TAAKE

”Nattestid....”
 ノルウェーのブラックメタル1ST。荘厳な雰囲気を漂わせながら疾走し楽曲に漂うメロウさとの同調が素晴らしく如何にも北欧勢が醸し出しそうなリフ、空気、そしてそれらをひっくるめた総合的な雰囲気が実に良く出来ている。時折、勇壮な男性コーラスなどを交えヴァイキング風味をあくまで味付け程度でさり気なく導入。加えてベースラインがシッカリしているのでこの手にしては輪郭もハッキリしているので実に聴きやすい。メロウなブラックメタル好きにはタマラナイ音源ではないだろうか?多少音の方はプリミティヴ気味であるがブラックメタルと言うジャンルとして考えたらバランスがよく好プロダクションである。また楽曲に展開がシッカリとあるので聴き飽きない。多少地味ではあるが個人的にこれらをひっくるめて表現すると”聴かせるプリミティヴブラック”といった言葉が思い浮かんだ次第である。余談だがブックレットは全てルーン文字にて記されている。
”...Bjoergvin...”
 ノルウェーのブラックメタル2ND。今回はTRELLDOM/GAAHLSKAGGのドラマーが参加している。まず変わったなと思うのは音質は向上している点であろう。良くなったとは言えやっぱりブラックメタルな音なのでマニアックな方もその辺は安心できる範囲である。やっぱり疾走するメロディアスなスタイルは変わらず。もはやプリミティヴな範囲では語れないバンドになってきたので多くの人に受け入れられる作品になったのではないだろうか?ジワジワと良さが伝わってくる曲作りで聴かせる相変わらずの内容。あくまで頑ななブラックメタルで実に古典的。マニア受けする渋い線をついていると思う。またトラディショナルな部分を匂わせる部分も多少あるのも古典的なブラックメタルの証。これぞノルウェイジャンブラックメタル!今回もルーン文字だらけで拘りが感じられるブックレット、ジャケの病みっぷりは最高。よくよく見ると怖すぎ。。古典的で頑なでブラックとして良いバンドである。

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