SATANIC WARMASTER

”Strength & Honour”
 フィンランドのブラックメタル1ST。限定1000枚モノらしい。これぞメロウブラックマニア涎モノの逸品(笑)。適度にRAWな演奏とKEYによる雰囲気作りが絶妙!突進力と言うか妙にRAWなドラムの押しが実に心地よく荒涼とした雰囲気に浸れる作品となっている。加えてシッカリとメロディを醸し出すギター、ココだ!と言わんばかりに入り込むKEYによる雰囲気作り等、最上級UGブラックメタルを堪能できること請け合いである。特筆するは5曲目。この曲に限ってはメロウブラックの名曲中の名曲!と信じて止まない完成度。胸を締め付けられるような感覚に陥り個人的なツボ刺激しまくりでコレさえあれば飯10杯はいける!(笑)何はともあれブラックファンには是非とも聴いて欲しい逸品。勢いと雰囲気のバランスがナカナカ理想的ではないだろうか?完成度高し!ベタ褒めしてるが管理人の好みのため激オススメ!とさせて頂きます(笑)因みにPEST(フィンランド)のメンバーによる別バンドだそうだ。
”Black Katharsis”
 フィンランドのブラックメタルMCD。今回はスロー〜ミドルテンポ中心でジワジワとメロウな楽曲で攻めている。音質も少しへヴィになった感じがして前作と比べるとメロウさの度合いが若干だが薄れた気もする。しかしながらやっぱりこのバンド、メロウさに主眼をおいて曲を作っているのでその度合いが下がってもその本質を失わない程度である。かなり地味なスタイルではあるが好きモノにしっかりアピールできる作品である事は間違いない。個人的にはこの路線で1STに匹敵するメロウさを携えていれば嬉しかったのだが...ちとメロウ度が弱いかな?
”Opferblut”
 フィンランドのブラックメタル2ND。この作品も1ST同様、ブラックマニアは安心印のメロウブラックの決定盤としてプッシュしたい。やっぱり今作も文句無しのカッコ良さ!正直、インパクトは1STの方が断然上だったがブラックファンならまず安心して聴けるだろう。メロウなリフを延々と繰り返すスタイルでモロDARKTHRONEの「Transilvanian Hungar」スタイル。この手のスタイルを志すバンドが沢山湧いて出るのは今も昔も変わらないが、紙一重で凡百バンドとは格が違うといった所だろう。楽曲自体は個性があるわけでもなく実にシンプルかつオーソドックス。装填されてる荒涼感を伴うメロウさがメッチャいい感じで醸し出している。まぁ、単純に曲が良いって事になるのだろう。適度なRAWさも相まってUGならではの雰囲気を純粋に味わえる逸品である。わかっちゃいるけど止められない、まさに好きモノにはタマラナイ音源。ブラックファンはマスト!
”...Of The Night”
 フィンランドのブラックメタルMCD、2曲で21分弱の大作。正直、コレまでの流れからすると個人的にイマイチ。。彼らの要であろうメロウさが弱くなり、荒涼とした雰囲気もちょっと弱くなっている気がする。基本的には以前までやっていた路線なんだけど以前の作品を凌駕しているとは思えない。まぁ、少しだけ新しい試みも導入しているが、成長には繋がっていない様な気がする。曲の終わりにダークアンビエントっぽい展開を絡ませていたりするが一寸無理矢理な気がする。そもそもメインであるリフの反復があまり気持ちよくないのが残念。

Back