THORNSPAWN

”Blood Of The Holy Taint Thy Steel”
 US産ブルータルブラックメタル1ST。畳み掛けるアグレッションがカッコ良いストレートなブラックメタル。とにかく荒々しくて野蛮である。KEYを使わずエクストリームに力強く仕上げている。コレが異様に熱くてお気に入りの一枚。オーストリア産のBESTIAL WARLUSTあたりの野蛮さが迸る気持ちいい作品である。ドラムのドタバタな感覚(いい意味で)が楽曲に非常にマッチしている。言葉では表現し難いが「突撃ぃ〜〜〜!!!」って感じ?(笑)ブラックメタルとしての暴虐さが北欧勢の繊細さではなく汚く、野蛮なところに重点を置いている為、その部分が好きになれるかが好みを分けるポイントになってくるだろう。
”Empress From The Realms Of Blasphemy”
 US 産ブラックメタルの1ST発表後のMCD。ジャケが野蛮さが消え失せ美しくなっていることから路線が変ったかな?とも思ったがドタバタ感はそのままで相変わらずの野蛮さぶりを発揮している。前作と比べ曲調に若干の展開を持たせ聴かせる部分が微妙に増えたような感じである。とにかくこのまま突っ走って欲しいバンドである。因みにココのVoはドタバタドラム兼任だそうです。勢いとよりエクストリームな姿勢に好感が持てるバンドである。ブラックメタルに「美」を求める人には全く向いてない作品。邪悪と言うより凶暴。この野蛮さは個人的に大好き路線。突撃ぃ〜〜!!
”Wrath Of War”
 US産ブラックメタルの2ND。相変わらず荒々しく野蛮でストレート、メロウさの欠片も見当たらない汚らしい突撃ごり押しブラックは真に迫ってきた。若干の緩急、それに伴う展開が増し、聴かせ所も設けてあるが基本的な部分はそのマンマ、何も変っちゃいない。SLAYERっぽいヒステリックでイカれたソロも装填されているが結構ハマッちゃったりしていい感じである。決してお洒落なプロダクションではなく野蛮でパワフルな音といえば伝わるだろうか?まだまだ一本調子ではあるが前作より緩急を付けることによりダイナミックになり高揚感は大幅にアップしている辺りが今作の聴き所であろう。この手を好む方ならツボである事間違い無し。甘えた要素は皆無、押しに押し捲る硬派な連中である。きっとこの先ズッとこのマンマなんだろうな...と感じさせずにはいられない作品。

Back