KEKAL
”Beyond The Glimpse Of Dream” | |
インドネシアのKEY入リメロディックブラック1ST。非常にメロウなギターソロを聴かせ、女性ヴォーカルも導入したスタイルでメロディックデスメタルにも通じるスタイルである。因みにドラムはクレジットが無い為、打ち込みだと思われる。プロダクションに問題があるのか音が少し曇った感じがするのだが分りやすい楽曲群でこれがナカナカ良い。北欧勢のメロディックさとは少し違った泣きが聴ける。(結構、正統派っぽくモロ入ってくる。)Voの声質が初期EMPERORのイーサーン氏のように喚き散らし系であるためその辺がブラック色を強めている一つの要素と言える。曲によっては物凄く美しいゴシックな展開も見せているので非常においしい。(特にラスト曲が強くそう思う)マイナーな物件の中ではかなり出来が良いと思う。少し違うが韓国のSAD LEGENDみたいな質感だろうか?あそこまで徹底してないがそれに近いメロウさである。質こそ上がれば一般リスナーにもアピールできるだろう。 | |
”Embrace The Dead” | |
インドネシアのKEY入リメロディックブラック2ND。こりゃぁ〜ちょっとやりすぎたかな?ってな出来である(笑)どうやら彼らが造り出したい音楽性がブラックメタルとゴシック、そしてクラッシックなパワーメタルの融合との事らしい。と言う訳で結局は極端なメロデス化と言うことになっている。しかしコレがまた何とも言い難く微妙かつ壮麗で面白い作品となっている。聴いた感じではブラックメタル要素を残すもモノの本質的なものはほぼメロデス志向といった方向性、そしてそれらにプラスしてゴシックなメランコリックさに磨きがかかった感じである。攻撃的な部分もあれば穏やかな部分もあり男性クリーンVoも女性Voも前作と比べ物にならない位に大活躍している事から強化する部分が徹底的。まとまりと言った面では多少不安定だが聴かせる部分が多いのも確かと言えるのでメロディ重視派は聴いてみる価値は大いにあるであろう。なんか微妙に凄い。 | |
”1000 Thoughte Of Violence” | |
インドネシアのブラックメタル4TH。まず、聴いてみて感じたのはとにかく凄い進化を遂げた、と言うことだろう。作品ごとに作風を変えているみたいだが...こう来たか〜ってのが正直な感想だ。テクノロジーや様々な要素が入り混じり混沌としているが一本筋の通ったエクストリーム音源に仕上がっている。ストイックな進化とは違い、一旦リセットをかけたと言っても過言ではない位の変化。ホント、プログレッシヴなエクストリームミュージックそのものである。質もかなり上がっており演奏力も向上、その上に構築される楽曲のアレンジの巧妙さ、奇抜さは群を抜いていると思う。コレは凄い!もはやブラックメタルっぽいのは一部のリフと一部のVoのみと言った感じである。インドネシアのシーンでこういう音が出てくるとは思いもよらなかった。。いや、マジで。ひねった音源がお好きなら是非! | |