THEATRES DES VAMPIRES

”Bloody Lunatic Asylum”
 イタリアのホラー要素満載のホラーアトラクションメタル(?)3RD。一応、一般的にはブラックメタルの範囲で語られるかと思う。徹底したシアトリカルなイメージが何処と無くCRADLE OF FILTHを彷彿とさせ、楽曲自体も初期CRADLE OF FILTHをもっと正統派寄りに仕立てた感じで所謂、真性ブラックメタルとは全く異なり、邪悪と言うよりかは歌劇的な感じ。ジャケとかから見てビジュアルが先行しがちだがナカナカ聴かせてくれる内容なので退屈はしない。KEYの使い方が大胆だが決して派手ではなくゴシックな雰囲気を醸し出していてとても良いと思う。また女性コーラスも散りばめているのでジャケ見たマンマの世界観である。当然真性派には受けない作風と思うがシアトリカルな作風が好きな人にとっては堪らない出来である。とってもドラマティック。NOTRE DAME辺りが許せる(笑)又は理解がある人も是非!結構、モロ歌劇やってます。これぞホラーアトラクションメタル!(笑)因みに俺は好き。
”Jubilaeum Anno Dracula 2001”
 イタリアのゴシックホラー要素満載のホラーアトラクションメタル4TH。ヴァンパイアと言う判りやすいテーマに選びCRADLE OF FILTHと比べられそうな彼らの新譜である。今作もシアトリカル、ゴシカルに展開する音のドラマが繰り広げられる。ゴシックなクリーンVo、ブラックVo、女声コーラスなどフンダンに盛り込み劇的に盛り上げる前作同様の路線。今回は更に磨きが掛かり素晴らしい出来を聴かせてくれる。盛り上げる手法として色々多彩な事をやっているのでスンナリその世界観に入れるので疲れない所が良い。荘厳なKEYとオペラコーラスを交えた5曲目なんか大胆で非常にGOOD。あんまり話題にならないのが不思議と言えば不思議..。モロでいいと思うんだけど...とにかくホラー映画サントラにも充分なり得る作品なのでソッチ方面が好きな方にもオススメできる。雰囲気も徹底しており、よりレベルを上げていると思う。

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