MALEFACTOR

”The Darkest Throne”
 ブラジルのシンフォニックなメロディックデスメタル2ND。同郷であるBURIED DREAMSとほぼ同じ路線と言える作風なのでその手のファンは一応チェックしておいても良いと思う。本家に比べるとプロダクションがB級臭さを撒き散らし、楽曲においても多少イモ臭さを漂わす辺りが如何にもな音源である。しかしながら展開しまくる楽曲と乱舞するKEYを聴いていると頑張り具合は良く伝わってくる(笑)あくまで楽曲はKEY大胆に絡めつつメロディアスに仕上がっており、激情デスVoを乗せているといった作風。だが、それと同じくらい力強く普通声で歌い上げる部分も多々あるのが本家とは違う部分であろうか。差別化を図っているのかは定かではないがもう少し、品のあるプロダクションにして楽曲をまとめるともう少し上のランクまで狙えそうだが...。微妙な派手さが好みを分けるところであろう。叙情的な要素が多少安っぽく聴こえてしまうのも微妙に派手なところから感じられるのだと思う。メロデスマニアは喜びそうな逸品なのでこの辺の音源が好きな方は是非。決して悪くないB級品物件。
”Barbarian”
 ブラジルのシンフォニックなメロディックデスメタル3RD。北欧勢がやりそうなメロディアスなリフを軸に疾走する定番メロデススタイル。B級路線としては可もなく不可もなく...といった感じである。そうノリはリアルB級叙情メロデス!(笑)もう少し早い時期にリリースされてれば人気出たかもしれない。。KEYの導入や少しイモ臭いリリカルなギターソロ等、やはり90年代中期に北欧勢を中心に大量に出てきたB級メロデスを思い出さずにはいられない。デスメタルでありながら攻撃的な部分をスポイルし叙情性とメロディを強調したスタイルがお好きなら是非。但し絶対に拭い去ることの出来ないB級の匂いが染み付いているが...(笑)あ、決して悪くないですよ。そうそうPCで再生できるPV付き。

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