KATHARSIS

”666”
 ドイツ産ブラックメタルLPのCD化!これが1STになる。初期BATHORY辺りが作り出した一連の流れを組むスタイル。ブラックメタルが持つ黒い波動とRawな演奏が素晴らしい。トレモロで荒涼とした雰囲気を醸し出しつつスラッシュ要素を加味し非常にバランス良く仕上げており展開も豊富でありながらストレートに楽しむ事ができる作品である。UG系ブラックの中でも間違いなくトップクラスのカッコ良さ!もう無条件でメチャクチャカッコ良いっす。MAYHEMを意識しているやろ!?と思われる所もチラホラでてくる。#4の最初の方のリフとか結構モロかも...(笑)UGブラックの美味しい所のみを搾り取った様で、ある意味出来過ぎた内容かと思うがコレは必須。ブラックファンは是非!尚、リズム隊がやたら頑張っておりRawさが滲み出ている点も聴き所の一つである。
”Kruzifixxion”
 ドイツ産ブラックメタル2ND。まぁ、ジャケから全て物語っているようにオールドスクールでプリミティヴなブラックメタルをプレイしている。演奏がカナリRawでありドカドカと豪快に疾走する。当然、音質はUGブラックのソレであり初期のBATHORYやDARKTHRONE辺りをもっとダイナミックにしたような感じと書けばブラックファンはピンとくるだろう(笑)ジリジリとしたノイジーなリフにRawでごり押し気味の疾走、時にはミドルパートで緩急を付け、邪悪なVoが全編を支配する。ズバリ、マニア好みのプリミティヴブラックメタルと言えよう。曲間が非常に開いているのが少々残念だが極悪ブラックファンは押さえておいて損は無い。また、異様な雰囲気を漂わせるジャケットが購入意欲を掻き立てるのに一役買っている。(ブラックファン限定だが.../笑)
”Kommando Metal”
 ドイツ産ブラックメタル1996〜1999年にかけて出た音源集。オフィシャルではないと思う。おそらくブートであろう。#1〜7は1998年に出たデモ音源「The Red Eye Of Wrath」#8〜12は1996年に出たデモ音源「Into Endless Chaos」、#13〜20は1999年に出たDEATHCULTとのスプリットから「Trident Trinity」の詰め合わせという充実の音源集。収録されているどの音源にも言える事だがやはりデモ音源という事で音質に難あり。しかも20曲もあるんで正直聴き通すにはかなりの体力が必要(笑)どのデモを聴いてもそんなに路線を変えたという形跡が無い事から初期から徹頭徹尾、同じ路線を貫いている事がわかる。にしても#13〜20は殆ど聞こえないベースラインがシャリシャリ感に拍車を掛けており耳にはあまり良くないし音もヨレヨレ。(苦笑)

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