MYSTIC FOREST

”Green Hell...”
 フランスのブラックメタル1ST。私的に音に関してコレはツボです。タマラン。。ホント、ブラックメタルとして非常にカッコ良い音作りと言えよう!ジュワ〜〜っとノイジーなギターノイズに邪悪な絶叫Voはお約束。ノイズ塗れではあるがほんのりクラシカルでメロウなメロディに荘厳なピアノが絡むと言う一種独特の美と醜の対比を聴かせくれる。また、狂おしい速弾きギターソロなんかも随所で乱舞しまくりその導入の仕方が気持ち良いくらい大胆だ。だが口が裂けても高品質とは言い難く、ある程度マニアックな音をしているのでマニア向けとも言えるかもしれない。曲の終わりも中途半端かつ投げやりに終わったりする部分が気になるが楽曲自体は非常に美しい。矛盾しているが美しきノイズブラックと言えようか。尚、アルバムを通して何故か岩に打ち付ける波しぶきの音や清々しい泉が湧き出る(?)SEもフンダンに盛り込まれている...自然派と言う事なのだろうか?対照的に音は凄まじいのだが...(笑)そう言った要素を含め楽曲全体に幻想的な雰囲気が滲み出ている辺りもポイントの一つになっている。この作品は是非ともブラックマニアに聴いていただきたい作品である。GREAT!
”Wellcome Black In The Forest”
 フランスのブラックメタル2ND。前作の延長線上、少しメタル寄りになったが何も言うことはない(笑)今作も相変わらず美しくも破壊的かつノイジーなブラックメタルを披露してくれている...しかし...め〜ちゃくちゃカッコ良いやんけコノ野郎!!!って事で私的にツボ過ぎます。。ノイジーな激しさと美しさが共存するこのバンドならではの個性は最大限に発揮されていると思う。今回はピアノは控えめで(大乱舞する曲もあり)基本的には狂おし速弾きギターソロでメロディを醸し出している辺りは前作同様。新しい試みとして女性Voも導入している。よってゴシカルな印象も増しているが基本的には延長上である。曲自体がメロディアスであるが決してヤワではない所がポイントである。このバランスが絶妙で乱雑なプロダクションのせいか突っ走るところの勢いが異様に凄まじく迫力がある。ブラックメタルとしてのVoの邪悪さ、演奏、プロダクションのヤバさ、そして相反する美しい曲の流れと噛み合わないようで噛み合っている絶妙な逸品。ホント個性あるわ。。恐るべし!GREAT!!!
”Waltz In The Midst Of Tree”
 フランスのブラックメタル3RD。前作より刻みリフが露骨になりメタル色が大幅にUPしている。更にメロディアスさももう一歩踏み込んだ形になっており随分と聴きやすくなった。それに伴い耽美なKEYもより強化され、女性Voの役割も大幅にアップ。また前作、前々作で炸裂していた乱雑なプロダクションも多少だが改善され整合感が増し洗練された。結果的に耽美性を伸ばし、邪悪さはほんの少し減退しているが曲のバラエティは確実に増している...と、まぁ、こう書いてみると全てにおいてより一般的にパワーアップを遂げていると言う事に気付く。(笑)でも基本的には元々ある楽曲のアレンジが多彩になっただけで特に変りは無いと言えるだろう。また今回の面白い部分としてはクラッシックからの引用もあり結構露骨で聴いていて楽しい部分が挙げられるだろう。(わかり易い部分で言えば『エリーゼのために』などをそのまんま引用している)今回も狂おしい速弾きギターソロが聴けるし、突っ走る部分は容赦が無いのでソレらを期待していたファンの方はご安心を。何度も言うがこのバンドは素晴らしいぞ!何気に器が大きいのかもしれない。オススメ!

Back