LIVIATHAN(USA)

”The Tenth Sub Level Of Suicide”
 US産ブラックメタルの1ST。基本は異様にEVILなVoにファストブラックサウンドが絡み付くスタイル。UGならではの音空間が素晴らしい。まさに好きモノにはたまらないサウンドだろう。これぞブラック!ブラックメタルでしか放つ事の出来ない邪悪さ、ダークさはそれらの要素に定評がある有名ブラックメタルと比べても全く引けをとらない一級品。その重要なファクターを悲痛なまでの絶叫Voがぐ〜〜〜んと闇度(病み度)を上げている。ホント聴いている側にも影響が及ぶんではないか?と心配してしまう程。特に#9のもうじき死ぬぞ...と言わんばかりに苦しみもがくVoパフォーマンスは必聴。マジで苦しそう(笑)楽曲も走るだけではなくKEYを絡ませスロー&ミドルに展開する部分もありダークな部分にもしっかりスポットを当てているので鬱系のサウンドとしても好印象。BURZUM周辺や病みブラックメタルスタイルを好んで聴いている方なら間違いなくイケるだろう。この辺の音源にハマッてるそこのあなた!必須ですよ!(笑)全10曲70分弱の暗く湿ったダークな世界観を堪能してみては如何だろうか?これからも変に色気を出さずこの路線を崩さない範囲で進化して欲しい。少なくとも俺の耳は喜ぶんで(笑)
”Verrater”
 US産ブラックメタル、1998〜2002にかけてレコーディングされた音源(Demo?)のCD化。しかも2枚組み!これまた非常に内容が濃い。突っ走る曲アリ、闇度(病み)が強い曲アリと多彩な顔を持つ。
■DISK-1”Schadenfceude”■
 ファストでスラッシーなナンバー、スローで病み度が色濃く出たナンバーの2軸が収録されている。スラッシーな部分もオールドスクール振りが垣間見られ、うまくブラック化した感じで良い味を放っている。相変わらず病んでいる部分は徹底的に病んでおり、「音」に対して面白い拘りを感じた次第。そうそう一瞬だがクリーンVoが聴ける曲があり。
■DISK-2”Kronkheit”■
 さて、74分も続いた闇の旅は丁度折り返しに....っつー事で2枚目、更に69分弱闇空間に突入(笑)。基本的にちょっと変態で病んだ世界観、割と普遍的な楽曲で攻めるている音源と大きく分けて2つの顔を持つ。そうそう、幾つかの楽曲にはMAYHEMの1STを意識してるやろ!って突っ込みを入れたい程、微笑ましい所もアリ。
”Tentacles of Whorror”
 US産ブラックメタル2ND。強烈!邪悪さ醜悪さ闇度(病み度)が物凄い。しかもレベルがグンと上がっており素晴らしい出来!メタル度が上がったが、しっかりと病み度は更なる進化を遂げた感じで進化としては理想的ではなかろうか?やはり最初からそうだったが音に対しての拘りが強く感じられ、それは「不穏」と云う空気を最良の形で表現していると思う。基本は荒々しいファストなスタイルだが曲中に空間を設けたり凄く濃密。時折、語尾に死にそうな声を出すVoが大好き(笑)前半はEMPERORからの影響を少なからずとも感じられるが後半辺りでスローな楽曲が増えてくる。収録タイムは72分強と長く徹底して闇を描いている素晴らしい内容。ここ最近のUS産ブラックメタルは進化していっているがその中でもこのアルバムは注目すべき。

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