OATHEAN

”The Eyes Of Tremendous Sorrow”
 韓国産のメロディックブラック1ST。同郷のSAD LEGEND辺りと同質のメランコリックさ。のっけから強烈な悲壮感を撒き散らせ幕を開ける。とにかく扇情力が凄まじく悲壮感たっぷりに展開する楽曲は一級品レベル。歌詞は全て韓国語による物だが違和感は全く無し。Voもなんとも感情がこもっていてとても良い。メランコリック狂は聴いて損なし!時折、お国柄が出たような強烈な悲壮感は新鮮さ間違い無し。マジ、キてます。走る部分あり、スローに聴かせる部分あり、女性Voとの絡みありと、とにかくドラマティック。韓国のシーンは意外に侮れないので要チェック!!!コレがリリースされて随分と経つが2NDが待ちどうしい!「う〜ん韓国だから...」と言った理由でこのアルバムが埋もれて行くのはあまりにも悲しい。そう言う人にこそ聴いて欲しい作品。メランコリック狂及びメロディックブラックファンは必聴!
”Ten Days In Lachrymation”
 韓国産のメロディックデス/ブラック2ND。DVDパッケージでありなんだかプレイステーション2のゲームソフトみたい。(笑)ブックレットも説明書みたいになっているし。。さておき、音源の方は冒頭のお国柄がよく出ている凄まじく悲壮感が溢れているイントロから一転して疾走するメロディックデスメタルな曲が炸裂するが....なんだろう...なんか違うぞ...。前作から感じ取れたメランコリックさとはまた違った感じである。確かにメロウ極まりない音源には違いないがメロウさが表立って暗さが無くなったと言った所から感じられるのだろうか?加えてブラック的な部分が少なくなった事から前作が好きだった俺としては肩透かしを食らった感じである。メロデス要素が絶大な為、前作とは違った大袈裟な部分も感じられ素直に喜べなかった。そう言う先入観が無ければそれなりに凄いアルバムだと思うのだが...まぁ一般的に言うとこちらの方が気に入る人は多いと思われるが...個人的には断然1ST。女声も絡み叙情味溢れるギターソロとメロデス好きにはタマラナイ要素がギッシリ詰め込まれているのでその手のファンにとっては良いアルバムとなるのでは?因みにラストはオジーオズボーンの名曲である『MR CROWLEY』のカヴァーである。
”The Last Despretate 10 Years As Ever”
 韓国産のメロディックデス/ブラックメタル3RD(?)新曲、リマスター音源、デモ音源、LIVE音源と色々詰め込まれている。新曲に関してはやはり、もう1STの頃には戻ってくれないのか..(涙)ってのが正直な気持ちなのだが、そういった個人的な固定概念さえ除けば非常に良い楽曲。メランコリックさが極端に強調されており素晴らしい出来であり少しゴシック寄りともいえるだろうか?このバンドではお約束のお国柄が良く出た笛(?)の音色がメランコリックさをダイレクトに表現しており絶品。アルバム全体を通しても、悲しみや絶望感、そして時には優しさ(7曲目の冒頭に感じられる)といった感傷的な要素が楽曲がズラリと並んでいる。まぁB級の域を脱してはいないモノのかなり良いモノを持っていると思う。

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