Movie Reviews

 もう一つの俺の道楽(笑)についてのコーナー。劇場までワザワザ観に行った映画の感想など。駄文なのであしからず。
尚、作品は順不同ですんで悪しからず。因みに俺のお好みの映画といえばアクション、ホラー、サイコサスペンス等、所謂、娯楽系中心。恋愛モノは...俺には無理(笑)
2004年〜2005年

■ 呪怨(ハリウッド版) ■

 呪怨シリーズを観たサムライミ監督が「こりゃ怖い!」って事でリメイク権を獲得しオリジナルの清水 崇監督にワザワザ撮らせた映画である。もともと怖いという感情は外国と日本でのギャップって絶対あると思う。この作品はそんな所が興味深々だった。ハリウッド はどう料理してくれるのか?そんな思いが今回、この映画を観た動機である。結論から言うと恐怖度は日本版を遥かに凌駕する出来となっていた。久しぶりに劇場で「うわっ!」と小さいビックリ声を上げてしまった(バスのシーンにて意表を付かれました/笑)なんというか... 脅かし方が洗練されており背筋が凍る様な....というよりドキッっとさせられるシーンの方が多いような気もするがもともとあるオリジナルの良い所は残してある。突っ込み所は舞台は日本であるがキャストが外人という....外人で撮る必要があったのかどうか...少々疑問を抱いてしまったが(笑)内容はリメイクという事だけあってホンマに一緒。観た事ある人はホント一緒なんで物足らないだろうか。しかし意味 不明気味だった日本版とは異なり明確に話の全貌が明らかになる辺り、集大成というべきではないだろうか?まぁ洋画のお得意手法と日本の 湿った陰湿な雰囲気が融合していい結果が出たんではないかな?少なくともハリウッド版のリングより良くできてると思う。一家惨殺シーン 、押入れからカヤコの死体がドサッっと出てくるシーン等は見応えあり!

■ カンフーハッスル ■

 小林サッカーのチャウ・シンチーが再び放つカンフームービー。しかも2005年の元旦に封切を持ってくる自体があり得ない(笑) ありえね〜技の数々にズッコケ要素を加味したそのベタなセンスが好きな方にはオススメできる映画である。笑いアリ、涙アリ。ワイヤ ーアクションを駆使したカンフーバトルはあり得ない技を表現するには最高の手法なんだなぁと再認識した作品。笑いだけでは無 く物語中盤で突然訪れる涙を誘う部分とかも入ってきたりする。この部分はホント意表を付かれた感じでイキナリ、ボディブローが入ったの如く涙を誘う。かくいう俺も涙出ました(弱すぎ../笑)核となるアクションもまた本気とコミカルさを足したあり得ない豪快さの連続。人は舞うわ、蹴りで壁を破壊するわ、地面にクレーター作るわでハチャメチャ!何気ないハゲた中年のオッちゃん が異様に強かったりするギャップの面白さは前作の小林サッカーで確立したノリだがより強調されているように思う。何故か異様にカッコイイ。頭を空っぽにして観るには最適な映画。はじめて小林サッカーを観た時ほどのインパクトは無いがあのノリ が好きなら間違いなく観て損ナシ!オマージュブームかどうか判らんがマニアックなところではシャイニングのパロディが印象的。

■ エイリアンVsプレデター ■

 夢の対決!同じスクリーンにビックタイトルのキャラクターが登場すること自体奇跡と思わなくては!つーことで観てきました。 プレデターの方が圧倒的に強いやろ〜と思ってたが...エイリアンも強い!(笑)まぁ、内容はともかくバーサスモノはお祭り気分 で観るべき!エイリアンに思い入れある人、プレデターに思い入れある人、双方に思い入れある人はそれぞれ楽しめますな。逆に 両方観て無い人にとっては疑問符が一杯頭に過ぎると思われる。プレデターを観てない方の予備知識として書いておくとプレデター は狩猟本能のみを生きる糧とする生物で狩りをするために宇宙を放浪しているという習性を持っているという事くらいだろうか。 エイリアンが好きな方にとってはランスヘンリクセン氏が出演しているという事が最大のオマージュとしてニヤリとするだろう。 そう、エイリアン2で出てきたアンドロイド役として印象深かったあの人です。(設定上その人が2のアンドロイドのオリジナルだったそうだ。)まぁ、後半の展開に 萎えてしまう人もいるだろうけど2大キャラクターが同じスクリーンに登場するという事自体、よーやった!と思わねば楽しめません(笑)にしてもプレデターの兵器の数々はやっぱりカッコイイなぁ。

■ SAW ■

 サスペンスモノの中では秀逸!ってか別格だろう。謎めいた状況で話はスタートするので最初から引き込まれる。 理由も分からぬまま朽ちたバスルームに男が2人、対角線上に鎖で繋がれており中心には自殺した男が横たわっており手には拳 銃とテープレコーダを握っている...と言う冒頭のシチュエーションだけでググッっときた。以後、話は緊張感の糸が途切れる事 無く進んでいく。何気ない場面でも伏線が張り巡らされており、観終わった後にもう一回観たら仕掛けがふと見えてきて絶対に 楽しいだろうなぁ。(一回しか観てませんが)監督はジェームスワン氏、コレがデビュー作らしく低予算ならではのアイディア が満載!恐怖感もバッチリあり、ドキドキしっ放し。低予算でも面白いものは作れるぞ!って言う代名詞になりそうな映画である。 ストーリーの巧妙さも長けており、観る者にある程度先を読ませときながらヒネってくる辺り、やられたぁ!って嬉しい悲鳴を上 げるだろう(笑)ストレートに終わるはずも無いのだ。(あんまし書くとネタバレになるので...)ラストの終わり方も素晴らし い!万人には受けないモノの猟奇的で怖い作品が好きなら迷わずコレをオススメしよう。映画好きが撮った映画と申しましょうか ...素晴らしい!

■ スカイキャプテン ワールド オブ トゥモロー ■

 ジュードロウ氏とグウィネス・パルトロウ嬢、アンジェリーナジョリー嬢(ちょい役/笑)が出演。アメリカンコミックを実写に したような内容でした。レトロな空想科学兵器がたくさん登場し、極力色彩を排除した画面のトーンでレトロ感を強調しており中々新感覚に仕上げているのではないだろうか?凄い感覚してる監督だ。方法論、映像は観ていてそれなりに楽しめるモノのやはり物語が弱い。いや、この手の映画はコレで良いのだが...。天空の城ラピュタに出てきたロボットみたいな敵の兵器や主人公が乗ってる戦闘機の無茶な仕掛けとか...(戦闘機がなんと水中に潜る!)正にやりたい事やっている娯楽直球映画。ラストのオチにもニヤリ。こ のノリが好きな人はタマらないと思うし、逆に荒探しする人には楽しめないんだろうなぁ。細かい事気にするな、そんな映画です。

■ オールドボーイ ■

 韓国映画にて今年観た中では一番面白かった。素晴らしいです。タランティーノ氏が大絶賛してたみたいだけどコレ観たら頷けます。確実に。画面のトーンなどアジアンティストバリバリでドロドロとしているが、実にパワフルで救いようの無い究極の復讐劇が描かれた映画である。主人公はある日突然拉致され15年も監禁された挙句釈放され何故監禁されたのかをヘイト値MAXの復讐心を宿しながら突き止めて行くのだが...実は...。これ以上書くとネタバレになるんでこの辺で。実はこの映画、日本の漫画の映画化らしく原作を知らないにせよ本気で面白かった。結構シュールな映像で描かれており、チンピラをバタバタと殴り倒していくシーンではワンカットで撮りきるといったパワフルさ。凄い!また、作品の肝となる復讐の規模のデカさと執念は半端では無い。恐怖すら感じる。怖すぎる...。とにかく観て(笑)口は災いの元と言うがコレは洒落になってないわな。ハリウッド映画には到底作る事は出来ない雰囲気とヒューマンパワーが迸っている。そんなハリウッドでもリメイク決定したみたい。主演は現時点ではジョニーデップ氏らしいけど...。カラっとアッサリ味に仕上がってしまうのではないのかと少々不安。この映画はコッテリ、脂身多めの豚骨味位が丁度いいのだ。観た後、ドスっとキまっせ、ドスっと。ちなみにコレを観てから俺の携帯の着信音は「フェアウェル・マイ・ラヴリー」に早変わり(笑)ワルツ調だが悲壮感の中にも悪意が垣間見れる名曲。この作品にベストマッチしている。劇中にも頻繁に流れ、しかも深い印象を残す....いい曲だ。

■ エクソシスト ザ ビギニング ■

 元祖オカルト映画の最新作にして最初の作品。要するに「1」に至るまでを描いた作品。すなわちメリン神父の過去の話っつーことになります。監督はレニーハーリン。アクション映画が割りと多かったのでオカルト作品はマッチするのかな?と思いきや、途中までは過剰演出する事無くストイックに出来てます。ホラー映画は撮ってもオカルトはどうかな?って感じで期待して観てました。とにかく言えるのは冒頭での大量虐殺後を描く地獄絵図がインパクト大!おびただしい数の死体と逆さ十字に貼り付けられた人間。凄い数である。ブラックメタラーは思わずニヤリとする事請け合い(笑)その他メリン神父の最悪なトラウマとか、「1」のリーガンを彷彿させるイカれたゾンビメイクもお約束、それなりにファンにとって満足行く作品だとは思う。しかし、最後が....。所謂キメの部分がイマイチだったかな?

■ ヘルボーイ ■

 アメコミであった作品の実写版だそうだ。真っ赤な鬼みたいな化け物が主人公。まるで赤いハルク(笑)意外と話がぶっ飛んでて、魔界から生まれた赤ん坊を博士が発見し育て、魔界に戦いを挑むっていう内容。相棒は半漁人と超能力少女、敵は魔界の力を手に入れたナチの残党というぶっ飛んだ内容。しかしながらこのヘルボーイ、行動や言動が人間臭く、恋愛の不器用さや時折見せる人間味溢れる行動など一般人が見ても好感が持てるキャラ作りなのがミソなのだろう。かくして新たなダークヒーローの誕生である。どうやら続編も予定に入っているみたいである。さて、ダークヒーローといえば個人的にまず思い浮かぶのはサムライミ監督のダークマン、後はブランドンリーが演じたクロウくらいだろうか?あれらはカッコイイと思うモノのトンでもない悲壮感が漂っていたが、それらとは一線を画するパターンであった。意外と新感覚かも。ただ、話のもって行き方とかが少々強引で、押しに押してスピーディに一気に見せるといった手法でもないので中だるみが多少感じられた次第。組み立て次第ではもっと面白くなったハズ。総合的に見てまぁまぁかなってのが俺の感想。そうそうナチの残党でガスマスク付けた二刀流のナイフ使いが妙にカッコよかった(笑)

■ ヴィレッジ ■

 シックスセンスを撮った監督の作品。パターンも同じ。所謂、最後のネタが全て。シックスセンスでは不覚ながらオチが読めなかったんで、構えて観てみた(笑)すると、中盤辺りでネタが判ってしまったので微妙に悲しい(笑)見かけはホラー仕立てなんですがそういう見せ方をしなかったら絶対客入らないだろうな〜って映画ということだけ言っておこう。。全編を奏でるヴァイオリンのBGMが閉鎖感を醸し出しており雰囲気がモノトーン調(私的に)なので何時の話?って錯覚してしまうが...まぁネタばれになっちゃうんで伏せときます。森に潜む化け物(?)はスウェーデンのブラックメタルARCKANUMを思い出さずにはいられない!(わかる人だけ判ってくれればいいです/笑)あんまり書くとネタばれになり兼ねないのでこの辺で(笑)

■ アイ ロボット ■

 ウィルスミス氏主演作。ロボットが自我に目覚め反乱を起こすといった至って使い古された定番ストーリー。やはり見所は映像。ロボットの動作や仕草とかホント良くできてます。この作品、家電製品と同じレベルでのロボットの普及が進んでいる近未来が舞台。ふと現代における携帯電話の普及なんかを思い起こさせる。未来にはこんな世界ができあがるんだろうか?あながちありそうで怖い。話はロボット一体が殺人事件を起こしそれを調べる刑事の話で意外とサスペンス色は強い。赤い光を放ちながら暴走したロボットがなんとも不気味。ラストでワラワラ寄ってくるロボットが壮観であった。まぁ、それ程びっくりするような話の仕掛けは無いけど主人公のトラウマのオチとかで話に多少のスパイスが利いていたと思う。まぁ、観る前に想像していた内容より面白かったので良しとします(笑)手堅くまとまった娯楽映画かと。

■ バイオハザードU アポカリプス ■

 プレイステーションで大ヒットしたゲームの映画化で今回は2作目。個人的にゲームの映画化っつーモノは正直、期待できるモノではなく、随分前にやってたストリートファイターの再来か!と不安が脳裏を過ぎったのだがこの作品はシリーズ通して観てもまだマシな方だろう。(ストリートファイターはどうしようもないアホ映画だった/笑)前作同様ミラジョボビッチ嬢が大活躍。随分とトレーニングを積んだんだろうなと思う程。映画の雰囲気は正にゲームでいう2と3って感じ。前作と比べると、アクションが大胆になっているので観ている分には今作のほうが断然面白い。T-ウイルスを打たれ超人化するミラジョボビッチ嬢だが外人が考えそうな大胆なアレンジ。まるでエイリアン4のリプリーを彷彿とさせる(笑)そんな部分が鼻につくかどうかはお好み次第だろうな。因みに俺は教会でのハンターとの戦いまではワクワクして観てました。突如、ミラジョボビッチがバイクで乱入してからは....そっからはバイオと切り離して見るべし(笑)。そうそうCRADLE OF FILTHがサントラに参加しております。劇場では屋根の上で見張ってたSTARSの隊員がネメシスと対面する時にラジカセから流れてた音がそうだと思う。(多分。)

■ ヴァンヘルシング ■

 期待以上でも以下でもなかった中世が舞台のモンスターアクション活劇。西洋の化け物が一通り出てきてお腹いっぱい。ジキル、狼男、ハーピィ、フランケンシュタイン、ヴァンパイア、インプ(?)が大暴れする娯楽映画。映像モノとしては楽しめるが話に奥行きが無く、だぁ〜〜っと終わっていく。主人公が意外とカッコ悪い(笑)見所はやはりVFXを駆使した映像って事でハーピィのお姉さん達や狼男に変身する辺りが見所。中世って事でゴシックかつまじめにダークな部分を期待すると肩透かしだろう。以外にノリが明るい。いかにもハリウッド的な一瞬の楽しさ。後に引くものは何も無い。うん、こう云った映画はこれでいいのだ。

■ LOVERS 謀 ■

 チャン・イーモウ監督作。前作HEROの製作スタッフを集結させて再び描く、美アクション映画。金城武氏とアンディラウ氏、そしてチャン・ツィイー嬢が出演。HEROは結構好きだったので大嵐の中、しかもワザワザ、レイトショーを選んで観に行ってきました(笑)んで、内容は、う〜ん。。(苦笑)話の持って行き方とかすごい強引にも感じるし、そもそも策略自体もなんでそんな事やる必要があるのか?と疑問だらけ。おまけに本来の話の筋から脱線して三角関係を中心に摩り替わる所とかが納得いかなかったなぁ。そんで結局どうなったん?みたいな。真面目にやってるんだろうけど極端に笑える部分や突っ込み所が多いってか多すぎ。。ま、期待してた映像は、やたら綺麗!素晴らしくビューティフル!冒頭のツィイー嬢の踊りの部分とかは素晴らしい。まぁ戦闘アクションもイメージの世界だと割り切れば酔えます。(前作、HEROもそこを割り切れるかどうかで評価も分かれたはず)ホントあり得ないファンタジックなアクションの連続。竹林のシーンでザコ兵が竹の上を走るだとかナイフ(?)のあり得ない軌道だとか。リアルなアクションを期待すると肩透かしくらいます。因みに各キャラクターは青姦が大好きらしい(笑)


■ リディック ■

 正当なB級映画を金を掛けてやりました!ってそのマンマなSFアクション映画。なんでも170億円も掛けたそうな。主演はヴィンデーゼル氏!この人の声メチャメチャ渋くって好きだ。内容は説明不足気味で話の細かい内容までは追いつけなかった...って思ってたら続編だったのね(汗)納得。。前作はピッチブラックっていう映画だったらしい。これ観なきゃ始まらんわなぁ。。って事で人物の関係とか少々動機付けが弱いなぁと思ってたんだが前作観れば解消されるんだろうか?まぁ、そんな細かいことを気にせず「一匹狼が悪の軍団をブっ潰す!」ってコンセプトはそのまま楽しめます。それにしても世界観はB級ならでは!ズバリ超好きな路線。3つの惑星が舞台になるワケだが氷に覆われた極寒の惑星、砂漠の惑星、灼熱の惑星(昼は700度、夜はマイナス300度って...)のそれぞれのビジュアルが作り込まれております。偵察兵が妙だったり小道具や兵器に至るまでイチイチB級だ。宇宙を制覇しようとしているネクロモンガーって部隊もあんだけ文明が発達しているにも関わらず斧で襲い掛かってきたりと微妙なアンバランスさがタマラナイ!(笑)ヴィンデーゼル氏扮するリディックも無敵と言える位強いし、実に爽快。ナイフ主体で戦うなんてカッコイイねぇ。気になった部分では殺人容疑で5つの惑星から指名手配され、賞金まで掛けられているリディックであるけど最後までワルに見えなかった辺りかなぁ。ともあれ、B級アイディアひしめくビジュアルと金の掛かった映像、ヴィンディーセル氏のカッコ良さを堪能する豪華B級映画!B級好きにオススメ!

■ キングアーサー ■

 ジェリーブラッカイマー・ブランドな作品。なんとなくレイトショーで観てきました。アーサー王、ランスロット、エクスカリバーという単語のみを知ってるくらいで実際、物語自体はよ〜知らんと言ったワケで大した期待を寄せていたわけでもなく暇つぶし的な感覚で望んだが個人的に結構イケました。もっとファンタジーなモノだと思ってたんだが...う〜ん実に男臭い内容。後々、考えたら印象に残ったのは氷の湖の戦闘シーンで氷を割る男の活躍とアーサーがエクスカリバーを抜くシーン位かな?(父の形見の剣だったとは...もっとスゲーもんだと思ってました/笑)悪役マニアとしては(?)サクソンの頭領なんかがいい味出してたと思う。個人的なダメ出しやけど最後のほうのエロシーンは全く不要!いらん!って思ったんだがどうでしょう?そこまで結構、硬派でストイックやったのにねぇ。まぁ、映画的に入れておけ!ってな感じかな?ラストの布石として考えると当然と言えば当然やけどね...。まぁ、ともあれ作品自体はブラッカイマー印がシッカリ刻印されてますな。映画観終わった後の後味なんかが特に。ちょっとしたアルマゲドン風味(笑)って感じで。悲しませて、後はハッピーというアレですわ。そうそう、このページ的に音楽の話題に無理矢理繋げようと思うと...ペイガンメタルが聴きたくなる事請け合いかと!(笑)


■ マッハ!!!!!!!! ■

 タイ映画(!)トニー.ジャー氏主演作。アクション純度100%宣言!と銘打たれた本作品、実は本国で公開されたのは去年だそうだ。いやいや、そんな事はどうでもよくって、とにかく凄い。出演者の方々、皆で身体張りまくり!ザコ役も、勿論トニージャー氏もムチャクチャ頑張ってる!いやぁ〜ムエタイは最強の格闘技だ!間違いない。と呟いてしまいそうな荒業の連続。空中回し蹴りにしても蹴り足でなく軸足で蹴ったり普通できるか!?とか無茶な荒業やっておられます。頑張ったら竜巻旋風脚できるんちゃう?(ゲームネタでスマン/笑)まぁ、とにかく身体を張ったアクションを心ゆくまで楽しめる。その昔ジャッキー映画であったスタントは使わず身体を張ってやる!って精神が脈々と受け継がれております。これこそアクションスターの精神だ。そう感じる。最近ではこういう身体を張った映画って少なくなってるんで存在価値ってのは相当あると思う。とにかく走る、蹴る殴ると古き良き香港映画路線を堪能できる。ストーリーなんてもんは二の次三の次!これぞピュアなアクション映画!身体張ってなんぼの世界。ええもん観ました。

■ シュレック 2 ■

 CGアニメーションを余す事無く堪能できる娯楽中の娯楽作品。動いている映像は100パーセントCG。いやいや、下手なVFX映画より金かかってるんではないかな?もう惜しげもなくって感じ。(そりゃそうだ/笑)内容は彼女と行くならこんな映画、家族と行くならこんな映画。ってな感じ。けど結構やってることはエゲツなかったりするし(笑)映画のパロディも入ってきたりする。(ピノキオがある映画のパロディシーンをやるんですがメッチャ笑った!)子供向けと思いきや、大人が観ても全然楽しめるのが良い。悪いところが見当たらず久しぶりに純粋な気持ちで向かい合えた作品だ。内容も前作より数倍は面白くなってるし、肩の力を抜いて観れるってのが実によい。もうゲラゲラ笑ったし、とにかく最高!。大満足。因みに観に行ったのは字幕版でなく日本語吹き替え版。シュレックの声当ててるのが前作同様ダウンタウンの浜ちゃん。ですんで関西弁炸裂。字幕版とまた印象違うんだろうなぁ...。字幕でも是非観たいなぁ。長靴を履いた猫のつぶらな瞳、あの攻撃にはヤラれるわな(笑)2004年夏休み映画はこの作品と、スパイダーマン2でOKでしょうな。観て損ナシ!そうそうエンディングは最後まで見よう。前作観てた方にはニヤリとする結末があります。

■ スパイダーマン 2 ■

 サムライミ監督、同名のマーブルシリーズを映画化した第二作目。いやぁ〜面白かった!前作を軽く凌駕しちゃってます。CG満載のスピード感溢れるアクション、ヒーローでありながらヒロインとの関係に悩み抜く若者の葛藤を描いている。主に主人公の葛藤についてを明確に描いているんで単なるアクション大作になってない。いや、冗談抜きで先日見た「ブラザーフッド」より数倍泣けると思うよ。特に主人公の人間的弱さが共感できたなぁ〜。ヒーローはこうあるべきだ!って姿を魅せてくれます。最近のヒーローモノが失いかけてたモノを見事に取り戻してますな。高速で暴走する電車を食い止めるシーンがメチャ良い!カッコイイぞ!スパイダーマン!今回の怪人はDr.オクトパス。核融合装置を操作する為に作られた4本のアームなんだが実験お披露目中に暴走して怪人になるシチュエーションが実にマーブル的。個人的にツボだなぁ(笑)いやぁ、大満足。大人も大いに楽しめるし、今時のお子様にも是非観て頂きたい、そんな映画ですな。娯楽度5つ星あげます(笑)前作を観て無くてもそれなりに楽しめるが、世界観に浸るなら絶対に前作を観ることをお勧めする。3も公開予定だとか...。次回の怪人は「ベノム」辺りが出てきて欲しいなぁ..と期待している。

■ メダリオン ■

 ジャッキーチェン主演のアクションコメディ映画。なんでも50作品記念だそうで...本人ももう50歳くらいじゃないかな??しかし老けたなぁ...とシミジミ思う。全盛期ほどのキレは無いモノの身体を張ったアクションは健在。VFXやワイヤーアクションとか使ってるけどこの歳でこの動き、そうそう出来ませんぜ。さて、内容は....閉口するほど内容が無い(笑)アクション映画はコレでいいのだ!ってのを極端にした感じである。ゴールデンチャイルドとか今年公開されていたバレットモンクっぽい系列の映画。チベットネタですな。代々伝わるメダルを手にすると不死身になると言う設定自体、薄っぺらさが丸見え(笑)それを狙う悪役とそれを追う刑事の話。う〜ん単純。何事も強引に展開して行き一気に駆け抜けるお間抜け度満載のどうしようもない映画!コメディ色を強めてるジャッキーの相棒がこれまた微妙な感じで。メダルを持ってた子供もなんかも、やる気があまり感じられない始末(笑)...けどジャッキー頑張るみたいな(笑)なんというか観終った後にワンテンポ遅れて笑いがこみ上げてきた次第。一緒に行った連れと何故か大爆笑。久々に笑いすぎて涙でたわい。。この映画に散りばめられているギャグに対してではなく、作品自体のバカバカしさに。。「な、なんじゃこりゃ〜」ってな感じでね(笑)多分、ジャッキー映画で無かったら怒り狂って帰った事だろう。この時代にコレは....。。けどね、笑えたから良しとする。連れ曰く、久々にハッピーになれた!だそうだ(笑)

■ ブラザーフッド ■

 今や映画ファンに熱い注目が寄せられている韓国映画の大本命。「シュリ」を撮った監督が放つ戦争映画。前評判がハンカチ用意しとけっ!って位の泣かせる映画だそうだが、残念ながら俺は一滴の涙もこぼれなかった映画である(笑)個人的に通常あり得ない位、気色悪い兄弟愛と懸命に泣かそうとする見え見えお涙頂戴ドラマが鼻に付きすぎて、駄目だった...どうしても泣けない!まぁ、周りの観ている人たちは号泣の渦だったんだが...。ピュアな人が観たら泣けるんでしょうな(笑)戦争のシーンはプライベートライアンに使われた手ブレ感を生かした臨場感のある撮影法で撮られており、エゲツないシーンの連発。この辺は駄目な人は駄目なんだろうなぁ。脳みそ飛び散ったり手が吹っ飛んだり、死体の山、山、山。それなりにリアリティもあり臨場感溢れる映像は凄かったと思う。しかし残念かな、兄弟愛というこの映画の肝の部分があり得ない位のベタさだったので個人的には共感できるモノではなかった。突き詰めるとお国柄の違いかな?俺にも弟が2人いるがこれほどの思いは無い(爆)

■ デイ アフター トゥモロー ■

 ローランドエメリッヒ監督作品。この人の映画っていつもスケールがデカイ。インディペンデンス・デイとかハリウッド版ゴジラとか...。とにかくデカイ(笑)そんな監督の最新作は当然今回も負けずと馬鹿でかい。それは地球規模にまで発展(笑)地球の温暖化が原因で自然界の歯車が狂い始め大嵐が地球を襲うと言うもの。所謂、パニックモノの集大成みたいな映画である。地球の温暖化という環境問題にメスを入れ、VFXを駆使した津波や竜巻が街を崩壊させて行く様を家族愛なんかを軸に描いている。ぶっちゃけ、公開前にバンバン流れていたTVのCMが全てみたいな....(苦笑)父と息子の家族愛なども意外と淡白な印象で感動モノかと思いきや全く泣けない。時間の配分をもう少し考えたほうが良かったんではないか?と素人ながら思った次第。前半に父と息子のエピソードをもっとねちっこい位に描いておいた位の方が良かったと思う。期待以上でも期待以下でもなかった....というか内容はある程度予測は付いてたんだけどね。まぁ、観るなら設備の整ったブルジョア環境か劇場で。

■ クリムゾンリバー2 ■
 
 リュックベッソン脚本、ジャンレノ主演作シリーズ二作目。オカルトタッチのサスペンスアクション映画。実は前作を観てないんですよね(笑)予告編を観て漂わす雰囲気が個人的にツボだったので観にいってきました。そういえば前作は時間の都合上見逃したのを思い出した。。さて、内容はキリスト関連でお馴染みの12人の使徒と同じ職業、同じ名前の人間が次々に黒装束をまとった謎の軍団に殺されていき、それを調査する警官のお話。オープニングから漂わす雰囲気、話の題材とかブラックメタルファンの方々はゾクゾクするような内容(笑)ま、ともあれ、感想は....内容云々より映像でしょうな。特撮が凄いとかではなく、場面、場面のムード作り。ハリウッド映画には無いフランス映画独特のダークでジメっとしたトーンが良い味だしてたと思う。印象的だったのはスーパーマーケットでのサスペンスシーン。中々の映像編集を見せてくれたと思う。物語の内容は正直イマイチ。修道院の壁の中から死体が出てくる冒頭で期待させられた猟奇サスペンス色は実はオマケ程度のモノだった。そこを期待しただけにイマイチ感が拭えないっす。。因みに俺がツボだと思った予告編の雰囲気はオフィシャルサイトにて味わうことができます。人にもよるが面白そう!って思うわな。つくづく上手いなと...。あ、そうそうロードオブザリングでサルマン役してたクリストファーリー氏が出てます。

■ ランダウン ロッキング.ザ.アマゾン ■
 
 当初、「21グラム」を観に行く予定が時間の都合上、これに変りました。次の上映まで2時間は待てないって..(笑)まぁ、なんの期待もせず、暇つぶしに劇場へ。。が、その割には楽しめたなと。内容は簡単に言うとインディージョーンズ的なお宝探し+肉体派アクションの組み合わせ。要素としては後の要素のほうが濃い。プラスして随所にコメディ要素も入り込む定番娯楽映画である。タフでなければ生き残れない!とのキャッチフレーズ通りのハードな心臓破りのアクション映画。ニューアクションヒーローと謳われた主演のザ・ロック氏だがWWEのスーパー・スターだとか...。スコーピオンキングにも出てたそうな。(観てない)ラストの方で披露する2丁拳銃ならぬ、2丁ショットガンは少々無理があるモノの様になってた。リロードアクションが中々カッコイイ!そうそう何気にB級映画の悪役といえば大御所かも知れないクリストファーウォーケン氏もでてたり..。冒頭で誰もが知っている超有名アクションスター(あえて名前は伏せておこう/笑)がワンシーンだけ登場したりと小ネタもあり。あ、忘れてた(汗)バレットモンクに出てたショーンウィリアムスコット氏も出てます。この作品のコメディ色を強めさせている重要な役柄で。クリスチャンスレイダー氏を多少ヤンチャにしたようなルックスの彼だが、果たしてブレイクするか!?

■ 21グラム ■
 
 さて日を変えて目的であった「21グラム」観て来ました。ショーンペン氏、ナオミワッツ嬢、ベニチオ・テル・トロ氏の壮絶なる演技のぶつかり合い。切なくも痛々しくい妙にリアルで重い映画である。観客を突き放すようにストーリーの時間軸を粉砕し、その断片を継ぎ接ぎでみせていき、最後で合点する構成をしているので何の予備知識無く観ていると「アレ?」ってなるだろう。しかしながら荒くリアルな画面のトーンと各俳優による実に人間味溢れる演技で最後までしっかりとみせる、もとい、魅せるパワフルな映画。まぁ、時間軸を普通ににみせて行くより、3人の置かれている状況や感情が逆に生々しく印象的で良く伝わったんではないかな?そういった手法なので評価は分かれると思う。個人的には散りばめられたエピソードが最後でキッチリ収まって行く内容は観ていて気持ちよかった次第。ズッシリと重圧な人間ドラマが見た後の後味を何とも言い難いモノに仕上げている。各々の感性はあるだろうが余韻を残すのは間違い無く、21グラムと言う魂の重さを噛み締める事になるだろう。....それでも人生は続く...と言う台詞が妙に重々しい。

■ DAWN OF THE DEAD ■

 待ってました!ゾンビ映画!(笑)78年にゾンビ映画の金字塔を生み出したジョージ・A・ロメロ監督作品の同名映画のリメイクがコレ。大昔にビデオで観た記憶があり、詳細こそ覚えてないが相当なインパクトがあったんで楽しみにしてたタイトル。早速劇場に観にいきました。まぁ、なんとも報われない無慈悲な映画だこと(笑)映画が始まって10分しないうちにゾンビがワラワラ登場します。当然即効大パニックに陥り逃げ惑う人達。事の発端の説明など全くなく最後までゴリ押しで突っ走るブルータルさ!良いねぇ。それと今までのゾンビのイメージって動きがヨタヨタで鈍く、単体なら簡単に逃げ切れそうな感じであったが、今回は全速力、しかも大勢で生きている人間めがけて猛スピード走ってきます(笑)振り切れないってアレは。。そこが絶体絶命の緊張感を醸し出している一つの要素になっていると思う。ぎゃ〜ぎゃ〜言ってる間に終わる映画だが意外にもゴアなシーンは少なめ。昔、見た記憶では人を襲い、内臓を引き摺り出して喰う猟奇的なシーン目白押しだったが敢えてそういうシーンはチラリズムで押さえてあるので苦手な人も対応できるでしょう。映画を観終わって劇場を立ち去り、人ごみの中にまぎれて帰ったワケだが、この人ごみがゾンビだったら...と想像すると流石に助からないなと考えてしまった。だって今回のゾンビは全力疾走ですから(笑)あと最近の特撮映画はCGを駆使した所謂VFXモノが大半を占めてますがコレに限ってはそういった部分は無く、あくまでオールドスクール精神にのっとった特殊メイク(SFX)に拘っている辺り職人魂を感じた次第。ラストは....好みでしょうなぁ。俺は好きな終わり方だが。一般的な感想だと「はぁ?なんだコリャ?」でしょうな(笑)

■ テキサスチェーンソー ■

 「悪魔のいけにえ」のリメイク。実際にあったという事件が元となっており、実話に基づいて作られているらしい。ぎゃーぎゃー逃げ惑う若者をチェーンソーを持った狂人とイカれた一家が追い掛け回され殺される惨劇。追いかけられる恐怖、まぁ単純に怖い。80年代前半に大量に出た「13日の金曜日」スタイルの懐かしい感覚が蘇ってきた次第。う〜んオールドスクール。それにしても冒頭で自殺する女の子が股間から銃を取り出すシーンがあったが....そんなトコに隠してたのか!?まぁ、拳や頭が入る昨今、銃ぐらいは入るかな?..なんて考えてしまった(笑)

■ ペイチェック ■

 ジョン・ウー監督作。原作はマイノリティリポートの人って事でズバリSFです。仕事を請け負って仕事が終わったら情報漏れを防ぐために記憶を消され、報酬を貰う男の物語。3年仕事を請け負って3年の記憶を消されるワケだが報酬が支払われず(自ら蹴っている)代わりに19個のガラクタを受け取る...そして何故かFBIに追い掛け回される。過去に自分は何をしでかしたのか?ってのを探る映画。まぁ、19個のアイテムが物語の鍵を握り、主人公の運命を切り開いていく。そんな要素がゲーム感覚。ウー監督だから当然アクションも見せ場アリ、定番の白いハトも飛びます(笑)ただ、ウー監督色が薄めなのがファンとして残念。(ハリウッド進出してドンドン薄くなってるような...)記憶を消して大金を手に入れる事が実際可能ならあなたはやりますか?

■ レジェンドオブメキシコ ■

 ロバートロドリゲス監督、アントニオバンデラス主演作。そう「エルマリアッチ」「デスペラード」に続くシリーズ第3作目。ギターケースに銃を仕込みバッタバッタ敵をなぎ倒す痛快ガンアクション映画である。「復讐を奏でるギタリスト」というキャッチフレーズがカッコイイ。終始、物静か、かつ熱い演技は彼が出演している作品の中でも最もカッコ良いハマリ役だろう。ジョニーデップも汚れFBI役で登場、(後半エライ事になります。)ミッキーロークも味のあるボスの片腕役として...そしてボスは個性派ウイリィアムデフォーとまぁ、濃いメンツ(笑)内容は薄いがカッコよかった映画。