BERZERKER,THE

”The Berzerker”
 オーストラリア産インダストリアルブルータルデスバンド記念すべき1ST。コイツは凄い。最初聴いた時のインパクトは相当でかかった。。インダストリアルの無機質さとデスメタルの暴虐性が一気に放出される危険極まりない音を構成している。冷酷殺戮兵器のマシンガンの如く連射されるリズムとノイズの塊が襲い掛かかり喧しい事この上なし。ブルータルなデスメタルではあるが基本部分はノイズ/インダストリアル系なので結構好き嫌いが分かれそうな感じだが....しかしながらこのヤヴァさ、キレっぷりは半端ではない。メンバーはSLIPKNOTのようなグロテスクな怪物マスクをしているのでパッと見、そっち系のへヴィロックかな?と思わせるが中身はブルータルデスの狂気そのものである。これがとんでもなくカッコ良く仕上がっている。誰かコイツらを止めてくれ!!まさに狂戦士(バーサーカー)!異常なまでのやかましさで鼓膜破壊は免れません(笑)尚、インダストリアル要素、ノイズ要素の方が大きいので苦手な方は注意を!エクストリーム度は既にこの時点でマキシマム!
Dissimulate
 オーストラリアのインダストリアルブルータルデスバンド2ND。クリーチャーの覆面を被った不気味な容姿のメンバーが繰り出す恐ろしくも爽快なデスメタルは更なる進化を遂げ今作にて極まってしまったかのようだ。ホント脱帽、こりゃ凄い!1STも凄かったが今作2作目にして痛快な傑作を創り上げ実にお見事!コレを聴いて冷静でいられる方がオカシイっすね。ホント、マジでテンション上がりっぱなしに陥ってしまった次第である。さて音源の方は整合感が増しつつも荒々しく凄まじいテンションで駆け抜けていくエクストリーム度100パーセントの作品である。前作と比べノイズ部分がかなり減退し聴きやすくなっているのでその辺が苦手だった人も今作は大丈夫なはず。勢いは前作を軽く上回り楽曲の輪郭が随分ハッキリとしてきているので聴きやすくなったのは大きいポイントだろう。リフは前作よりメタリックに仕上げつつもやはり全体的にデスメタル度を上げているので完璧に進化を遂げているといえるのではないだろうか。吐き捨てまくるVoも低音デスVoとワメキVoの二軸で展開し、忙しなく暴力的な言葉を吐き捨てまくり。(5曲目は絶品)そこに追い討ちをかけるべく、ウソのように目の細かいドラミングが乗るのだが...センスの良いリズム、人間離れしたドラミングは音を聴いても判るようにドラムマシンを使用している様に聴こえる。が、実のところドラマーがちゃんといるのでドラムマシンとの競演、もしくは融合であると思うのだが。実際どうなんでしょう?方法論としては素直に面白いと思うし、刺激的に感じるので全然OKだろう。嫌味でもないし。時折入るナレーションっぽい台詞、インダストリアルなSEが絶妙のバランスで組み込まれ、バッチリ型にハマッており楽曲をより印象的なモノに仕上げている。そういった要素が上手い事融合して無理なく、そして自然と個性が滲み出ていると思う。コリャ、ブラストファンのみならずエクストリームミュージックを愛好している皆様に是非聴いて欲しい音源である。必聴!尚、ラストにはCARCASSのカヴァーが入っている。単なるイロモノではなく、アグレッシヴでブルータルなモノを創ってやろうと言う意気込みが完璧な形となって表現されていると言っても過言ではない。個人的にはもぅ100点満点(笑)激オススメ!

Back