのでこの際ジャンルの隔たりなんか無しに聴いてみては如何だろう?因みに俺、好きでっせこのバンド。
”Cunt Hackers”
 チェコのポルノグラインド3RD。路線は前作の延長だが緩急を付けたことにより走りだす部分の勢いが際立ち、音楽的にも大きく成長している。グラインドっぽさも少しは前面に出てきたんではないだろうか?テンションはかなり高くノリも良くスカッとするサウンドが売り。ヒステリックな早口喚きVoと咆哮Voのコンビネーションをうまく生かし疾走感に一役買っていると思う。また、音質が妙にクリアでありゴチャっとしていないので非常に聴きやすい。演奏はグラインドと言うよりかはエクストリームなメタルそのものなのでEXHUMEDとかあの辺りが好きならガッツポーズであろう。
”Meneses:Exorcism”
 チェコのポルノグラインド4TH。ボーナスとしてLIVE映像が入っている。見てる限りではグラインド風のライヴパフォーマンスだ。Voがコミカルかつテンションが高いので楽しそう(笑)音源の方は微妙にストロングな方向へ。曲によってはちょっと怒りが入ったモダンな部分もホンノリと感じさせる。路線は変わらずとも意外とハイブリットな感覚を持ち合わせているな〜ってのが本作を聴いて感じた次第。相変わらず気持ちの良い音源を身上としているようで安心して聴ける内容である。展開も程よく設け流石の完成度。ファンは安心して身を委ねて欲しい。

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