NAER MATARON

”Up From Ashes”
 ギリシャ産のブラックメタル1ST。2NDが個人的にツボだったんで急いで買いに走った1ST。(笑)だがココで聴かれるのは俺が求めていた物とは明らかに違っていた。なんか妙に中途半端でメタル色が強いブラックをやっている。KEYも2NDよりかはフィーチャー度が高く、困った事に若干質が上がっている。(笑)音質から言えば人によってはコチラの方が気に入る人もいるだろうがブラックメタル度から言えばどうも的が絞れていない感じである。個人的な期待感を差っ引いて客観的に聴いてみると悪くないモノの無理してまで聴く程でもない中途半端な超マイナー物件で終わっていた事だろう。ある意味2NDから聴いて正解であった(笑)自称HELLENIC BLACK METAL ARTらしいです。
”Skots Aenaon”
 ギリシャ産のブラックメタル2ND。思いっきり気持ちいい位の北欧スタイルのブラックメタルをやっており寒々しいリフを主体にメロディアスに突っ走る典型的な作風だがとんでもなくツボを刺激しまくる素晴らしい出来である!初期IMMORTALGORGOROTH辺りが好きにはタマらない出来では?と思う。ブラックマニアに大受けしそうな作風でありその手のファンは是非聴いてもらいたい作品である。ガッツポーズ出る事間違いなし(笑)VoもやたらとHATEFULで気に入っている。(特に3曲目後半の叫びがカッコ良過ぎて鳥肌立ちました。。)コレはブラックファンには是非聴いてもらいたい作品である。何故か8曲目がヴァイキング風味。「ほ〜い」とか掛け声が入ってたりして。ブラックマニアは聴いて損なし。的確なツボついてます。
”River At Dash Scalding”
 ギリシャ産ブラックメタル3RD。順当にレベルを上げてきたって感じの作品である。ブックレットに目を通してみるとMZ.412の名が挙がっており、どうやらこの作品作りに関わっているようである。さて、楽曲の方は荒涼とした要素を踏まえつつもブルータルでキレ良く突っ走る元気の良い作品に仕上がっている。前作の路線から明らかに垢抜けた。音の水準が上がったのでブラック特有のアンダーグラウンド臭さが減退。ゆえにレベルが上がったが前作の邪悪さはブルータルさに置き変ったようである。耳障りは格段に良くなっているがコレが良いか悪いかは聴き手次第でしょうな。個人的にはもっと邪悪なVoを生かした作り方をして欲しかったんだが...。出来は良いが印象に余り食い込んでこないって感じ。因みに#9はVED BUENS ENDEのカヴァー。
”Lessons On How To Defeat Death”
 ギリシャ産ブラックメタル、細かいを音源寄せ集めた音源。よって音質もマチマチなのであくまでコアなファン向けの作品であろう。よって1000枚限定。更にはボーナストラックにはLIVE映像が入っている豪華(?)エンハンスド仕様。音は言うまでも無く北欧ブラックメタルスタイル。全体的に決して悪くないが、とりわけて良くも無いといった良くも悪くもファン向けの作品であろう。個人的には#1、#5(←2ND収録曲の別ヴァージョン)、#6辺りは好きな路線。まぁ、ブラックメタラーは2NDから、ブラックは初心者だけど興味ある!って人は3RDから入るのが良いのではないかな?因みに映像の方だが少し見下ろしショットで撮られているが各メンバーの動きが全くと言っていいほど無いのでつまらないかも。あ、DARKTHRONEのアノ曲のカヴァーやってたな。

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